エピローグ[GOOD NIGHT(TAKE 2)]
<注意!>
このエピローグは、「真のエンディング」の画面を元に筆者、KWSが勝手に考えたものです。
オフィシャルなものではありません。
天空の城の主である英雄を倒したゆめたろー。最後の星を撃ちこんだ瞬間、英雄の体は光を発し、破片となり飛び散りました。
「…『ぬいぐるみ』ではなく、『ぬいぐるみたちのココロの形成物』?」
ゆめたろーの頭に一瞬そんな考えがよぎりましたが、すぐに思い直して女の子のもとへ急ぎました。
女の子は真っ暗な部屋の中に閉じ込められていました。あたかも「悪い夢」をみてココロが苦しめられているように、ただうずくまって泣くことしかできませんでした。「理由」もわからないままに…。
そこに一筋の光がさし込みました。その光のもとには…ゆめたろー。
「…来てくれたの?ありがとう!」
そう言うと女の子はゆめたろーを抱きしめました。
ゆめたろーは女の子に今までの「事情」を全て話しました。しかし女の子は理解できませんでした。
「みんな仲良くしてほしかったのに…。」
その時、急に城が激しく揺れだしました。
主を失った城は制御が利かなくなり、浮遊の原動力であった「飛行石」が砕け散ってしまったのです。
そして、城自体も…。
崩れ行く城から女の子とゆめたろーは脱出しました。
「異世界」から「現実世界」へ戻ってくると、まだ夜のままでした。そこはいつもと同じ、見慣れた部屋、見慣れた風景。
…「いなくなったぬいぐるみたち」を除いては。
「みんな、どこへ行っちゃったの?」
女の子はゆめたろーと満天の星空を見ながら、言いました。その目には涙が浮かんでいました…。
ゆめたろーも一緒に涙を流しました。
二人の目には、空の星がとても輝いて見えました。
涙のせいなのでしょうか?
それとも、本当に「星」が輝いていたのでしょうか?
それは誰にもわかりません。
ただ、「現実」のみが存在しているのでした…。