つい、最近まで知らなかったが、宗代子の所蔵物の中にこれがあった。
写真には出ていないが箱の側面に、以下のことが記されている。

愛国イロハカルタ(不許複製) −−−(上段)

著作権所有者 社國(?印刷不明瞭)法人 日本小國民文化協會
發行者 社國(?印刷不明瞭)法人 日本玩具統制協會 理事長 倉持福雄
印刷所 大阪市南区瓦屋町三番丁一六番地 新精版印刷所  −−−(中段)

昭和十八年十二月二十日印刷
昭和十八年十二月二十五日發行
發行所 東京都浅草区菊屋橋一ノ二ノ三 社國(?印刷不明瞭)法人 日本玩具統制協會
電話 84一七四八・三三二二番
印刷者 大阪市南区瓦屋町三番丁七五番地 大阪玩具製造株式會社 潮海常雄  −−−(下段)
(JISコードにないと思われる旧字体は新字体で代用、また原文は右から左へ書かれている)

 戦後の物のない時代に、遊び道具としてあてがわれたらしい。それにしてもよく残っていたものだ。
 これを見ていると、こんな時代は二度と来てほしくない気が改めてするのだが、どんなもんだろうか。
 いずれにしろ、貴重な資料であると判断して当ホームページに上げることにした。

 なお、箱側面の(不許複製)を破っていることは事実だが、相当の長年月が経過しているので問題なかろうと考えている。
 もし、当時の制作関係者で不都合ありと判断される場合は、連絡下さい。即刻取り下げます。
 また、この写真の無断転載は二重の意味で困りますのでご容赦下さい。
 
 

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