▼Adobe AIRメモ▼
Flex 3.0 SDKによるはじめてのAIRアプリケーションの作成


「Hello World!」という文字列を表示するだけのAIRアプリケーションを作成する。



開発ツールの準備


「Flex 3 SDK」によるAIRアプリケーション開発に必要なツールは次の3つ。

Adobe AIR 1.0
AIRアプリケーションの実行エンジン。
インストーラの指示に従ってインストール。

Java Development Kit(JDK) 5.0以降
Javaアプリケーションを開発するためのSDK。
Flex 3 SDKやAIRコマンドの実行に必要。
インストーラの指示に従ってインストール。

Flex 3.0 SDK
Flexアプリケーションを開発するためのSDK。
ダウンロードするにはユーザー登録が必要。
解凍して適当なフォルダに配置し、binフォルダにパスを通す。

「flex_sdk_3\runtimes\player」にデバッグ用Flash Player(スタンドアロン、IE用、その他用)があるので、インストールしておくと良い。


ソースコードの記述


プロジェクト生成時に追加された「HelloWorld.as」を次のように編集する。
HelloWorld.as
package {
    import flash.display.*;  
    import flash.text.*;  

    //HelloWorld
    public class HelloWorld extends Sprite {
        public function HelloWorld() {
            var textField:TextField=new TextField();
            textField.text="Hello World!";
            textField.autoSize=TextFieldAutoSize.LEFT;
            addChild(textField);
        }
    }
}


SWFの生成


通常のFlexアプリケーションではコンパイラはmxmlcコマンドを使うが、AIRアプリケーションではamxmlcコマンドを使う。これによってAIRの拡張APIが使えるようになる。

コンパイルするためのコマンドの書式は次の通り。

amxmlc -default-size 幅 高さ -default-frame-rate=フレームレート -default-background-color=背景色 ASファイル


コマンドの使用例は次の通り。

amxmlc -default-size 240 240 -default-frame-rate=30 -default-background-color=0xFFFFFF HelloWorld.as


成功するとHelloWorld.swfが生成される。


ADFの作成


「ADF」とは、AIRアプリケーションの属性を記述するXMLファイル。
次のように記述する。
HelloWorld-app.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.0">
    <id>net.npaka.HelloWorld</id>
    <version>1.0</version>
    <filename>HelloWorld</filename>
    <description>This is HelloWorld.</description>
    <copyright>(C) NPAKA 2007</copyright>

    <initialWindow>
        <title>HelloWorld</title>
        <content>HelloWorld.swf</content>
        <systemChrome>standard</systemChrome>
        <transparent>false</transparent>
        <visible>true</visible>
    </initialWindow>
</application>
属性間での改行は可能だが、タグに囲まれた部分(<hoge>〜</hoge>)での改行はNGとなる。


先頭1行目はXML宣言で決まり文句。
「applicationタグ」内の属性は次の1つ。
タグ 必須/オプション 説明
xmlns 必須 デフォルトの名前空間として必ず以下のURIを指定
http://ns.adobe.com/air/application/1.0
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.0">


「applicationタグ」内に配置するタグは次の13個。
タグ 必須/オプション 説明
id 必須 アプリケーションを識別するためのユニークなID
他の人のアプリとかぶらないように自分のホストを頭に付加すると良い
使用可能な文字は「0-9」「a-z」「A-z」「.」「-」
<id>net.npaka.HelloWorld</id>
version 必須 バージョン <name>1.0</name>
filename 必須 ファイル名 <filename>HelloWorld</filename>
name オプション タイトル名。インストール時に表示 <name>HelloWorld</name>
description オプション 説明。インストール時に表示 <description>This is HelloWorld.</description>
copyright オプション コピーライト。インストール時に表示 <copyright>(C) NPAKA 2007</copyright>
initialWindow 必須 初期ウィンドウ。次表で解説 <initialWindow>
 <title>HelloWorld</title>
 <content>HelloWorld.swf</content>
 <systemChrome>standard</systemChrome>
 <transparent>false</transparent>
 <visible>true</visible>
</initialWindow>
installFolder オプション インストール先フォルダ名 <installFolder></installFolder>
programMenuFolder オプション スタートメニューの配置(Windowsのみ) <programMenuFolder>Example Company/Example   Application</programMenuFolder>
icon オプション アイコンを指定 <icon>
<image16x16>16.png</image16x16>
<image32x32>32.png</image32x32>
<image48x48>48.png</image48x48>
<image128x128>128.png</image128x128>
</icon>
customUpdateUI オプション アプリケーションのバージョンアップの許可フラグ <customUpdateUI></customUpdateUI>
allowBrowserInvocation オプション Webブラウザでクリックした時のアプリケーション起動の許可フラグ <allowBrowserInvocation></allowBrowserInvocation>
fileTypes オプション ファイル拡張子登録
fileTpe(ファイル拡張子種別)
name(名前)
extension(拡張子)
description(説明)
contentType(コンテントタイプ)

icon(アイコン)
<fileTypes>
fileType>
<name>com.example</name>
<extension>xmpl</extension>
<description>Example file</description>
<contentType>example/x-data-type</contentType>
<icon>
<image16x16></image16x16>
<image32x32></image32x32>
<image48x48></image48x48>
<image128x128></image128x128>
</icon>
</fileType>
</fileTypes>

「initialWindowタグ」内に配置するタグは次の14個。
タグ 必須/オプション 説明
content 必須 最初にロードされるSWF/HTML <content>HelloWorld.swf</content>
title オプション タイトルバーの文字列 <title>HelloWorld</title>
systemChrome オプション standard:ウィンドウ枠を表示する
none:ウィンドウ枠を表示しない
<systemChrome>standard</systemChrome>
transparent オプション ウィンドウを透明にするかどうか
trueを指定できるのはsystemChrome="none"の時のみ
<transparent>false</transparent>
visible オプション アプリケーションの表示・非表示 <visible>true</visible>
minimizable オプション 最小化の有無(true/false) <minimizable>true</minimizable>
maximizable オプション 最大化の有無(true/false) <maximizable>true</maximizable>
resizable オプション リサイズの有無(true/false) <resizable>true</resizable>
width オプション ウィンドウ幅 <width>500</width>
height オプション ウィンドウ高さ <height>500</height>
x オプション ウィンドウX座標 <x>150</x>
y オプション ウィンドウY座標 <y>150</y>
minSize オプション 最小ウィンドウサイズ <minSize>300 300</minSize>
maxSize オプション 最大ウィンドウサイズ <maxSize>800 800</maxSize>


AIRアプリケーションの動作確認


AIRファイルを生成する前に、AIRアプリケーションの動作確認を行うには、「adl」コマンドを使う。

ADF指定でAIRアプリケーションの起動するコマンドの書式は次の通り。

adl ADFファイル名


今回の場合は次のようなコマンドとなる。

adl HelloWorld-app.xml



署名ファイルの生成


自己署名の署名ファイル(*.p12 or *.pfx)を生成するコマンドの書式は次の通り。

adt -certificate -cn SelfSigned 1024-RSA 署名ファイル名 パスワード


今回の場合は次のようなコマンドとなる。

adt -certificate -cn SelfSigned 1024-RSA sample.p12 samplePassword

成功するとsample.p12が生成される。


AIRファイルの生成


Flex 3 SDKで開発する時にはadtコマンドによってAIRファイルを作成する。

SWFファイルとADFと署名ファイルが準備できたら、AIRファイルでパッケージングするコマンドの書式は次の通り。

adt -package -storetype pkcs12 -keystore 署名ファイル名 -storepass パスワード AIRファイル名 ADFファイル名 リソースとなるファイル・フォルダ...


今回の場合は次のようなコマンドとなる。

adt -package -storetype pkcs12 -keystore sample.p12 -storepass samplePassword HelloWorld.air HelloWorld-app.xml HelloWorld.swf


HelloWorld.airをダブルクリックすることで、アプリケーションのインストールおよび実行ができる。




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