05-11-13 自動車免許取得 2

教習所に入所した私は男の子だが、迷わず堅実に「オートマチック車限定」を選んだ

クラッチだ、ギアチェンジだ、坂道発進だ

…などやってる余裕は無いだろう、と思っていた。

所内運転初日。エンジンをかけ、ゆっくり走り出した直後の緩やかなカーブで、いきなり曲がりきれず、大きくコースアウトしてしまった。教官に「おいおい勘弁してくれよ〜、婆さんだってこれぐらいのカーブ、感覚でハンドル切れたぜ」と苦笑された。

ハンドルの重さもそうだが、頭で命令を出してから身体が反応するまでの「タイムラグ」が人よりあるようで、この感覚を克服するのに骨が折れた。

よく「飲みこみが早い」という誉め言葉があるが、その逆で、新しい場面になると必ずつまづき、慣れるまでしばらくかかるといった感じだった。

しかし、1度自分なりのコツがつかめると、そのパターンについては必ず克服できた。バックミラーを見るときは「首ごと」動かし、あわてて前を見る、などしながらも、何とかギリギリ期間内に卒業できた。

辛かったのは必修になった「応急救護」実習の人工呼吸訓練。

年下の男の子とコンビを組まされ、1人が人形に息を吹き込み、もう1人がランプが赤から緑に変わるのを確認。攻守交
代で2人とも成功した時点で合格なんだけども、私はいつまでも赤ランプのまま…。部屋中の注目を受け、男の子はため息、教官からは冷たい視線が…。

「わしに人が助けられるか!!、こっちが助けてもらいたいくらいじゃ〜い」。。。
と心の中で叫びつつ、
「絶対に人を轢くのはやめよう」と胸に誓ったのでした。←(当たり前)


※(MEMO)
私が通った場所は普通の公認教習所でしたが、埼玉県の新座市に「東園自動車教習所」という、日本で初めて身障者の運転教習を始めた教習所があります。今も全国でただ一つの「身体障害者運転能力開発訓練センター(厚労大臣の認定教育施設)」を併設し数多くの卒業生を送り出した実績があるそうです。