051130 漏斗胸手術1


少し話が前後するが、私は小学4年の時、漏斗胸という胸郭変形の手術をした。
結果としては、この手術がきっかけでミオパチーが判明する。
偶然にも手術を行った病院の小児科が、神経・筋疾患を専門としていたからだ。

手術に至るきっかけは学校から渡されたパンフレットだった。
某医大第一外科が作成した「漏斗胸手術のすすめ」的なもの。
どうやら各学校に配布されているようだった。

漏斗胸というのは、成長期に肋軟骨が周りの骨より過剰に発育してしまい長くなる病気。内側へ引っ張られ胸郭が凹むのを漏斗胸、前に突出するのを鳩胸と言うそうだ。

パンフによれば、心肺が圧迫され身体的にも良くないし、思春期にコンプレックスを持つようになり精神的にも良くない。手術するなら骨の柔らかい子供の頃が望ましい。

…ということだったような。

とりあえず、某医大で診察を受ける事に。

外来で主任教授に「心臓の位置もすこし横へズレているし、雑音も聞こえる。是非手術をすすめる」と言われた。

手術の手法は

肋骨と胸骨を切断して、胸骨を裏返し、ワイヤーで固定する

というもので
「工務店の棟梁に執刀されはしないか」と心配になったが

「肺炎や気管支炎が軽減されるのでは」
という期待もあり、覚悟の上
入院することになった。

※手術法はあまりに荒っぽい表現が過ぎましたので
胸骨翻転術 Sternal Tnrn-over〔STO〕
というキーワードで、ご確認ください。
なお現在では、症状や年齢に合わせ、様々な術式があるようです。