養老−岐阜県

 1931(昭和6)年8月9日、小杉放庵(放菴)は、『美濃と飛騨の旅』(著:田中純/画:小杉放庵/発行:日本風景協会)の口絵を描くための取材旅行の初日、夜行列車で東京から大垣に到着すると、自動車を使って周辺の名所をまわり、垂井から関ヶ原を経て、不破関址を訪れたあと、養老の滝へ向かい、千歳楼旅館に投宿している。

(前略)
不破のセき址 牧田川に沿ふて下る 伊勢街道
養老チトセ楼

小杉放菴の『日記』(昭和6年8月9日の項)より

養老の滝の風景と『美濃と飛騨の旅』の口絵

養老の滝の風景と『美濃と飛騨の旅』の口絵

調査:2008年11月30日[小杉放菴研究舎]