じゅうべえくえすと

© 1990 BIRTHDAY/NAMCO

■物語:本編

時は戦国 柳生の里。
ある夜 激しい光と共に 空間が裂け 2つの玉が激突した。

1つは 遠く飛び去ったが もう1つは 赤 青 黄
3つの光の玉を放ち 柳生谷へ落ちた。

柳生の里の城主 柳生但馬は 谷を調べ
不思議なカプセルを見つけた。

なんと中には 右目を怪我した 赤ん坊が入っていた。
それから 15年・・・。
その異変以来 空間は歪み
歴史上かつて無い 摩訶不思議 戦国ワールドが 生まれていた。
各地で 不思議な事件が続き 人々の 不安は募った・・・。
ここは柳生砦 但馬の部屋。
但馬「おお 来たか」
但馬「最近 神々が造ったと言われる 各地の宇宙塚を中心に 不思議な事件が 起こっておる」
  「わしと 親友の尾張入道で調べた所 魔界衆と言う奴等が 騒ぎを起こしておる」
  「魔界衆のウラには もっと 恐ろしい何者かがおり この国の支配を 狙っておるようだ」
但馬「しかし 情報を探っていた尾張入道から 連絡が切れたのじゃ」
  「尾張入道の 行方を探り 邪悪な企てを暴き この国を救うのじゃ」
但馬「お前に 柳生の名刀新影と 宝の地図を 授けよう」
  「頼むぞ」

■物語:裏ワールド1

15年前 柳生の里で 3つに飛び散った 光の玉の内 赤い玉は
鬼の王国 オニガランドに落ち 川で洗濯していた アカオニ五平に拾われた。
不思議な事に その玉から 白い子犬が 産まれました
五平は その犬をシロと名付け 大切に育てました そして・・・
五平「シロ 随分 二人で暮らしたが 今日で お別れだ」
五平「最近 モモタロゾンビと言う魔物が オニガランドを荒らしとる」
  「お前が その仲間だと 皆が言う」
五平「オニタン王子が モモタロゾンビ退治に行くそうだ」
  「お前も 一緒に行き モモタロゾンビを倒して 疑いを晴らせ」

■物語:裏ワールド2

15年前 柳生の里で 3つに飛び散った 光の玉の内 青い玉は
オーロラ王国に落ち その衝撃で オーロラ王国に 大地震が起こり
サーモスタ島の クーラーが壊れました。
このままでは 気温が上がり 氷が溶け 王国は海に沈んでしまいます。
王様「ペンタ王子 この頃 どんどん暖かくなるのう」
王様「お前と シロクマ村の クマコちゃんの 結婚を認めよう」
  「この結納セットを シロクマ村まで 届けなさい」
王妃「ペンタや クマコちゃんを 幸せにね」
兵士「大変です シロクマ村への 氷の道が 暑さで溶けました!」

■ソフト解説

機種名:FC
販売額:7800円(税別)
発売元:ナムコ
発売日:1991年01月04日
ジャンル:RPG

■ゲーム紹介

ナムコから発売されてはいるが 実際は【BIRTHDAY】(バースデイ)が製作。
【貝獣物語】に続く 第2弾。


【貝獣物語】に見られた 数々の表現・システムが無くなったり 規模が縮小したりしたが
それにも増して 今まで見なかったかもしれない 新たな表現・システムが姿を表わす事となる。

後の【大貝獣物語】で見られる 「パーティに参加はしないが 影で支えてくれる仲間」
通称【すけっと】システムも 今作が原点。


物語も奥行きが広がり 本編10章+サブ2章 計12章の大盤振る舞い。
それぞれの章に特色があり 結構シビアな表現があったり
最後には強力なボス敵が 一定時間で起動するワナ等を張り巡らした自分の城で待ちうけたりする。

なお 8章最後〜10章の展開には 驚く事 請け合い。
先が読めない(それ以前の章もそれなりに先が読めないが)どんでん返しが目白押し。


惜しからむべきマイナス要素も やはり存在。

通常移動が重い(その場での方向転換システムの影響)
敵の奴当たり的なエンカウント率(1歩毎に敵が出る事も有る)
戦闘バランスのシビアさや(雑魚と呼べない雑魚敵の存在)
ボス戦の音楽がザコ戦と同じ(【貝獣物語】時も同様)

なお 上3つは後の作品でも悩まされる事になるのは ここだけの内緒。