小倉遠征記

〜シルクボンバイエ デビュー戦〜


 2003年1月18日(土)。山内厩舎のシルクボンバイエが小倉でデビューと言うことで、小倉へ遠征することにした。前週の調教で古馬に先着したということもあり、週刊競馬ブックの記者の「今週の狙い馬」のコーナーでは、何人もの記者が注目していた。他に狙い馬として挙げられている新馬はおらず、ボンバイエの1番人気は必至だった。「これはいけるかも。小倉まで見にいこう。」といういことで遠征が決定した。それと、私はJRAの競馬場では小倉以外の9場には既に行ったことがあるので、小倉にいけば全10場制覇であるということも私を小倉遠征にいざなった理由の一つだ。

 日が明ける前に家を出て、羽田空港に向かい空路福岡へ。地下鉄で博多へ向かい、博多からは特急で小倉へ。小倉駅からはモノレールが出ていて、競馬場へはモノレールで向かう。某競馬場ガイドにこのモノレールは駅ビルの中程から出ているので銀河鉄道999のようだと書いてあった。外から見た感じは確かにそういう感じに見えたが、モノレールに乗っているとそういう感じは別に感じない。そりゃ宇宙に向かって旅立つのではないので当たり前か。小倉の市街地を抜けて「競馬場前」駅へ。

 駅を出ると、すぐに競馬場の入場門。これでJRA競馬場全10場制覇だ。日本では安田富男と武豊しか達成していない(嘘)。入場券を買い、門をくぐり競馬場内へ足を踏み入れる。全10場制覇の記念すべき瞬間。その瞬間全身にあふれんばかりの感動と感慨がみなぎり、脳裏には初めて競馬場にいった時のことや万単位の大勝負が外れてその場にぶっ倒れたことや万馬券を当てたこと有馬記念の前日の競馬場前に徹夜で並んだことなど競馬人生における悲喜こもごもな思い出が走馬灯のように駈け巡る・・・といった暇は無く、すでに4レースのパドックが始まっていたのであわててパドックへ。我がシルクボンバイエもパドックを回っている。左右非対称の大きな流星(というよりは白斑)が特徴的な馬だが、その顔には山内家の家紋入り山内厩舎のピンクのメンコが付けられているので顔までわからない。パドックにはシルクボンバイエの横断幕が貼り出されていた。出資者だろうか、それとも猪木ファンだろうか。写真でも撮ろうと思ってバッグからデジカメを取りだし電源を入れようとするが、電池が切れていた。慌てて電池を売っている場所を探す。競馬場で電池なんか売っているのだろうか。案内所で聞いてみたらPRセンターにあるグッズショップで売られているそうである。そこで電池を買いパドックへ戻るが、1枠1番シルクボンバイエはすでに地下馬道の中。後半枠の馬はまだパドックを回っているのに。記念に横断幕の写真を撮る。ちなみに競走馬で横断幕が出ていたのはシルクボンバイエとタイキジャイブだけだった。

横断幕が出ていました。
見づらいかもしれませんが、メンコについてる山内家の家紋も入ってます。

 本場馬入場が始まった。入場の音楽は猪木のテーマではなくて、普通の平場の入場曲だった。最近では特別戦でレース名等にちなんだ音楽が使われることがあるが、さすがに出走する特定の馬にちなんだ音楽は無理か。JRAが特定の馬を応援しているというようにとられるし。

 シルクボンバイエの単勝は珍名馬ファンや猪木ファンが馬名入りの馬券を買おうとして必要以上に人気になりそうなのでボンバイエを頭にした馬単馬券を買った。シルクボンバイエは堂々の1番人気で単勝2倍。

 ゲートが開いてレースがスタートした。1枠1番のボンバイエは3番手ぐらいに付ける。3コーナーでは内のボンバイエが下がっていったので一瞬ヒヤリとした。しかし、それはバテたのではなく、前が開きそうにないので外に持ち出すという村本騎手の作戦だった。一度は6番手ぐらいまで後退したボンバイエだが、4コーナーでは大外に持ち出し、追い込んでくる。最後はルメール騎手騎乗のスターイレブンとの一騎打ちとなった。「むらもとおぉぉ!」と必至で叫んだ甲斐もあり、叩き合いの末 3/4 馬身差でシルクボンバイエの勝利。デビュー戦1番人気での勝利。私にとってデビュー戦勝利は初めてだし、1番人気での勝利も初めて。こうなったら皐月賞を目指してぜひ頑張って欲しい。

 シルクボンバイエのレースは6倍の馬単を当てたものの、他のレースでは外しまくり、結局馬券的には惨敗だった。しかし、全10場制覇&シルクボンバイエ新馬勝ちとの瞬間を見ることができたので小倉まで遠征した甲斐があった。東北出身関東在住の私にとっては小倉はJRA10場で最も訪れることの無さそうな競馬場なので、こういう遠征の機会ができたし、それを愛馬の勝利で飾ることができたのは何よりである。シルクボンバイエのレースの馬単を当てたおかげで「JRA全10場の払い戻しに並ぶ」という目標も達成できたし。

口取り
口取り式。正面から撮りたかったが横からしか取れず。

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