シルクパイロット引退


 2000年11月のある日、シルクホースクラブの会員専用ページでテレホンサービス情報を読んできたらシルクパイロットに関して次のことが書かれていた。

馬房で休ませ、左目の治療を続けていますが、まだ腫れも引かず、診察した獣医からは、回復には時間がかかると思う、と話がありました。その為、調教師と協議をおこなった結果、誠に残念ながらこのまま引退させる事となり、今週には抹消の手続きが取られる予定です。出資会員の皆様には後日、書面でご報告致します。
 つまり、登録抹消である。5戦5敗。掲示板は無し。最高着順が船橋で6着。これが唯一出走奨励金を加えて来たレースだ。あとは2000mのレースで長距離手当をもらってきただけ。このときは7着だったものの、勝ち馬とタイム差がありすぎるため出走奨励金は出ず。惨憺たる成績。

 しかし、これが競馬の現実というものである。デビューして勝ち上がることができる馬は全体の半分ぐらいしかいないし。ましてやシルクパイロットは競走馬としてはそれほど高い馬ではなかったし。何はともあれ、これが私の最初の出資馬である。デビューすらできずに終わってしまう馬、1戦していつのまにかいなくなっている馬もいる中で5戦もできたのだ。福島まで出かけるきっかけも作ってくれたし、「夢をありがとう」と言ってやりたい。

 もう未勝利戦も終わってしまうし、かといって500万条件以上じゃ勝負にならないだろう。引退はやむを得ない。でも、できれば古馬相手に走らせてやりたかったな。

 さて、他のクラブはどうかわからないが、シルクでは未出走や未勝利の場合に補償制度がある。パイロットのように未出走の場合は

出資馬代金の 55% - (総賞金 + 見舞金 + 売却処分代金)

が補償額である。これは現金支給ではなく、次の馬に出資する際の支払いに使用する代替出資に使える金額である。( )内が出資馬代金の 55% を越えた場合は補償の対象にはならない。見舞金と売却処分代金はこれからもらえるとして、残りが補償金となるわけだ。

 まだ正式に抹消報告を受けていないので、売却処分金がいくらかとかは現時点ではわからない。読者のみなさんはそこらへんに興味があるかもしれないので、決定したらこのページに書く予定である。


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