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競馬予想について

00/3/22

 競馬の一番の楽しみといえば予想をすること。一番嬉しいのは高額な払い戻しを受けることで、一番興奮するのは最後の直線かもしれないが、一番楽しいことは予想をすることだと思う。もちろん命の次かどうかは知らないが自分にとって大切なお金を賭けるものなので、結果を出す事も重要かもしれないが、以前も書いたように単なるギャンブルではなく、知的な推理ゲームであることが、競馬を面白くしていると思う。

新聞の予想は「スポーツとしての予想」

 予想としては競馬新聞の予想がおなじみだ。もちろんスポーツ紙などでも競馬欄には予想が載っている。◎とか○とかが並んでいるヤツである。しかし、新聞の予想はスポーツとしての予想である。勝ちそうな順に◎とか○といった印を打っているだけである。もちろんこれは「客観的に見てどの馬が勝つ可能性が高いかがわかる」という点で重要である。

 しかし、そこには「配当との兼ね合い」というギャンブルとして重要なものが考えられていない(ただし一部の穴党記者を除く)。トラックマンたちは編集の都合上パドックや馬体重はおろかオッズすら見ないで印を打たなければならないのだから必然的にそうなる。また、新聞で印が多いほど人気になることが多い。新聞の予想は印の付き方を見てどの馬が人気になるかが大体見当がつくので便利である。

 配当との兼ね合いが加味されていない以上、新聞の印通りに買っていても儲かるとは限らない。

馬券購入には「ギャンブルとしての予想」が重要だ

 競馬記者は「スポーツとしての競馬予想をする」ということが仕事だが、我々が馬券を買うには当てることより儲けることが重要である。馬券を当てること自体は非常に簡単なことだ。すべての馬の単勝を買っておけば当たるからである。別に1レースにつき5点までしか馬券を買ってはいけないという決まりはない。

 儲けるにはどうすればいいか?私は「期待値」を重視している。つまり、単勝馬券で言うと「(その馬が勝つ確率)×(その馬のオッズ)」が高そうな馬を買うということである。これは1を超えていることが望ましい。でたらめに馬券を買うと大体期待値は75%になる。しかしながら、オッズは所詮人間の作り出すものなので、その出目で決まる確率に反比例しているとは限らない。必ずオッズに「揺らぎ」が生じている。そういう「おいしい目」を見つけることが儲ける馬券の買い方である。

 大川慶二郎さんが言っていたが、「人気のある馬は欠点を探し、人気のない馬は長所を探す」というのが馬券検討の基本だろう。

 世の中には「本命党」と「穴党」がいるらしいが、私は期待値をふまえ本命で勝負することもあれば大穴狙いの時もある。危険な人気馬は切って、人気の盲点になっている有力馬は好んで買っている。

WWW上の予想について

 私を含め競馬関係のウェブページを作っている人は予想を公開している人が多い。私が他人の予想を読むときは、べつにその人の書いた買い目の通りに買おうと思って読むわけではない。その人の能書きを読んで「こういう考え方もあるんだな」という参考として読んでいるだけである。だから、予想のページは能書きが充実しているほど、意味のあるものである。だから、競馬のお時間が「予想の解説がかなり詳しい」と書いて他のページからリンクされているのを発見した時は嬉しかった。

 自分のページでも予想を書いていて結論(買い目)も書いているが、当然それを読んだ人にその買い目を買う義務が発生するわけではない。読者がその買い目通り買うことを期待しているわけでもない。だって、オッズが下がっちゃうもん。あくまで読み物として予想を書いているが、結論がなければ締まりがないので書いているに過ぎない。

 また、当日のオッズやパドックを見てWWW上の予想とは別の買い方をしていることもある。WWW上だけ的中していたりしたら悲しいが。

有料予想屋について

 会員制でカネを取って予想を教える会社というものが存在する。大部分が当てにならない予想屋だと思うが、中には使えるところもあるかもしれない。しかし、その業者がインチキかどうかということとは別次元として、私は利用しようとは思わない。わざわざカネを払ってまで競馬の一番の楽しみである「予想」という行為をを他人に代行して貰うつもりはさらさらないからである。(まあ、大体そんなに当たるのならわざわざ人に売らずに自分が馬券を買って儲けたほうが効率がいいので、本当に当たる予想業者もほとんどいないと思っているけど。)

 大井競馬場などにいる100円ぐらいで予想を売っている公認予想屋にしたって話を聞いていれば面白いのでカネは払うかもしれないが、無理してその予想通りに買おうとは思わないし。こういうのはWWW上の予想と同じようなものある。聞いて楽しむものだ。


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