「偉大なる後輩〜毎日王冠」の巻

 晴れてG1をものにしたスズカの次の舞台は府中で行われる毎日王冠。昨年スズカが一躍脚光を浴びることになった舞台「天皇賞・秋」の前座である。

 その舞台には外国生まれの期待の新人グラスワンダーとエルコンドルパサーが出ていた。

 新人2人は期待の星だが、先輩の貫禄で主役はスズカ。しかし、スズカの芸にはいつもの破天荒ぶりが見られない。名演かもしれないが迷演ではない。これではお笑いではなくまともな俳優の芸である。やはり、スズカはお笑いを捨てる気なのか??それともお笑いとは異なる路線をいく大物の後輩に対する心使いなのか??ここで異変が起きる・・・・

  何故かスズカの魂は西に飛んでいた

 この日は同時開催として京都で京都大賞典なるものが行われていた。そこにはこれまた期待の新人(ただし日本人)が出演していた。その名はセイウンスカイ。なんと、スズカの魂は彼に乗り移っていたのである。

 府中の観客の期待した芸は京都で行われていたのだ。スズカの例の馬鹿逃げという芸は京都でセイウンスカイが演じていた。スズカと比べて何の遜色も無い芸。破天荒に飛ばし続け、バテはじめる。しかし、それは「バテたふりをしていた」だけであり、結局最後はまた復活して突き放すという常人にはなかなかできない離れ業をやってのけたのだ。

 多くの観客はスズカにその芸を期待していただろう。しかし、京都で後輩のセイウンスカイがそれを演じていたのだ。府中のテレビに京都での様子が写し出されると場内は大歓声。

 偉大な後輩現れる。スズカもお笑いから脚を洗い、普通の俳優に転身する気なのだろうか?その答えは・・・・次回以降。


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