哀愁漂うナンバー

〜 ステイゴールド 〜

stay gold

 G1に出走しては、2着を繰り返す。春の天皇賞に始まり、宝塚記念、秋の天皇賞など善戦はするが2着止まり。勝ち馬にゴール前で競りかけて、体勢的には勝ったと思わせては最後に脚が止まる。あげくの果ては日経賞でも2着。相手がスペシャルウィークだろうが、レオリュウホウだろうが2着なのである。主な勝ち鞍が阿寒湖特別(900万以下条件)という日々が長く続き、阿寒湖特別を日本一有名な条件特別として知らしめた馬。それがステイゴールドである。

 そのステイゴールドも(満)6歳時に目黒記念を征しついに重賞馬となった。そして7歳時も日経新春杯を勝ち、ドバイに遠征してドバイシーマクラシック(GII)で見事に勝利を飾る。しかし、GIのタイトルは未だ無し。勝てるだけの実力は十分あるし、並みのGI1勝馬より遥かに実力はあるのだが、これを書いている2001年7月現在GIは征していない。

 そのステイゴールドが歌になり、オリコンで堂々の1位(2001年7月22現在)である。いや、この歌は聴いてみたが「さらばハイセイコー」などとは違い、馬をテーマにしたような曲には聞こえないが。馬の名前のヒット曲といえばラヴラヴラヴやオートマチックなどがある。しかし、ラヴラヴラヴの場合歌のほうが先だった。また、オートマチックの場合はそれだけで1つの単語なのでありふれすぎたネーミングに過ぎない。しかし、このステイゴールドというのは狙って付けたと思ってしまうようなネーミングである。

 このCDがTSUT○YA府中店で「当店のヒットチャートNo.1」として棚に並んでいたので、ここでの「当店」とは「TSUT○YA全店」ではなく「府中店」のことで、府中には競馬ファンが多いので騙されてネタにするために買う人が多いので1位なのか・・・と思ったら、実はオリコンで堂々の1位らしい。日本には何て競馬ファンの多いことなのだろう(<間違い)。

 このCDの説明として書かれているのが「哀愁漂うゆるやかなナンバーです。」だそうである。GIを勝てそうで勝てないので哀愁が漂っているのだろうか?ドバイシーマクラシックを勝った今ではそうでもないのかも知れないが、これが1年半ほど前なら本当に哀愁が漂っていただろう。

 せっかくこの様な歌を作るのなら是非CDを出した経験のある後藤騎手(ステイゴールドの準主戦)に歌って欲しかった。いや、「哀愁漂う」なので勝てなかった時の主戦の熊沢騎手のほうが良いのかもしれないが…。


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