2002年12月22日(日) 5回中山8日目 15:20発走
9R 第47回有馬記念
 3歳以上・オープン・G1(定量) (混)(指定) 芝 2500m

 てっきりシンボリクリスエスが1番人気になるのかと思いきや、前売りではファインモーションがダントツ1番人気。1番人気とはいえ連ではシンボリクリスエスの方が売れているので実質1番人気はシンボリクリスエスのようなものだが、2倍台の1番人気ということで他馬のマークはファインモーションにいくだろう。さすがに強い勝ち方で連勝してきたとはいえ、今回は牝馬限定戦では無い。もともと有馬記念自体が牝馬が不利と言われる。過剰人気である今回は切ることにする。

 さて、本命はシンボリクリスエス。ファインモーションが人気を集めてくれたおかげで、手を出しやすいオッズとなった。3歳にして秋天制覇、JCも日本馬最先着という現役日本馬の中ではトップクラスの馬である。父は日本ではあまりなじみのないクリスエスという馬だが、この馬はブライアンズタイムやリアルシャダイと同じロベルト系であり、距離が延びた方がより活躍するだろう。前走より条件的に有利となる今回は迷わずに本命とする。

 対抗にはジャングルポケット。前走JCでは休養明けで5着だった。いかにもJCは叩き台で狙いは有馬という使い方なので注意が必要だ。トニービン産駒は中山では走らないといわれているが、これぐらいの馬になれば力の差で連に絡むだろう。現にトニービンが苦手な筈の京都のGIで2着に来ているのだから。

 ▲は昨年2着のアメリカンボス。もともと中山がベストの馬である。そして重馬場や荒れた馬場が得意なキングマンボ産駒である。今年は東京競馬場開催に伴い、中山競馬場は毎週のように使われている。昨年よりも馬場が荒れていると見ていい。しかも、今年は前日から雨が降っているのでなおさら狙い目である。

 荒れ馬場が苦手といえばナリタトップロード。毎年有馬に限って言うと惨敗続き。今年は天気も良くないし消してよいだろう。前日のラジオたんぱ杯でサッカーボーイ産駒の1番人気ブルーイレヴンが沈んだところを見ると、サッカーボーイ産駒は重馬場がダメっぽい。というわけでもう1頭のサッカーボーイ産駒ヒシミラクルも消すことにする。

 もう1頭シンボリクリスエスの相手を挙げるとすれば皐月賞馬ノーリーズン。菊花賞でスタート直後落馬したり、JCは惨敗だったりと秋はパッとしないが、ここいらで一発の可能性は十分ありそうだ。

B馬名性齢騎手斤量
1 1 $シンボリクリスエス 牡3 ペリエ  55
2 2 コイントス     牡4 *岡部幸雄 57
3 3 ヒシミラクル    牡3 角田晃一 55
3 4 エアシャカール   牡5 *横山典弘 57
4 5 テイエムオーシャン 牝4 本田優  55
4 6 ノーリーズン    牡3 蛯名正義 55
5 7 $アメリカンボス   牡7 江田照男 57
5 8 $タップダンスシチー 牡5 佐藤哲三 57
6 9 ジャングルポケット 牡4 *藤田伸二 57
610 $イーグルカフェ   牡5 *田中勝春 57
711 ナリタトップロード 牡6 *渡辺薫彦 57
712 $ファインモーション 牝3 武豊   53
B813 フサイチランハート 牡5 *バルジュ 57
814 アクティブバイオ  牡5 後藤浩輝 57
結論
[馬単]
1- 9    ・・・5000pts
1- 6    ・・・2000pts
1- 7    ・・・1000pts

レース後のコメント

 シンボリクリスエスが見事に勝利を飾った。大舞台に強く、距離が長い方がよいロベルトの血は健在だ。単勝が3.7倍も付くのなら単勝で勝負すればよかったかも知れない。秋の3つのGIの中では最も勝つ可能性が高いのがここだと思っていたが、まさしくその通りだった。JCの疲れも何のその、現役最強馬ぶりを存分にアピールした。

 ファインモーションとタップダンスシチーが激しい(?)逃げ争い。この2頭が馬群を抜け出して道中を進んだが、粘ったのは何とタップダンスシチーの方。昨年のアメリカンボスと言い、逃げた馬が粘ってしまうのが有馬記念なのか?4コーナー過ぎではファインモーションが粘るかと思っていたら、実はファインモーションだと思っていた馬はタップダンスシチーだった。まさしく作戦勝ちといった感じだ。ファインモーションと同じようなレースをして先着するのだから、ファインモーションよりも強いということか?ファインモーションは5着。掲示板は確保だ。距離の壁があったのだろう。

 3着にコイントスが来て、藤沢厩舎は1着3着。岡部がシンボリクリスエスに乗らずにこの馬にのったので、もしやと思ったが、3着までやって来た。これが引退レースのナリタトップロードは4着。有馬は毎年惨敗続きだが、最後の最後で掲示板を確保。

 シンボリクリスエスを除くと前にいた馬が掲示板に載っているので、ペースは遅かったのだろう。シンボリクリスエスにしても6番手ぐらいの好位からの競馬だった。後ろからいったジャングルポケットあたりには厳しい展開だったと思う。ファインモーションが1番人気という時点で、他馬はファインモーションをマークするからペースは速くなると読んだのだが、裏目に出た。本命は1着に来ているのにハズレ。そもそも、ペースが遅くなると予想したらタップダンスシチーが買えたかというと、買えなかったと思うが。

外れ



2002年12月22日(日) 5回中山8日 天候 馬場状態稍重
9R第47回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量)(混)(指定) 芝2500m 14頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
11$シンボリクリスエス牡3ペリエ  55 2.32.66-6-6-634.6 2528(美)藤沢和雄18000
58$タップダンスシチー牡5佐藤哲三 57 2.32.71/22-2-1-135.913500(栗)佐々木晶7200
22 コイントス    牡4岡部幸雄 57 2.33.04-4-4-435.2 8538(美)藤沢和雄4500
711 ナリタトップロード牡6渡辺薫彦 57 2.33.421/23-3-3-335.8 4506(栗)沖芳夫 2700
712$ファインモーション牝3武豊   53 2.33.4クビ1-1-2-235.9 1482(栗)伊藤雄二1800
46 ノーリーズン   牡3蛯名正義 55 2.33.713/48-8-10-935.6 6476(栗)池江泰郎
69 ジャングルポケット牡4藤田伸二 57 2.33.98-8-6-435.9 3476(栗)渡辺栄 
813 フサイチランハート牡5バルジュ 57 2.33.9クビ11-12-12-1135.714494(美)河野通文
34 エアシャカール  牡5横山典弘 57 2.34.111/413-13-10-1136.0 7510(栗)森秀行 
1045 テイエムオーシャン牝4本田優  55 2.34.1クビ6-6-6-636.210468(栗)西浦勝一
1133 ヒシミラクル   牡3角田晃一 55 2.34.21/213-14-14-1135.6 5464(栗)佐山優 
12814 アクティブバイオ 牡5後藤浩輝 57 2.34.43/44-4-4-636.612502(栗)崎山博樹
1357$アメリカンボス  牡7江田照男 57 2.34.78-8-6-936.811492(美)田子冬樹
14610$イーグルカフェ  牡5田中勝春 57 2.34.911/411-11-12-1436.7 9486(美)小島太 

LAP  6.8-11.5-12.5-12.9-12.0-12.7-12.8-12.3-11.5-11.8-11.4-11.7-12.7
通過 30.8-43.7-55.7-68.4  上り 71.4-59.1-47.6-35.8  平均 1F:12.21 / 3F:36.62
単勝 1 ¥370 複勝 1 ¥150 / 8 ¥1250 / 2 ¥470
枠連 1-5 ¥5130 (17)
馬連 01-08 ¥14830 (36)
ワイド 01-08 ¥3530 (38) / 01-02 ¥1050 (4) / 02-08 ¥6040 (59)
馬単 01-08 ¥20630 (53)
3連複 01-02-08 ¥40570 (98)

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