2002年 4月14日(日) 2回中山8日目 15:40発走
11R 第62回皐月賞
 3歳・オープン・G1(定量) (牡・牝)(指定) 芝 2000m

 先週の桜花賞は能力の高そうな馬が見あたらずに混戦だったが、今週の皐月賞は能力の高い馬が多いために混戦となりそうである。有力馬に差し馬が多いため、お互いに牽制のし合いになる可能性がある。まして、トライアルはそれらの有力馬が出ていたにもかかわらず、前残りとなり先行馬に粘られるケースが目立った。だから今回は前を気にして仕掛けどころを間違う可能性もある。とにかく後方からいく有力馬にとっては勝負所の難しいレースとなりそうだ。

 となれば、差し馬よりも他の馬を気にせず自分のペースで逃げるか追い込むかする馬が有利そうである。こういう場合どちらかというと追い込み馬のほうが有利なのだが、今回はそういう魅力のある馬が見あたらない。となれば逃げ馬だ。前走逃げて勝っている馬は何頭かいるが、今回狙えるのはメジロマイヤーだ。陣営は逃げ宣言しているし、まして鞍上を中舘に変えてきている。中舘を起用してくるのも逃げに徹するだめだろう。この乗り替わりは大きい。メガスターダム以外とは未対戦で、未知の魅力がある。しかも連勝中であり底を見せていない。父はサクラバクシンオーだが、この馬の産駒はイメージよりも距離に融通が利く。母父サッカーボーイも自身はマイラーだったが産駒から菊花賞馬を出していることもありスタミナに心配はない。2000mぐらいなら距離はOKだろう。中舘騎手のG1勝ちといえばヒシアマゾン。このまま中舘騎手がG1を勝てずに引退すると、中舘の代表乗り馬はヒシアマゾンということになってしまう。そうなると中舘引退後に競馬を始めたファンには「逃げジョッキー」という中舘の魅力や特色が伝わらずに、誤ったイメージを持たれてしまう。後世の人間に中舘英二の魅力を正しく伝えるためにもG1を逃げ切って勝って欲しいものである。そして、今回はその絶好のチャンスだ。

 いくら差し馬に展開が向かなさそうとはいえ、タニノギムレットは実力が抜けていると思う。府中では長くいい脚を使えるローマンエンパイアのほうが上かも知れないが、中山に限って言えばタニノギムレットの実力が抜けているといえるだろう。しかも仕掛けどころの判断が難しいレースではあるが、鞍上が四位騎手なので下手な乗り方はしないだろう。というわけでタニノギムレットを対抗とする。

 その他にも有力馬が多いが、今回は▲は打たずに残りの有力馬は△評価とする。印を打ったすべての馬にそれなりの買い材料はあるのだが、◎と○以外は特別に推奨できる馬も見あたらない。

B馬名性齢騎手斤量
1 1 バランスオブゲーム 牡3 田中勝春 57
1 2 ノーリーズン    牡3 *ドイル  57
2 3 サスガ       牡3 *安藤勝己 57
2 4 メガスターダム   牡3 松永幹夫 57
3 5 メジロマイヤー   牡3 *中舘英二 57
3 6 シゲルゴッドハンド 牡3 *柴田善臣 57
4 7 ダイタクフラッグ  牡3 *江田照男 57
4 8 アドマイヤドン   牡3 藤田伸二 57
5 9 タイガーカフェ   牡3 デムーロ 57
510 ローマンエンパイア 牡3 武幸四郎 57
611 タニノギムレット  牡3 四位洋文 57
612 モノポライザー   牡3 *後藤浩輝 57
713 ゼンノカルナック  牡3 福永祐一 57
714 ホーマンウイナー  牡3 幸英明  57
715 ヤマノブリザード  牡3 *岡部幸雄 57
816 ファストタテヤマ  牡3 安田康彦 57
817 マイネルリバティー 牡3 梶晃啓  57
818 チアズシュタルク  牡3 *蛯名正義 57
結論
[馬連]
5-11    ・・・ 400pts
5-[ 1, 3, 8, 9,10,12,15,18] ・・・ 200pts x 8点
[ワイド]
5-11    ・・・ 400pts
5-[ 1, 3, 8, 9,10,12,15,18] ・・・ 200pts x 8点

レース後のコメント

 メジロマイヤーは予想通り鼻を切る。いいぞ中舘!しかし、リードは4角手前まで。4角で他馬に並ばれると、そこからは94年有馬のツインターボを思わせるような見事なバテかたで後退。見事にビリ。結局2000mの距離は長いのか。でも負けすぎのような気がするが。

 勝ったのはノーリーズン。若葉S惨敗のためノーマークだった。単勝万馬券の穴馬だが、直線で外に持ち出すと、そこからが強い競馬。見事に末脚を炸裂させ、皐月賞レコードを叩き出した。若葉Sでは2番人気だったのでそれなりに期待されていた馬の筈であるが、その若葉Sの惨敗でかなり評価を落としていたようだ。強い勝ち方だったので今後も狙える馬である。

 2着は先行したタイガーカフェが粘りこむ。今年もブライアンズタイムとサンデーサイレンスで決まってしまった。タニノギムレットは惜しくも3着。そして4着にはこれまた先行したダイタクフラッグ。

 先行馬が粘る展開だったのだが、それでもメジロマイヤーは惨敗。根本的に力が違ったのか。

外れ


2002年 4月14日(日) 2回中山8日 天候 馬場状態
11R第62回皐月賞
3歳・オープン・G1(定量)(牡・牝)(指定) 芝2000m 18頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
12 ノーリーズン   牡3ドイル  57 1.58.510-8-9-635.015474(栗)池江泰郎9700
59 タイガーカフェ  牡3デムーロ 57 1.58.813/43-3-3-335.9 8482(美)小島太 3900
611 タニノギムレット 牡3四位洋文 57 1.58.8ハナ13-13-15-1434.8 1484(栗)松田国英2400
47 ダイタクフラッグ 牡3江田照男 57 1.58.82-2-2-136.113496(栗)鹿戸明 1500
24 メガスターダム  牡3松永幹夫 57 1.59.011/27-5-5-635.816494(栗)山本正司970
23 サスガ      牡3安藤勝己 57 1.59.11/218-18-13-935.210512(美)藤沢和雄
48 アドマイヤドン  牡3藤田伸二 57 1.59.39-8-9-935.8 4450(栗)松田博資
11 バランスオブゲーム牡3田中勝春 57 1.59.3ハナ3-3-3-436.3 7460(美)宗像義忠
714 ホーマンウイナー 牡3幸英明  57 1.59.511/47-8-8-836.117426(栗)安田隆行
10715 ヤマノブリザード 牡3岡部幸雄 57 1.59.5クビ15-15-15-1635.5 6500(美)藤沢和雄
11713 ゼンノカルナック 牡3福永祐一 57 1.59.711/210-11-13-1435.914436(栗)北橋修二
12818 チアズシュタルク 牡3蛯名正義 57 1.59.81/212-12-11-936.2 5464(栗)山内研二
1336 シゲルゴッドハンド牡3柴田善臣 57 2.00.05-5-5-436.811482(栗)坪憲章 
14510 ローマンエンパイア牡3武幸四郎 57 2.00.215-16-17-1735.9 2506(栗)古川平 
15816 ファストタテヤマ 牡3安田康彦 57 2.00.2ハナ17-17-17-1735.912456(栗)安田伊佐
16612 モノポライザー  牡3後藤浩輝 57 2.00.2クビ13-13-12-936.5 3446(栗)橋口弘次
17817 マイネルリバティー牡3梶晃啓  57 2.00.45-5-5-1337.218498(美)稲葉隆一
1835 メジロマイヤー  牡3中舘英二 57 2.01.71-1-1-239.0 9466(栗)田島良保

LAP 12.0-10.9-12.1-12.2-12.0-11.8-11.7-11.7-12.2-11.9
通過 35.0-47.2-59.2-71.0  上り 71.3-59.3-47.5-35.8  平均 1F:11.85 / 3F:35.55
単勝  2 ¥11590  複勝  2 ¥1970 / 9 ¥450 / 11 ¥130
枠連  1-5 ¥2040 (9)  馬連  02-09 ¥53090 (76)
ワイド  02-09 ¥10450 (75) / 02-11 ¥5050 (48) / 09-11 ¥1180 (12)

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