毎年堅めに決まるレースである。今年は頭数も手頃なので堅いという傾向はまず変わらないだろう。ちなみに土曜日の中山は雪で中止になったが、このＡＪＣＣが開催される日曜日は通常通り開催するそうだ。

　かつては秋のＧＩ戦線を戦った馬の参戦も多かったのだが、ここ数年はそのような馬の出走が激減し、出走馬のレベルも下がっている。過去１０年とかのデータはあまりあてにならないかも知れないが、過去５年の傾向としては「前走５着以内」（これに当てはまらないのは有馬記念からの馬のみ）、前走からのレース間隔は1〜8週である。要は格より勢いが重視されるということだ。

　上記の条件に当てはまるのはコスモインペリアルのみであるが、サスガに重賞入着かオープン勝ちが無いとこのレースは厳しい。むしろ前走有馬記念６着（前々走は重賞勝ち）のグラスボンバーを本命とする。重賞では惜しいレースを続けていたが、福島記念をトップハンデで制覇。もともと重賞で善戦はしていた馬なので連複の軸としては堅い。

　相手筆頭は有馬記念組のオペラシチー。目黒記念を征して以降の３戦はレベルの高いレースばかりではあるものの精彩に欠ける。しかし、叩き３戦目のここでは変わって来るであろう。冒頭で書いた「勢い重視」には反するが、今年はそもそも勢いのある馬が少ないということと、過去の実績や叩き３戦目であることを考えるとオペラシチーは押さえておくべきである。

　▲は昨年の菊５着馬フサイチアウステル。菊花賞以来３ヶ月ぶりの出走というところがネックだが、実力的にはこの馬が最有力である。