2006年10月22日(日) 5回京都6日目 15:40発走
11R 第67回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(指定) 芝・外 3000m

 皐月・ダービーと2冠を征したメイショウサムソンが3冠目に臨む。果たして2年連続史上7頭目の3冠馬の誕生となるのか?昨年の3冠馬と比べたら地味な印象でJRAも昨年ほど派手な宣伝はしていないが、メイショウサムソンは皐月やダービーよりもむしろ菊の方が向いていると思う皐月賞の前から「菊でこそ」と思っていたぐらいだし。オペラハウス産駒だけに距離が延びた菊が最も適性がありそうだ。2冠馬だけに人気になってしまうのが残念だが、皐月・ダービーを見て能力値の高さは証明されたので、素直に本命とする。

 サムソン以外の人気馬はイマイチな馬が多く絶対的な信頼がおけない。アドマイヤメインは実力的には魅力だが、鞍上の武豊が尊敬する石橋先輩に気を使いながら乗らなければいけないというのがネック。さらに、フランス当局の陰謀による(?)ディープインパクトの薬物疑惑が起きたばかりなので精神的にもブルーだろう。人気の割にリスクが高いので消し。フジキセキ産駒ドリームパスポートは距離が長いだろうし、マルカシェンクは秋天を使いたいと言っていたぐらいだから菊では距離適性が無いと陣営が判断したのだろう。これらの人気馬は消しとする。

 残った中で有力そうなのは、ここで巻き返しを図りたい高額馬フサイチジャンクと底を見せていないトーセンシャナオーソングオブウインドあたりか。2着までならあるだろう。それからもう1頭惑星としてシルククルセイダー。実績からすればダート馬であるが、父キャプテンスティーブの産駒はダートではクルセイダーぐらいしか実績がなく、芝でばかり活躍している。芝適性の方があるのだろう。「ダートでは買うな」と書いてある種牡馬辞典も存在するぐらいだ。そして、母系の血統は叔母にオークス2着のゴールデンジャックがいるなど長距離に向いてそうな血統。クルセイダー自身芝はデビュー戦で惨敗という実績だが、その時は距離が1200mったし、服部騎乗で出遅れた上に大駄乗だったのであくまで参考外。実質的に初芝である。ただしミスターマリーンズ初芝清では無い。とにかく芝適性があるかどうかが大きな鍵となるが、古馬相手に活躍してきた馬だし人気が無いので未知の魅力による一発に期待しよう。

結論
[馬連]
10-12 ・・・1000pts
12-[11,18] ・・・500pts
ボックス[10,11,18]・・・200pts
3-[10,11,12,18]・・・100pts
B馬名性齢騎手斤量
1 1 トーホウアラン   牡3 藤田伸二 57
1 2 ミストラルクルーズ 牡3 *池添謙一 57
2 3 シルククルセイダー 牡3 秋山真一 57
2 4 タガノマーシャル  牡3 *和田竜二 57
3 5 アドマイヤメイン  牡3 武豊   57
3 6 ネヴァブション   牡3 *石橋脩  57
4 7 マルカシェンク   牡3 *福永祐一 57
4 8 マンノレーシング  牡3 *小牧太  57
5 9 インテレット    牡3 *藤岡佑介 57
510 フサイチジャンク  牡3 岩田康誠 57
611 トーセンシャナオー 牡3 イネス  57
612 メイショウサムソン 牡3 石橋守  57
713 ドリームパスポート 牡3 *横山典弘 57
714 アペリティフ    牡3 安藤勝己 57
715 アクシオン     牡3 *田中勝春 57
816 トウショウシロッコ 牡3 吉田豊  57
817 パッシングマーク  牡3 *四位洋文 57
818 ソングオブウインド 牡3 武幸四郎 57

レース後のコメント
 アドマイヤメインが大逃げを打つ。番手の馬を大きく突き放した大逃げ。1回目のゴール版通過時点ではペースは速い。こんな乱ペースで大丈夫かと思ったが、1コーナーに差し掛かるとペースを落とし、引きつけながらの逃げ。サスガは武豊といった感じのレースぶりで、このまま逃げ切ってしまうのではと思われた。私は現地で見ていたが、アドマイヤメインの馬券は1銭も買っていなかったので「何でもいいから差してこい!」と叫んでしまった。自分の出資馬シルククルセイダーが出走しているにもかかわらず、好発を決めたスタート直後以外はずっとアドマイヤメインばかり見ていた。それほど武豊の騎乗ぶりは見ている者を引きつけるものがあった。

 本当にそのままアドマイヤメインが逃げ切ってしまうのかと思ったが、外から差してきた馬が2頭いた。ソングオブウインドとドリームパスポートである。ソングオブウインドはデビュー以来全てのレースで馬券になっているという安定ぶりだが、菊花賞が始まる前は「主な勝ち鞍夏木立賞(3歳500万下)」な馬だった。ここの予想でも結果的に買い目は馬連と書いたものの「2着なら」と思っていたぐらいだし。神戸新聞杯3着で菊出走権を手に入れた馬がレコードというおまけ付きで菊花賞馬に輝いた。鞍上はジャンクSPORTSの準レギュラー武幸四郎。フサイチジャンクは馬群に沈んだが、ジャンクでお馴染みの幸四郎が征した。フサイチジャンクが出走したGIをジャンク以外の馬で征するなんて、幸四郎はフジテレビ出入り禁止とはいかないまでもジャンクSPORTSは降ろされるかも・・・とは考え過ぎか。コジーン的には菊花賞を放送する回に武幸四郎が関口房朗と共に出演して欲しいと思うが。

 2着はまたしてもドリームパスポート。今度こそ勝つのではと思ってしまうようなレースぶりだがまたしても2着。そして横山典はまたしても2着。鞍上にノリを起用した時点で狙っているのではと思ってしまうような2着。でももう一度高田にチャンスを与えてやっても良かったのにと思う。これでドリパスは3冠2着→3着→2着。これはあの伝説のイマイチ馬ロイヤルタッチを上回る偉大な成績である(ロイヤルタッチはダービー4着)。ダービーでもうショコット頑張っていたらおそらく史上初の「2着3冠」達成だったのだが、惜しいことをした。フジキセキ産駒には距離が長すぎると思って消しとしたのだが、考えてみると菊花賞は能力の絶対値さえ高ければ以外に短距離血統の馬(ニホンピロウィナー産駒等)でも好走するんだよな。せっかくソングオブウインドは買ってるのにドリパスを買えなかったというのは痛い。人気しすぎだから消したということもあるのだが。確定オッズを見たときにドリパス&ノリは頭より紐ということはみんなにそう思われていることなのに、何で馬連と馬単の差がこんなにあるの?と思ったのだが、考えてみると勝ったソングオブウインドも似たような感じの馬なんだよな。

 3冠のかかったメイショウサムソンは4着。2冠馬としてみっともないような負け方はしなかったがちょっともの足りない。距離適性的は足りていると思うのだが、末脚勝負になると分が悪かったか。サスガに2年連続3冠馬誕生とはいかないのね。

 我が出資馬シルククルセイダーは見事にビリ。勝ち馬と2.7秒差なら大惨敗とは言えないかもしれないがビリはビリである。いきなり芝GI(しかも長距離)を使ったというのが敗因か。レース後の秋山騎手のコメントは「ダートの方が向いていると思う」だが、このセリフは出馬登録の前に言って欲しかった。ローテーション自体菊を意識したローテーションでは無かったし、素直に銀蹄Sを使えば勝っていただろうと思うと残念だ。芝路線を目指すにしてもせめて菊の前に1度芝を試せば結果も変わってきただろう(全く適性が無いとわかったらダート路線に戻せばいいのだし)。勝つ予定だった大須Sで2着だったのが痛かった。そのせいで次走は確実に勝って賞金積み上げができる利根川Sを使うしかなくなったんだし、そこで勝っていたらもっとローテーションの選択の幅が広がったと思う。キョウトシチーの様に菊は惨敗でもダート重賞に活路を見いだして頑張って欲しい。ダートなら能力は重賞級だしGIも狙えるだけの力はあると思う。

 それにしても5頭BOX買いで1着4着なのはまだいいが、残りの3頭がビリから4番以内だなんて・・・。

外れ


 結果詳細は月曜日か火曜日頃に掲載します。
2006年10月22日(日) 5回京都6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第67回菊花賞
3歳・オープン・G1(馬齢) (牡・牝)(指定) 芝・外 3000m 18頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減厩舎賞金
818ソングオブウインド牡3武幸四郎 57 3.02.716-16-16-0833.5 844.2480 +4(栗)浅見秀一11200
713ドリームパスポート牡3横山典弘 57 3.02.7クビ06-06-06-0734.0 24.9466 +4(栗)松田博資4500
35アドマイヤメイン 牡3武豊   57 3.03.013/401-01-01-0135.9 36.2498 +8(栗)橋田満 2800
612メイショウサムソン牡3石橋守  57 3.03.421/204-04-04-0234.9 12.0518 +6(栗)瀬戸口勉1700
715アクシオン    牡3田中勝春 57 3.03.51/212-14-13-1334.41060.5520-10(美)二ノ宮敬1120
59インテレット   牡3藤岡佑介 57 3.03.5ハナ17-16-17-1734.015152.5474 -4(美)萩原清  
47マルカシェンク  牡3福永祐一 57 3.03.813/409-09-10-1234.9 48.1506 -4(栗)瀬戸口勉 
11トーホウアラン  牡3藤田伸二 57 3.03.8ハナ04-05-05-0535.2 624.9480+10(栗)藤原英昭 
24タガノマーシャル 牡3和田竜二 57 3.03.93/412-11-14-1334.714143.1526 -6(栗)中尾秀正 
1036ネヴァブション  牡3石橋脩  57 3.03.915-15-14-1634.61269.3470 -4(美)伊藤正徳 
1112ミストラルクルーズ牡3池添謙一 57 3.04.01/212-11-10-1334.91163.4486 -4(美)鈴木康弘 
12714アペリティフ   牡3安藤勝己 57 3.04.421/207-07-06-0535.8 729.2498 +6(栗)坪憲章  
1348マンノレーシング 牡3小牧太  57 3.04.602-02-02-0236.217243.6464 +4(栗)松元茂樹 
14816トウショウシロッコ牡3吉田豊  57 3.04.811/411-11-10-0835.913126.8464 +2(美)大久保洋 
15510フサイチジャンク 牡3岩田康誠 57 3.05.011/207-07-09-0836.2 517.2484 +4(栗)池江泰寿 
16611トーセンシャナオー牡3イネス  57 3.05.1クビ02-02-02-0236.7 948.9452+14(栗)森秀行  
17817パッシングマーク 牡3四位洋文 57 3.05.1ハナ18-18-17-1835.418254.4478 0(栗)浅見秀一 
1823シルククルセイダー牡3秋山真一 57 3.05.413/409-09-06-0836.616198.4510 +6(栗)領家政蔵 

LAP 12.8-11.5-11.1-11.6-11.7-11.7-12.9-12.8-12.9-13.2-13.0-11.9-11.2-12.5-11.9
通過 35.4-47.0-58.7-70.4  上り 73.7-60.5-47.5-35.6  平均 1F:12.18 / 3F:36.54
単勝  18 \4420
複勝  18 \760 / 13 \190 / 5 \230
枠連  7-8 \2770 (11)
馬連  13-18 \6480 (20)
ワイド 13-18 \1550 (14)/ 05-18 \2410 (24)/ 05-13 \540 (4)
馬単  18-13 \24280 (57)
3連複 05-13-18 \11700 (32/816)
3連単 18-13-05 \144520 (300/4896)


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