2006年 5月14日(日) 2回東京8日目 15:40発走
11R 第1回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量) (牝)(国際)(指定) 芝 1600m

 このヴィクトリアマイルというレースは今年から新設されたGIである。したがって、過去の傾向による分析といった予想手法は使えない。何せ過去データが全くないのだから。ただし、3歳戦時代は荒れ傾向にあったエリ女が古馬に開放されたら堅めに納まるようになったことを考えると、同じ古牝馬GIであるヴィクトリアマイルも堅いのではと予想される。エリ女のように秋のレースなら3歳と古馬との初対戦等不確定要素があるのだが、春のGIではそれがないのでますます堅い傾向になると予測される。また、古馬牝馬重賞は斤量差があるハンデ・別定戦でも割と堅く納まる傾向にあり、それが定量戦のGIになるとまさに「実力勝負」なので堅くなると思う。

 上記のことより、牝馬重賞の常連組はすでに勝負付けが済んでいるものと思われ、実績通りの結果となるだろう。穴を開けるとしたらそれらの馬と対戦経験が少ない(OR 皆無)上がり馬となるだろう。こういった観点から予想する。

 本命はラインクラフト。人気馬だがこれはやむを得ない。すでにマイルGIを2つも勝っており、そのうち一つは東京コースで行われたレースである。距離適性はマイルがベストであり牝馬同士ならまず負けることはないだろう。また、前日から降り続く雨の中の渋った馬場では、父エンドスイープというのは有利に働く筈。ミスプロ系は重馬場に強い傾向があるのでエンドスイープも重は少なくとも苦手では無い筈である。前走の阪神牝馬Sも圧勝しており調子にも問題は無い。ラインクラフトの勝利はほぼ確定だろう。

 「穴を開けるとしたら上がり馬」と上の方でカイタノだが、その上がり馬で狙える馬が4連勝中のアグネスラズベリ。父エアジハードは安田記念でグラスワンダーを退け制覇するなど府中のマイルにピッタリの馬である。この傾向は産駒にも引き継がれるだろう。さらに母父トニービンは産駒が府中巧者が多い。馬自身は府中初挑戦だが、これらの血統背景から府中のマイルはベストと思われる。週初めにはアグネスラズベリを本命にしようと思ったのだが、馬場状態が渋った馬場になりそうなので少し評価を下げて対抗とする。

 その他の馬ではエアメサイヤダンスインザムードといった実績馬が狙い。無理な穴狙いはしない方が賢明だろう。

結論
[3連単]
6→[1,7,18]→[1,7,18] ・・・400pts
7→[1,6,18]→[1,6,18] ・・・100pts
B馬名性齢騎手斤量
1 1 ダンスインザムード 牝5 *北村宏司 55
1 2 マイネサマンサ   牝6 *森下博  55
2 3 ジェダイト     牝4 *佐藤哲三 55
2 4 スナークスズラン  牝7 *田中勝春 55
3 5 コスモマーベラス  牝4 柴田善臣 55
3 6 ラインクラフト   牝4 福永祐一 55
4 7 アグネスラズベリ  牝5 本田優  55
4 8 オーゴンサンデー  牝7 *後藤浩輝 55
5 9 レクレドール    牝5 *蛯名正義 55
510 ヤマニンシュクル  牝5 四位洋文 55
611 ロフティーエイム  牝4 *安藤勝己 55
612 ショウナンパントル 牝4 吉田豊  55
713 ディアデラノビア  牝4 岩田康誠 55
714 チアフルスマイル  牝6 *横山典弘 55
715 デアリングハート  牝4 *藤田伸二 55
816 ヤマニンアラバスタ 牝5 江田照男 55
817 アズマサンダース  牝5 藤岡佑介 55
818 エアメサイア    牝4 武豊   55

レース後のコメント
 ◎ラインクラフトはまさかの9着に敗退。阪神牝馬Sの圧勝を見たときは堅いと思ったし、馬場が渋って更にアドバンテージがあると思ったのだが、実は良馬場の方が得意だったということだろうか?レース後のコメントでは馬場状態については触れられてはいないがどうなのだろう。阪神牝馬S2着のエアメサイヤがここでも2着に来ているのだから阪神牝馬Sからというローテーションが実は良くなかったということは無いだろうし。道中はいい位置に付けたが直線で不発だった。

 ○アグネスラズベリはよく伸びてきたが結局5着止まり。このまま突き抜けて欲しかったのだが・・・。パンパンの良馬場でやれたらもっと面白い展開になったであろう。

 ダンスインザムードが1着エアメサイヤが2着と割と堅めの決着。1〜3着が2〜4番人気の馬で順番通りに決まったので「割と堅めに納まる」という傾向予想は当たったのだが、肝心の1番人気馬が玉砕してしまった。北村宏はGI初制覇。藤沢和厩舎の馬に乗ることが多いのでいつかチャンスはあると思っていたが、藤沢厩舎不振の今年に気を吐いた。不振とは言えやはり府中マイルといえば藤沢なのかな。

外れ



2006年 5月14日(日) 2回東京8日 天候 馬場状態稍重
11R第1回ヴィクトリアマイル
4歳以上・オープン・G1(定量)(牝)(国際)(指定) 芝1600m 18頭立

馬名性齢騎手斤量タイム着差コーナー順3F体重厩舎賞金
11 ダンスインザムード牝5北村宏司 55 1.34.05-633.8 2470(美)藤沢和雄9000
818 エアメサイア   牝4武豊   55 1.34.211/411-1233.4 3476(栗)伊藤雄二3600
713 ディアデラノビア 牝4岩田康誠 55 1.34.411/210-933.8 4436(栗)角居勝彦2300
35 コスモマーベラス 牝4柴田善臣 55 1.34.42-234.516426(栗)中村均 1400
47 アグネスラズベリ 牝5本田優  55 1.34.5クビ7-734.1 7494(栗)西浦勝一900
715 デアリングハート 牝4藤田伸二 55 1.34.63/44-434.511422(栗)藤原英昭
510 ヤマニンシュクル 牝5四位洋文 55 1.34.814-1234.0 5502(栗)浅見秀一
714 チアフルスマイル 牝6横山典弘 55 1.34.815-1234.0 9440(栗)池江泰郎
36 ラインクラフト  牝4福永祐一 55 1.34.8ハナ8-734.4 1466(栗)瀬戸口勉
1012 マイネサマンサ  牝6森下博  55 1.34.91/21-135.210466(栗)中村均 
11611 ロフティーエイム 牝4安藤勝己 55 1.34.92-235.0 8486(美)二ノ宮敬
12816 ヤマニンアラバスタ牝5江田照男 55 1.35.0クビ16-1534.0 6452(美)星野忍 
1348 オーゴンサンデー 牝7後藤浩輝 55 1.35.0ハナ5-434.915460(美)谷原義明
1424 スナークスズラン 牝7田中勝春 55 1.35.421/211-934.814516(美)佐藤吉勝
1523 ジェダイト    牝4佐藤哲三 55 1.35.4ハナ8-934.817480(栗)池江泰郎
16817 アズマサンダース 牝5藤岡佑介 55 1.35.5クビ16-1534.513480(栗)藤岡健一
17612 ショウナンパントル牝4吉田豊  55 1.35.711/216-1834.518452(美)大久保洋
1859 レクレドール   牝5蛯名正義 55 1.35.911/211-1734.812444(栗)池江泰郎

LAP 12.6-11.2-11.6-12.1-12.2-11.4-11.3-11.6
通過 35.4-47.5-59.7-71.1  上り 70.2-58.6-46.5-34.3  平均 1F:11.75 / 3F:35.25
単勝 1 \390 複勝 1 \150 / 18 \170 / 13 \230
枠連 1-8 \760 (3)
馬連 01-18 \1000 (3)
ワイド 01-18 \410 (3) / 01-13 \500 (4) / 13-18 \740 (7)
馬単 01-18 \1860 (5)
3連複 01-13-18 \2770 (8/816)
3連単 01-18-13 \11650 (26/4896)

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