正式名称は「東海テレビ杯東海ステークス」というしつこいような名前である。別に東海テレビステークスとか東海テレビ杯でいいと思うのだが。重賞でローカル局（もしくはＮＨＫ以外のテレビ局）の名前を前面に出すのはよろしくないという考えなのかと思ったが、それだったらＣＢＣ賞という重賞があることと矛盾するし。こういう名前が許されるなら東京で秋に行なわれる重賞も「フジテレビ杯フジステークス」にしてもオモシロイかも。

　さて、東海Ｓといえばダートの長丁場。ダート長距離で適性・実績のある馬が活躍するレースである。反面アフリート以外のミスプロ系は来ない。本命はダイオライト記念（ダート2400m）圧勝のキクノアロー。母父ブレイヴェストローマンなので長距離は正直「？」と思っていたのだが、ダイオライト記念の圧勝でその疑問は吹っ飛んだ。むしろ長い方がいいと思われる。

　長距離実績といえばサカラートもそうなのだが、ＪＣＤでデットーリが乗っても惨敗して以来イマイチである。人気になっていなければ買ってもいいのだがそこそこ人気になるようなので見送り。私が買うと来ない馬だし。２年前にこのレースを勝った時がピークで、その時は強かったのだが年齢的に上積みも期待できず見送り。

　このレースの裏では東京競馬場でオークスが行なわれるのだが、オークスで騎乗しているべき騎手が何故かここに居たりする。オークスに乗れなくて悔しいだろうからそういう騎手の馬を相手に狙う。対抗はオリンピアナイト。馬を２着に持ってくることにかけては天才的な横山典騎乗である。ブライアンズタイム産駒だけに休養明けであることがアサクサキニナルところだが、そこは長距離適性と能力の高さでカバーできる筈である。もう１頭は岩田康騎乗のタガノサイクロン。長距離には出走実績自体無く適性は未知数であるが、康成がわざわざ乗る馬なので勝負がかりということだろう。騎手自体は少なくとも芝では長距離巧者だし。