いよいよ待ちに待った府中開催開幕である。毎年のように秋の毎日王冠と比べると盛り上がりは日光の手前イマイチだが、それでも日本競馬の中心地府中に競馬が戻ってくるのは喜ばしい。他場から府中に開催が移った週は騎手が仕掛けどころの判断を間違うことが多く逃げ・先行有利と言われるが、実は東京新聞杯に限って言うと後ろから行く馬ほど活躍する傾向がある。ということを聞いて「それは日曜日に行なわれていた時代の話で開幕日の土曜日に移った昨年からは違うのでは」と思ったので昨年の成績を調べてみると見事に穴馬フジサイレンスが差しを決めている。２着には先行馬のオレハマッテルゼが粘っているが、ハマッテルゼはその後の活躍を見て分るように馬自体の能力が抜けていたのである。逆に言うとオレハマッテルゼがフジサイレンスに負けてしまうぐらい差し馬が有利だということだ。というわけで差し馬を中心に検討しよう。

　本命は成長著しい成尾記念３着馬ホッコウソレソレー。前走の京都金杯はゲートでミスって全てが狂ってしまって不完全燃焼だったが、末脚の良さを活かせる府中の舞台では見直したい。調教では坂路で51秒3、終い1F12秒8という文句なしのデキであり勢いは止まらないだろう。父のキングヘイローはベタ買いしていても回収率がプラスになる優良種牡馬なので迷わずに本命（最後の一文は京都金杯の時にカイタノを使いまわし）。

　相手筆頭は東京コースで[4,2,0,0]と抜群の相性を見せるエアシェイディ。勢いではナンバーワンであるしこのメンバーでは格上である。ここでもいいレースを見せてくれるだろう。

　以下、スズカフェニックス、イースター、メテオバースト、サンバレンティンが相手。と思ったらメテオバーストは取消し。