テイエムプリュキュアが逃げる展開。１週目の正面スタンド前では更に後続を突き放し、２週目は10馬身差近く離れた大逃げ一人旅である。場内は大いに沸いた。しかし、４コーナーでは他馬が追いついてきていた。

　レースの結果はアサクサキングスが貫録勝ち。京都記念に続いて連勝。２着のヒカルカザブエヒカルカザブエとは接戦だった。差したり差し返したりの大接戦だったが、菊花賞馬の貫禄を見せ付けてアサクサキングスがハナ差で阪神大賞典を征した。この馬は前走の京都記念や菊花賞もそうだったが、２着馬にタイム差を付けないで重賞を勝つことが多い。接戦に強いタイプなのだろうかとも思ったが、その割には２、３着も多いんだよな。

　更に３着には1600万条件馬ナムラクレセントが入り、スクリーンヒーローはそれに続く４着。雨と重馬場が敗因とスクリーンヒーローの鞍上の横山典騎手がコメントしている。 　１番人気馬オウケンブルースリは４コーナーで上がっていった様に見えたのだが、そこからが伸びずに７着に敗退。内田博騎手のコメントによるとこの馬も重馬場が苦手らしい。馬場状態には恵まれていなかったがちょっと負けすぎである。プリキュアが大逃げを打つ展開でペースが乱れたこともあり、仕掛けが早かったのも敗因だろう。

　それにしても１番人気が３着にすらならなかったのっていつ以来だろうか？89年の2着入線も失格のスルーオダイナ以来らしい。このときも入線はしている。入線すらしなかったのは87年4着のフレッシュボイス(田原)以来だそうである。掲示板にすら入らなかったのはグレード制が導入された84年のゴールドウェイ（6着）まで遡らないと例が無いようだ。馬場状態が悪かったとはいえ、荒れないはずの阪神大賞典ですらこの様な混戦模様なので、荒れるレースになりつつある本番の天皇賞（春）は穴狙いに徹したほうがいいのではないだろうか？良馬場なら今回の結果は度外視してオウケンブルースリを狙ってみるというのもアリかもしれない。

外れ