今年の札幌記念はＪＲＡプレミアム対象レースである。つまり、配当が5%上乗せとなるのである。当たれば通常の5%増しの配当がもらえるってな事である。期待値が他のレースの5%増しだということであれば、ここは勝負したいところだ。ぜひとも的中させたいところである。同じくJRAプレミアム対象であった天皇賞（春）では5%のボーナスのおかげでここの予想で書いて的中した買い目が万馬券となったし、こういうところで当ててこそ真の勝負師というものだ。

　本命は今年の３歳牝馬２冠のブエナビスタ。大レースを勝っており底を見せていないのも魅力だが、52kgという軽斤量で出走できるというのも魅力である。この斤量52kgのブエナビスタには公称体重52kgの安藤勝己が騎乗する。鞍の重さなどを考えるともっと体重が軽くなければいけないのだが、わざわざダイエットしてまで乗ってくるのである。単なる顔見せや調整代わりの出走だとしたら騎乗数を厳選している49歳の一流騎手がダイエットしてまで乗ってくるとは思えないし、アンカツが乗ってきているという時点で勝負がかりであることは間違いない。馬の能力や斤量を考えると、目いっぱいに仕上げてきて本気で勝負を賭けている限りはブエナビスタが負けることはないだろう。本命はブエナビスタで決まりである。ちなみに、アンカツが中央移籍以来で斤量52kg（以下）での騎乗実績を調べたら移籍初年度の2003年に２回あるだけである。結果は９着（クイーンS）と２着（500万)だった。この斤量で乗るのは43歳のとき以来。当時よりも代謝が衰えてダイエットもきつくなっている筈なので、それでも体重を絞ってくるというのは勝負がかりだと思ってよい。

　本命はそれでいいのだが、問題は相手である。ここは函館記念の勝ち馬サクラオリオンを狙ってみよう。通常の年だと函館記念勝ち馬は札幌記念では不発に終わると言われているし、実際そうである。結構有名な話だ。しかし、今年は事情が違う。函館記念は札幌で行なわれているのである。ハンデ戦ではあるものの札幌記念と同じコースで行なわれた重賞なわけである。通常だとほとんどリンクすることがない２つのレースであるが、今年に限って言えば函館記念の結果が札幌記念とリンクするだろう。少なくともいつもの年よりは。というわけで世間的に「函館記念活躍馬は割り引き」と考えられている裏をかいて函館記念勝ち馬を狙っていこう。サクラオリオンは準オープン勝ちも札幌芝2000mで挙げており、このコースは得意だ。ブエナの相手はサクラオリオンで決まりである。

　上記の２頭から３連単で流すが、ＪＲＡプレミアムレースらしく手広く流そう。来そうな馬、というよりは来そうにない馬以外全ての馬を相手として押さえておく。