ハンデ戦だけに荒れる時は荒れるが、先週の天皇賞（秋）を勝ったトーセンジョーダンはこのレースの勝ち馬であるし、その他にもスクリーンヒーロー、アドマイヤジュピタが勝っており、アーネストリー、ジャガーメイルが２着に来ている等、後のＧＩ馬が連対することが多いレースである。ハンデ戦とはいえレベルはなかなか高い。

　その様なレースであるので穴っぽさと大物感を兼ね備えた馬を本命として狙ってみよう。その本命はポルカマズルカ。出世レースと言われている阿寒湖特別を３歳で勝った馬である。その後牝馬ながら菊花賞に挑戦して惨敗後、条件戦でも勝てない日々が続いたが、ようやく復調してきてオープン入りを果たした。牝馬で菊花賞に挑戦する馬であるし、母母ダンシングキーで近親にはスズカマンボがいる血統なので長距離向きであることだろう。現に2600mの阿寒湖特別を征している。前走のアイルランドＴは2000mという距離不足のせいで４着に敗れたが、距離延長となる今回は狙い目。ハンデも53kgと手頃である。牝馬であることを考慮すると実質55kgの牡馬と同等であり決して軽いハンデではないが、この斤量なら牡馬と互角に戦えるだろう。阿寒湖特別を３歳で征した馬は大成することが多い。将来性を秘めた潜在能力の高い馬が連に絡むのがアルゼンチン共和国杯である。そこでポルカマズルカに期待しよう。

　対抗は更に穴っぽいところを狙ってみる。53kgの斤量のドリームセーリングが対抗。ハンデ戦で穴を開けるのは軽ハンデの逃げ馬だ。その条件にまさにぴったりなのがドリームセーリング。条件戦ながら2600mでの成績は安定している。条件馬で軽ハンデだが、軽ハンデを活かして逃げきってくれれば粘るということもあるだろう。穴で狙うならこの馬だ。

　近年は大荒れということも少ないレースなので相手は人気どころを押さえておこう。菊花賞勝ちやＪＣ２着という実績のあるオウケンブルースリ、アンカツ騎乗で条件馬ながら同コースのＧII目黒記念で勝ち馬と0.1秒差の実績のあるトレイルブレイザー、その他フォゲッタブル、ナムラクレセント、カリバーン、ビートブラックといったところを押さえておこう。