2011年10月10日(月) 4回東京3日目 15:40発走
11R 第24回マイルチャンピオンシップ南部杯
3歳以上・オープン・G1(定量) (混)(指定) ダート 1600m 15頭立

 盛岡の名物レース南部杯であるが、今年は東日本大震災の影響で盛岡では開催できず、代わりに盛岡競馬場と提携を結んでいる東京競馬場で行なわれる。なお、盛岡競馬場では通常のレースは開催されているが、毎年多くの人が訪れる南部杯は集客容量等の問題で開催が難しいそうである。南部杯といえば盛岡というイメージだし、今年は地方馬の出走が少なく残念な限りであるが、これを機に地方と中央の交流がますます盛んになって行くことに期待する。府中でやるのならイメージ的に「南部杯」ではなく「南武杯」だよな。

 さて、今年の南武杯はトランセンドが人気を集めていて、先週のスプリンターズSでの放馬により佐藤哲三騎手が放馬したためエスポワールシチーが松岡騎手に乗り替わりである。日本のダート界を代表する現役逃げ馬2頭であるが、この2頭は実は初顔合わせ。トランセンドは逃げてこその馬であり、前走のドバイWCの時は「海外でもすんなり逃げさせてもらえるのか?」と心配されたが、DWCはすんなりと逃げることができて2着と健闘した。しかし、今回は今まで同じレースに出走したことのなかったエスポワールシチーがいるし、地方馬の出方も気になる。すんなりとは前に行かせてもらえない可能性が高い。すんなり逃げることができなかった場合に力を100%発揮できるかどうかは微妙なので割り引いて考えておく。

 エスポワールシチーにしても展開面での不安があるし、佐藤哲三騎手が乗ってこその馬であると思うので押さえはするが本命にはしがたい。松岡騎手は上手い騎手だとは思うが馬との相性等もあるので。松岡は過去にこの馬に乗って重賞も勝っているので全く合わないということはないだろうが、やはり佐藤哲が乗った方が力を発揮できるだろう。

 本命はエルムSの覇者ランフォルセ。今年の入ってから重賞で活躍しているが、デビュー以来掲示板をほとんど外さず安定した成績を残している。もちろん重賞でも通用するし、逃げるレースも差すレースもできる馬なので結果が展開に左右されることもない。直線の長い府中で逃げ馬が人気を集めている中で差せる脚を持った実力馬ランフォルセを本命としよう。

 相手は狙い馬のうち人気がなさそうな順番に重い印を入れたが、エルムS2年連続2着で昨年の南部杯の勝ち馬オーロマイスター、期待の3歳馬ボレアス、安定した成績を残しているダノンカモン、それから前述のトランセンドエスポワールシチーを狙ってみよう。

結論
[馬連]
05-11 ・・・1000pts
05-(06,07,09,15) ・・・500pts

B馬名性齢騎手斤量
1 1 バーディバーディ 牡4 *ピンナ 57
2 2 イーグルビスティー 牡7 *赤岡修次 57
2 3 ワキノカイザー 牡11*倉兼育康 57
3 4 ブラボーデイジー 牝6 北村友一 55
3 5ランフォルセ 牡5 横山典弘 57
4 6ダノンカモン 牡5 福永祐一 57
4 7エスポワールシチー 牡6 *松岡正海 57
5 8 シルクフォーチュン 牡5 藤岡康太 57
5 9オーロマイスター 牡6 吉田豊 57
610 ゴールドマイン セ7 *斎藤雄一 57
611トランセンド 牡5 藤田伸二 57
712 ダイショウジェット 牡8 柴山雄一 57
713 ロックハンドスター 牡4 *菅原俊吏 57
814 クリールパッション 牡6 津村明秀 57
815ボレアス 牡3 武豊 55

レース後のコメント
 岩手県競馬の復興支援として岩手の名物レース南部杯を東京競馬場で実施し、岩手競馬復興支援の日として数々のイベントを行なったこの南部杯で「岩手の星」ということで名付けられた岩手県競馬所属のロックハンドスターが競走中止で予後不良。最悪の事態となった。地元岩手では非常に愛されている馬で昨年のジャパンダートダービーでは大井競馬場に横断幕を出して岩手から応援に来た応援団が、結果は残念だったもののレース終了後に外した横断幕をバックに記念写真を撮っていたのが印象的だった。それだけ岩手のファンに愛されている馬だし、この日もおそらく地元から大勢のファンが応援に駆けつけたことと想像しているが、その岩手の名物レース南部杯でこの様なことになるとは切なくやりきれないものがある。決して万全とは言えない体調だった様だが、それでも彼は岩手のファンの期待を背に受けて東京まで遠征してきて走ろうとしてくれた。しかし、問題が多いと言われる東京競馬場の芝とダートの境目に驚いて飛び上がり、着地の際に致命傷を負ってしまった。競馬にたらればは禁物だが、もしこれが例年通り盛岡で行なわれていたら、それが無理でも芝スタートではないコースだったらと思うと胸が痛い。関東在住で普段は中央と南関東を中心に競馬を観ている私ですら切なく悲しい気持ちになるのだから、岩手のファンの悲しみは私なんかの想像が及ばないくらい深いものだろう。今後の岩手競馬を背負って行くはずだったロックハンドスターのご冥福をお祈りします。

 さて、レースの方はエスポワールシチーが逃げて、トランセンドとダノンカモンがそれを追う展開。トランセンドはハナを切れなかったが、それでも最後はダノンカモンと接戦の上勝利を物にした。ハナを切らなくても大丈夫だった。これは強いとしか言い用がない。ダノンカモンもよく頑張ったが2着まで。残念な出来事はあったが、ダノンカモンが強さを見せつけた好レースだった。

 3着は伏兵シルクフォーチュン。先行した馬が上位を占める展開の中で後方から差しての3着なので評価して良いだろう。ただしペース的には1000m通過が57.8秒と速いペースだった。逃げたエスポワールシチーはそれに次ぐ4着。ラップを見るとハイペースなので道中3番手までに居た3頭が強かったということなのかな。

 我が本命ランフォルセは後方からの競馬だったが伸びずに6着。ペースが速くなると思ってこの馬を本命にしたのだが、先行した3頭が強すぎた。実績のある馬なのでシルクフォーチュンぐらいに頑張って欲しいとは思うのだが、夏の疲れが残っているのだろうか?

外れ



2011年10月10日(祝) 4回東京3日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第24回マイルチャンピオンシップ南部杯
3歳以上・オープン・G1(定量) (混)(指定) ダート 1600m 15頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
611トランセンド牡5藤田伸二 57 1.34.802-0236.8 11.6518 (栗)安田隆行4500
46ダノンカモン牡5福永祐一 57 1.34.803-0336.6 38.8526 -2(栗)池江泰寿1800
58 シルクフォーチュン牡5藤岡康太 57 1.34.9 1/209-0836.3 720.8458 +4(栗)藤沢則雄1100
47エスポワールシチー牡6松岡正海 57 1.35.11 1/201-0137.3 26.3496 -4(栗)安達昭夫680
712 ダイショウジェット牡8柴山雄一 57 1.35.73 1/209-0936.9 9156.1562 +8(栗)大根田裕450
35ランフォルセ牡5横山典弘 57 1.35.8 1/211-1036.8 411.4478-10(美)萩原清 
11 バーディバーディ牡4ピンナ 57 1.36.01 1/203-0337.8 835.8482 -6(栗)池江泰寿 
814 クリールパッション牡6津村明秀 57 1.36.31 3/411-1037.310207.6472 -6(美)相沢郁 
34 ブラボーデイジー牝6北村友一 55 1.36.4 1/205-0538.011212.3552-13(栗)音無秀孝 
1059オーロマイスター牡6吉田豊 57 1.36.5クビ06-0538.1 619.5498 -4(美)大久保洋 
11815ボレアス牡3武豊 55 1.37.8806-0539.4 516.9468 0(栗)吉田直弘 
12610 ゴールドマインセ7斎藤雄一 57 1.39.3913-1338.913284.5470-11[地]桜田浩三 
1322 イーグルビスティー牡7赤岡修次 57 1.40.1513-1439.115592.6462 0[地]田中守 
1423 ワキノカイザー牡11倉兼育康 57 1.43.5大差08-1244.414495.8444-20[地]別府真司 
713 ロックハンドスター牡4菅原俊吏 57 ----------12283.8456 -2[地]瀬戸幸一 

LAP 12.0-10.9-11.4-11.8-11.7-11.5-12.4-13.1
通過 34.3-46.1-57.8-69.3  上り 71.9-60.5-48.7-37.0  平均 1F:11.85 / 3F:35.55
単勝  11 \160
複勝  11 \110 / 6 \190 / 8 \410
枠連  4-6 \240 (1)
馬連  06-11 \600 (2)
ワイド 06-11 \260 (2)/ 08-11 \720 (8)/ 06-08 \1610 (19)
馬単  11-06 \800 (2)
3連複 06-08-11 \3610 (13/455)
3連単 11-06-08 \8790 (27/2730)

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