日本一難易度の高い障害レース、それが中山大障害。このレースは年に２回しか使われない中山の襷コースで行われるが、通常の中山の障害コースも他馬と比べるとレベルが高い。また、障害レースはコースごとに特徴が顕著に表れているため、平地以上にもコース適性が重要である。中山大障害は単にスピードとスタミナがあればこなせるというものではなく、難易度の高い障害を飛び越える飛越の巧さも重要であるし、下がって上がるバンケット等独特の障害もある。その中山での大一番なだけに中山の障害で実績のある馬を中心視したい。

　本命はディアマジェスティ。前走イルミネーションジャンプＳは９馬身差の圧勝。中山の障害コースはそれが初めてだったが難なくこなすどころか楽勝であった。襷コースを使用するＪ・ＧＩは今回が初めてであるが、中山であれだけの圧勝ができるのだから大障害でも期待できる。鞍上が障害重賞に強い高田騎手というのも大きい。この馬とのコンビで重賞を２戦して勝ち星は無いが、圧勝した中山コースでＪ・ＧＩ制覇といきたいところだ。

　対抗は春の、いや、夏の中山グランドジャンプを征したマイネルネオス。グランドジャンプを勝ってるのだからもちろんコース適性は高い。昨年のこのレースで３着という実績もあるし、中山コースでは前走を除くと大崩れしていない。前走のイルミネーションジャンプＳは５着に敗退したのが気になるので２番手評価としたが、前走は斤量を背負っていた上に不良馬場と不利な条件が重なったのが敗因と考えられ、そう悲観するほどではない。

　上記の２頭が中心だが、中山のオープンで連に絡んだ実績のある馬に三連単で手広く流そう。また、未勝利を勝ち上がったディアマイホースも中山大障害で活躍したゴーカイ産駒であり、大障害への適性も高いと思われるため押さえておこう。一番夢があるのはディアマイホースなので頭では買わないものの心情的には応援している。