関東の菊花賞トライアルレース。菊のトライアルといえば関西で行なわれる神戸新聞杯の方がレベルが高く、有力馬はそちらに回る傾向がある。このセントライト記念では春の実績馬が連に絡むことがないわけではないが、ここで権利を獲って菊花賞出走を決めたい馬を狙ったほうがいい。実力が伯仲しているのだからここを目標に目一杯仕上げてきていると思われる馬を狙うのが得策である。

　本命は２頭出しして来ている角居厩舎からハーキュリーズを狙ってみる。前走は1000万条件で惜しくもクビ差２着。1000万を勝てずに賞金が足りない可能性があるが、実力的には1000万条件を勝ったも同然の馬だ。ぜひとも菊花賞に出走したいだろう。わざわざ厩舎が２頭出しで勝負を賭けてきているのだからもちろん勝負がかりである。大崩れしないタイプの馬なので軸馬として狙ってみよう。

　相手は手広く流す。菊のトライアルで活躍する馬は大きく分けて２パターンあると言える。１つは春に重賞で活躍してきた実績馬、もう１つは夏競馬を使って勝ち上がってきた馬である。この両勢力の対決が秋競馬前半の見どころでもあるわけだが、それに当てはまらない馬、つまり春の時点で重賞実績がないが夏は休養に充ててた馬というのは消してよいだろう。その様な馬とダートでしか実績のない馬を消して、残りの馬に手広く流そう。