ハンデ戦なので荒れるイメージが強いが、意外と堅く収まるのがこのアルゼンチン共和国杯である。人気が割れがちになり人気サイドでも意外と付くので、人気馬が信頼出来る時は人気馬から行った方がよいだろう。

　本命はギュスターヴクライ。春天こそ５着だったもののそれ以外は３着以内をずっと続けており、長距離戦で安定した成績を残している。休み明けの前走京都大賞典でも３着に好走しており、叩いた今回はより期待できる。大崩れしない馬なので連軸としての信頼性も十分。この馬を軸にしよう。

　相手も人気どころを狙ってみる。まずは前走東京2400mの1600万条件を勝ったムスカテール。いかにも長距離が得意そうな血統であり、使われつつ良くなるタイプの馬である。重賞初挑戦だが、その分ハンデは重賞実績のある馬よりも有利に設定されており、勢いで勝ってしまう可能性も十分ある。

　もう１頭前売り２番人気だがルルーシュを狙ってみる。札幌日経オープンの勝ち馬であり長距離適性は十分。前走のオールカマーは直線で不利があった上に重馬場でのめってしまって１番人気ながら４着だったが、不運な面があったので改めて狙ってみよう。藤沢和雄厩舎は中山よりも東京の方が得意だし、有利なハンデで戦える今回はチャンスだ。

　なお、人気どころの一角で昨年のこのレースで２着のオウケンブルースリは今回は消しとする。このレースは前年の連対馬は人気でも来ない傾向にあり、また、京都大賞典最先着馬は苦戦するレースである。昨年のこのレースや京都記念を見ていると押さえたくなるが、消す要素が２つも揃ったので配当的妙味を考えて無印とする。それ以外の有力どころを３着付けとして三連単で狙ってみよう。