今年から開催時期が１２月に変更となった。昨年までならこのレースが始まると「中央場所に競馬が戻ってきたな」と感じるレースだし、夏を休養に充てていた有力馬がここから始動ということもあってそれなりに盛り上がるのだが、ＧＩシーズンまっただ中のこの時期にハンデＧIIIを持ってきてもイマイチ盛り上がりに欠ける。何はともあれ今年は過去のレースデータは全く役立たない厄介なレースである。

　本命はトライアンフマーチ。ハンデ戦なのに敢えて58kgの馬を狙ってみる。穴を開けてくれそうなのは軽ハンデ馬というイメージがあるが、トライアンフマーチは２走前に57.5kgでハンデ戦を勝ち、前走の中京記念では58kgで３着に好走。斤量を苦にしないタイプの馬である。人気馬と軽ハンデ馬ばかりに目が行きそうなレースであるため盲点になっているこの馬を狙ってみよう。鞍上の四位騎手はこのコースは過去３年で[10,6,3,30]で勝率20.4%、連対率32.7%という好成績。回収率も単勝は300%を超え、複勝でも100%を超えている。黙って勝っていれば儲かるパターンである。馬自体は重賞ではなかなか勝ち切れないもののＧＩ、ＧII、ＧIIIでそれぞれ２着がある実績馬なので単勝で狙うにはイマイチだが連軸には持って来いだ。

　相手はハンデ戦らしく手広く流す。いかにも無理っぽそうなライブコンサート、イケドラゴン以外全ての馬に流そう。前売り最低人気のキングストリートは鞍上がハンデ戦で穴を開けることが多く、２週連続重賞連勝中でついにＧＩ騎手になった酒井騎手が騎乗することが不気味なので押さえておく。ハンデで穴を開ける酒井といえば軽ハンデ馬の場合が多いのだが、ハンデ戦にも拘らず他の騎手でも乗れる斤量の馬に敢えて乗ってくるということは勝算があってのことかも知れない。来てくれたら大的中だ。