ニュージーランドトロフィーの下位入着馬は毎年来ないのでマイネルホウオウは無印としたが、よく巻き返したものだ。スプリングＳ３着で皐月賞の出走権があるのに、それを捨ててマイル路線に照準を絞ってきたということは、それだけ本気で勝負になるからなのかも知れない。ここまでして使ってくるのだから、ＮＺＴ下位入線馬とはいえ軽視してはいけなかったのか。過去のデータからなら「消し」のパターンなのだが、皐月賞トライアルで権利確保してるのに皐月賞ではなくＮＺＴを使ってここに来るというパターンは例外的なものとして扱うべきだった。

　柴田大知騎手は平地ＧＩ初制覇。これで障害と平地両方でＧＩを勝ったことになる。障害でも平地でもＧＩを勝ったのは熊沢騎手と柴田大知騎手だけの大記録だ。平地ばかり乗ってた時はなかなか勝てない時期が続き騎手をやめようと思った騎手が、それまで乗っていなかった障害レースに活路を見出し、障害でＧＩを制覇するほどの活躍をしただけではなく、平地でまでＧＩを勝ったなんてドラマチックな展開だな。あの時騎手をやめていたらこの偉業は無かった筈である。苦労人で、しかも障害でも活躍している騎手の勝利とあって馬券的なことはさておいて非常に嬉しい。勝利騎手インタビューでは男泣きで、言葉に詰まるたびにファンから暖かい声援が飛んでいたことからも、この騎手がファンから愛されているのが分かる。

　マイネルホウオウが、いや、柴田大知騎手が勝ったことばかり印象に残るレースであったが、２着インパルスヒーローと３着フラムドグロワールもクビ差、クビ差と差の無いレースをしていた。よく頑張ったが、最後は大知の執念の騎乗に負けてしまった。インパルスヒーローはファルコンＳを勝っての臨戦だしフラムドグロワールは朝日杯４着で前走は距離に泣かされたがそれなりの実績馬だ。１〜３着まで全て人気が無い馬で大荒れだったが、特別変な馬が漁夫の利で好走したという感じではなかった。来てもおかしくない馬だったし。私は全て無印としたが（苦笑）。

　我が本命ストーミングスターは直線で上手く内を突いたが、その後伸びなかった。芝が合ってないのかどうかは分からないが、中央に入れたからには芝での活躍を期待していたのだろう。今回は力が足りなかったということかな。

外れ