逃げたレッツゴードンキが４馬身差の圧勝。1000m通過が62秒5という超スローペースだったこともあり、楽々と逃げ切った。直線に入っても粘っているというよりは更に後続を突き離しているという感じだった。単騎逃げながら上がりも３Ｆ33.5秒の脚を使っていて、逃げてたというよりは普通に走っていたら他の馬がついて来なかったという感じだった。善戦はするもののなかなか勝てなかった馬がクラシックで楽勝。スローになりそうだったので逃げたという岩田騎手の好判断がいい結果に繋がったが、前走のチューリップ賞（３着）も同じように逃げていた。他馬やペースとの兼ね合いで逃げた様にも見えるが、逃げが板についてきたというのもあるだろう。

　２着は出遅れて後方からのレースで最後に差して来たクルミナル。超スローという展開を考えるとよく走っているが、勝ち馬は４馬身前にいた。３着はコンテッサトゥーレ。結果的にチューリップ賞組のワンツースリーで決まり、これだけを考えると「例年通り」なのだが、２，３着の馬は買えなかった。阪神が改装されてからはここまで桜花賞が荒れたのも珍しい。

　我が本命でダントツ１番人気のルージュバックは不発に終わり９着。1800mや2000mばかり使ってきて1600mは初めてだったというのもあるが、ここまでスローだとペースについていけなかったというよりは慎重に乗りすぎたのかも知れない。マークされる立場のこの馬が不発だったので他の馬も仕掛けるのが遅れて、逃げ馬の逃げ切りを許してしまった。ただ、もともと1800m以上のレースばかり使っていたということは距離は長いほうがよく、陣営も桜花賞よりはオークス狙いの可能性が高い。だからオークスでは完全には見限れないというのが悩ましいところだ。

　ところで勝ち馬の名前の「レッツゴードンキ」って牡馬みたいな名前で桜花賞馬には相応しくないと思う。登録されている馬名の意味・由来は「「さあ進もう「ドンキホーテのように」」だし。と思ったらこの馬の命名者はディスカウントショップのドンキホーテの創業者のようだ。ということはここで言うドンキホーテって小説名でもそこに登場する人物名でもなく、店の名前だったってことか。

外れ