阿寒湖特別。しばらくの間ステイゴールドの「主な勝ち鞍」だったそのレースは偉大なるレースである。特に３歳時にそのレースを勝った馬は偉大な馬ばかりである。前述のステイゴールドだけではなく、マンハッタンカフェ、ファインモーションがそれに該当する。（中略）３歳の夏という時期に古馬相手に長距離で勝つということは能力の証なのだが、それにしても他の長距離戦よりも阿寒湖特別が長距離条件戦の中ではひときわ目立っている。もちろん、３歳のレースは長距離戦がほとんど組まれておらず、条件馬に甘んじていた長距離が得意な実力馬が頭角を現しやすいレースが阿寒湖特別なわけで、阿寒湖特別を３歳で征した馬はその後長距離路線で活躍することが多い。

　その後もホクトスルタン、スマートロビンが目黒記念を勝ち、３歳で阿寒湖特別を勝った馬は長距離路線で活躍している。その名物レースはスマートロビンが勝った'11年を最後に行われていなかったが、昨年再び行われるようになった。そして３歳馬（当時）のカフジプリンスがが勝った。(ここまで目黒記念の予想より一部修正)

　そう書いて目黒記念ではカフジプリンスを本命にしたが、流れが向かずに７着に敗退した。しかし、３歳時に阿寒湖特別を勝つ馬は能力が高い馬なので、今回も狙ってみる。確たる中心馬が不在で人気も割れているので、このような一発がありそうな馬を本命とする。重賞の１つぐらいは勝てるぐらいの能力はあるので、混戦模様の今回は一発があるかもしれない。芝再転向後は最短距離である2000mで距離短縮が鍵となるだろうが、マイルならまだしも2000mぐらいまでこなせるだろう。というわけでカフジプリンスを本命にしよう。

　今回はどの馬が来てもおかしくない混戦模様のローカルハンデＧIIIだ。全ての馬にチャンスがあるといっていいので、全ての馬に流そう。