春の天皇賞は昭和時代は曜日に関係なく天皇誕生日（当時）である4/29に日付固定で行われていたのだが、今年は昭和天皇の誕生日に行われることとなった。

　本命は阪神大賞典の覇者レインボーラインとしよう。阪神大賞典といえば3000mの長丁場のレース。春天でも求められるスタミナが必要なレースである。昨年から大阪杯がＧＩに昇格し、大阪杯は天皇賞へのステップというよりそこを狙って行く実力馬も増えたので、相対的に阪神大賞典のステップとしての重要性が増してくると思われる。現に昨年は別格のキタサンブラックは別にしても２，３着が阪神大賞典の１，２着馬で決まった。レインボーラインは菊花賞２着の実績もあり、長丁場は得意である。昨年の春天は12着に敗れ去っているものの、阪神大賞典を勝って勢いに乗る今年は巻き返しに期待して良さそうだ。

　対抗は昨年のジャパンカップの覇者シュヴァルグラン。前走の大阪杯は13着と惨敗だったが、それはあくまでこのレースへのステップとしてのもので万全な仕上がりではなかった。昨年のこのレースで２着であり、適性も十分である。昨年の勝ち馬キタサンブラックのいなくなった今年はチャンスだ。

　もう１頭穴っぽいところでデムーロ騎手が騎乗するトーセンバジルを狙ってみよう。オープン入り後は勝てていないが、大きくも負けていない。重賞男デムーロを背に一発に期待しよう。