３日間の変則開催の３日目の重賞は京都大賞典。ＪＲＡは３日開催なので重賞を分散させたらしいが、南部杯の影に隠れて目立たなくなった。しかし、毎日王冠や凱旋門賞で負けた人はここで敗者復活のチャンスである（そして勝った人はその儲けを転がすチャンスでもある）。

　今年の京都大賞典はシュヴァルグランとサトノダイヤモンドの二強対決の雰囲気があるが、二強対決といわれるレースはその２頭では決まらないことが多い（逆に三強ならそのうち２頭で決まることが多いが）。京都大賞典自体が１，２番人気ですんなり決まることが少ないレースである。ここはあくまで秋のＧＩ戦線に向けての前哨戦であり、少なくとも上位２頭はＧＩが目標なので目いっぱいの仕上げでは来ないだろう。２頭の間に割って入る馬を探そう。

　本命はアルバート。ステイヤーズＳ３連覇でお馴染みの馬であり、他に勝った重賞はダイヤモンドＳという超長距離のスペシャリストである。しかし、2400mも守備範囲内ではある。準オープンでは京都芝2400mを勝っているのでコースとの相性も良いだろう。アドマイヤドン産駒のこのコースでの過去３年の実績は[2,1,0,3]と出走回数は少ないものの勝率33.3%、連対率50%と驚異の成績を残している。モレイラ騎手が騎乗するのも魅力であり、二強に割って入る馬はアルバートで決まりだ。

　相手は素直に二強に流そう。
　シュヴァルグランは昨年のＪＣ勝ちを始めとしてＧＩでも好走をして来ている馬であり、昨年のこのレースでも３着に健闘している。昨年の勝ち馬スマートレイアーもここに出走しているが、もう８歳であり近走成績を見ても衰えが見えている。
　サトノダイヤモンドはこのレースと相性の良い菊花賞の勝ち馬である。今年の春は不振だったが復調の気配を見せており、菊以外でも実績を上げている得意の京都コースでは期待できそうだ。
　このメンバーではこの２頭が揃って連を外す可能性は低いので、この２頭に流そう。