好スタートを決めたテトラドラクマ逃げ切り勝ちを収めた。直線の長い府中で逃げ馬が逃げ切るのも予想外だが、テトラドラクマが逃げるのも読めなかった。しかも1000m通過が57.8秒というハイペースである。直線の長い東京コースでハイペース、しかも普段は逃げない馬だと押さえて行きたくなるだろうが、好スタートを活かし切る形で逃げたのは田辺騎手の好判断だろう。府中ではこの馬は強い。ペースは速かったものの、一旦は道中でハナに立ったアルーシャも３着に粘っており、タイムやラップほどには厳しいペースではなかったのかも知れない。

　２着はディープインパクト産駒のフィニフティが差してきた。いつでも届きそうで結局逃げ馬を捉えられなかった。勝ち馬には3/4馬身及ばないところでのゴールだった。しかし、わずか１戦のキャリアを考えると上出来である。

　断然人気のマクレアは５着と掲示板に入るのが精一杯だった。ペースが速くて展開が向かなかったのかもしれないが、もっと前にいた馬は１着と３着なのだから、この馬の実績を考えると物足りない。

　対抗に推したツヅミモンは道中マクレアと同じような位置にいたが12着に敗退。こちらもハイペースが原因か？

　堅いと思っていたし、もし上位２頭が崩れるのならペースが速くて差し馬が台頭した時だと思っていたが、ペースは速くても印を打たなかった先行馬２頭が馬券圏内に入っているのだからよく分からないレースだった。このペースで府中の長い直線を逃げ切ってしまうのだからテトラドラクマはかなり強い馬なのかも知れない。今後しばらく注目してみよう。

外れ