例年なら函館スプリントＳがこのレースへの重要なステップなのだが、今年の函館スプリントＳは例の禁止薬物飼料混入事件で馬柱に載った馬の約半数が除外となったレースだったので参考外だろう。そもそも函館スプリントＳに除外にならずに出走できた馬自体それほどいない。

　本命はその函館スプリントＳを除外となったダノンスマッシュとする。前走除外とは言え体調面の問題で除外になったわけではないので心配はいらない。昨年のこのレースの２着馬であり、その後スプリント重賞で２勝を挙げている。高松宮記念では内枠有利な馬場状態の中で大外枠という不利があり４着だったが、勝ち馬との着差はわずか0.2秒と力のあるところは見せている。今回は仕切り直しの一戦で、スプリンターズステークスに向けての目処を立てたいところだ。

　相手筆頭はリナーテとする。ステイゴールド産駒は長距離のイメージがあるのだが、意外にも札幌芝1200mで過去３年の勝率が28.8%とかなり得意にしている。サトノダイヤモンドの妹でステイゴールド産駒だと血統だけを見ると長距離向きなイメージがあるかもしれないが、リナーテは札幌芝1200mコースで２勝を挙げているコース巧者だ。前走このコースでオープンを勝った勢いがあるので、重賞でも期待しよう。

　もう１頭昨年の覇者ナックビーナスを押さえておく。海外遠征明けであるが、昨年制覇しているレースなので侮れない。