白毛馬ソダシの出走が話題になっている。父がクロフネで母系も母のブチコを始めとしてダートの重賞での活躍馬を多数輩出しているシラユキヒメ一族であり、血統的にはダートをこなせそうである。それどころか、むしろダートの方が合っている血統だ。しかし、今回が初ダート。芝の活躍馬が初ダートでいきなりＧＩに出走してくると、人気になって消えることが多い。また、牝馬でＪＲＡのダートＧＩを勝った馬は15年のチャンピオンズカップ勝ち馬サンビスタしかいない。ダート経験のない３歳牝馬には厳しいと思われるが、その割に人気である。前売りオッズを見ると、単勝だけ異常に売れているという人気先行馬にありがちなパターンだ。血統的に来てもおかしくはないが、過剰人気なので本命にはできない。あくまで押さえとする。

　本命は中京ダートで３戦３勝のオーヴェルニュとする。ここ２戦は凡走しているが、３走前に変則開催のため中京で行われた平安Ｓを圧勝している。また、このレースと同コースのＧII東海Ｓも勝っており、コース適性を考えるとこの馬が最も狙える。前走の凡走は休み明けが響いたのだろう。今回は叩いた効果に期待したい。鞍上の福永騎手もこのコースでは過去３年で16勝していて勝率21.9%と得意にしている。

　相手本線はＪＢＣクラシックこそ４着だったものの帝王賞を制しているテーオーケインズ。当コースでもオープン勝ちがあり、実力・コース適性ともに十分だ。

　その他の馬では昨年のこのレースの覇者でＪＢＣクラシックでも最先着のチュウワウィザードと、中京で[2,1,0,0]と実績を残しているコース巧者サンライズホープが中心。

　それから、前述のソダシ、地方馬で中央初参戦ながら交流ＧＩ２勝のカジノフォンテン、このレース２年連続３着のインティ、ルメール騎乗でフェブラリーＳの覇者カフェファラオを押さえておこう。