ダービーデーの最終レースとして行われる、馬券を買っているファンからしてみたら「残念賞」的な重賞である。いや、ダービーが当たっていれば前年ではなく、ダービーで儲けた金をさらに増やすボーナスレースの様なものか（ただし返り討ちに会う可能性もある（笑））。

　ダービーでは横山武史騎手が騎乗のエフフォーリアを無印としたが、ここはその横山武史騎乗のムイトオブリガードを本命としよう。ダービーで勝っても負けても、ダービー１番人気の重圧から解き放たれて開放感に浸りながら乗れる筈だ。もちろん、それだけが本命にする理由ではなく、馬自体を評価しての本命である。18年、19年と同コースで行われるアルゼンチン共和国杯で２年連続連対している（19年は勝利）。東京コースでは４勝を挙げている府中巧者だ。長期休養明け以降はパッとしない結果のせいかあまり人気になっていないが、得意のコースへの出走なので復活に期待しよう。７歳と高齢ではあるが、目黒記念はもともと高齢馬でも活躍できるレースである。回収率ではむしろ高齢馬の方が高い（特に７歳馬）。一昨年のこのレースは５着で、その時よりも斤量が1kg増えているが、得意コースでの一発に期待しよう。

　相手はハンデ戦で多くの馬にチャンスがありそうなので手広く行く。消去法で、近走成績が頭打ちでハンデのオープン特別ですら着外のアドマイヤアルバとダート馬トップウイナーを除いた全ての馬に流そう。