皐月賞
1着テイエムオペラオー
2着オースミブライト
3着ナリタトップロード
4着マイネルタンゴ
5着マイネルシアター


 スタート前。各馬ゲートに入れられる。そのとき1枠1番でハナを切ると思われていたワンダーファングが立ち上がってしまった。しかも、立ち上がった際左前脚をゲートに引っかけてしまう。なかなか取れない。係員がやっとの思いで救出したものの外傷がある(かもしれない)ということで発走除外に。

 レースに挑む騎手達はレース直前にどういうことを考えているのだろうか?おそらく「あの馬がハナを切り二番手をあの馬とあの馬が追走し、・・・という展開になるだろうから、俺の馬はこういう位置取りをすれば有利にレースを展開できるな」とか「番手を狂わすために意表を突いた戦法ででるか」とか「この馬は単騎で楽に逃げさせたいのだが、あの馬が邪魔だな」とか展開を考えて作戦を練っているだろう。

 しかし、ハナを切るであろうと思われていた馬が除外になった。こうなれば「逃げ宣言」していた勝浦騎手騎乗のヤマニンアクロが単騎で逃げるだろうと思われたが、「そうはさせるか」と言うが如く各馬が激しく先行争いをする。おそらくワンダーファングの除外でスローになると読んだ騎手たちが、できるだけ前に行こうとしたせいだろう。

 勝ったのは直線で見事な末脚で突っ込んできたテイエムオペラオー。無理に前に行かなかった和田竜二騎手の好騎乗が光った。和田騎手は史上最年少クラシック制覇(とフジテレビの競馬中継では言っていたが、実は88年に2年目の武豊がスーパークリークで菊花賞を勝っていた)。先週桜花賞を制した福永祐一騎手と同期の’96デビューの騎手である。あの黄金世代で初めて重賞を勝ったのも和田である。福永(息子)の世代はレベルが高いのだな。こんなにレベルの高い世代は福永(父)の世代(柴田政人、岡部幸雄等)以来かもしれない。

 2,3着はオースミ、ナリタという同馬主別冠名の馬が争う。ハナ差でオースミブライトが2着。

 4,5着はマイネルの馬が占めた。3頭出しのマイネル、私の狙い馬マイネルプラチナム(3番人気)は2走ボケなのか9着と惨敗。

 そして1番人気アドマイヤベガ(2枠)は隣のゲートでワンダーファングに暴れられてやる気を無くしたのか6着と掲示板にすら載らなかった。母子2代のクラシック制覇はダービーまでお預けだ。