熊谷めぐみトップページ > Menu > ヘルスカウンセリング学会会誌「ぴあ」掲載紹介記事 |
黒谷知子(ヘルスカウンセリング学会員・歯科医)
2005年11月学会員になられた熊谷めぐみさんは、7年前にうつ病を発症し2年間闘病に苦しんだ経験の持ち主です。その経験を元に、人と人との間にある絆の大切さをテーマに作詞作曲を始め、今自作の歌を歌い、元気に活動しておられます。
実は彼女は私の中学時代の友人です。昨今(2005年)発表されたCD「聞こえますかお母さん」が送られてきて、それを聴いた時、私は心に深い感動とやすらぎを感じました。帯文に聖路加国際病院の日野原重明先生の推薦の言葉「聞く人の心に優しく美しい愛を伝える詩」の通り、収録された歌はうつ病の苦しさとそれを温かく支えてくれた家族への愛に満ちた歌でした。
うつ病患者が増える一方にある昨今、このCDはお一人でも多くの方々に聴いて頂きたい作品です。一時は治らないかもしれないとまで言われ希望を失っていたという熊谷さんが綴った言葉には、心に染み入る真実が感じられます。私は心から彼女を応援し、またその活動に協力したいと思っています。多くの方々のお心に熊谷さんの澄んだ伸びやかな歌声が届くことを願いつつ。
(山形県鶴岡市在住)
作詞・作曲:熊谷めぐみ
まぶた閉じれば
母の笑顔が
私にやさしく
語りかけるよ
あの日、私は
母に抱かれて
絵本の国の
お客さま
耳を澄ませば
聞こえてくるよ
母と私の
無邪気な声が
あの日、母は
「あなたにあげる」と
白い花のリース
髪に飾ったよ
胸に手を当て
偲んでみるの
母の温もり
よみがえるよ
「お母さん、お母さん!」
大きな声で呼んでみたいの
もう一度
呼んでみたい
あの日のように
作詞:熊谷めぐみ
作曲:ときゆうじ
もしも、あなたが眠れずに
心が暗闇の中でさまよって
震えて凍り付いている時は
もしも、あなたから笑顔が消えて
心に不安の波が溢れて
黒い雲に覆われた時は
何もできない私だけれど
小さな明かり灯して
せめて、側にいてあげる
もしも、あなたが微笑むことも
思いを伝えることもできずに
生きる希望も失った時
何もできない私だけれど
あなたがここにいるだけでいい
せめて、強く抱きしめてあげる
何もできない私だけれど
あなたのための子守唄
あなたの側で歌ってあげる
歌ってあげる