『かぐや島伝説 改訂版』 観劇レポート

大阪公演 at 中座
8月11日午後公演 (に列2番)


は〜るばるー来たぜ大阪へ〜♪ってな訳で(爆)、東海組大阪off合わせで、ついにりーぬは初地方観劇をしてしまったのでありました。
#ついでに大阪に行くのも初めてだったりして。恐るべしせらみゅ
歌舞伎座で行われるせらみゅというのもなかなかオツなもの(^-^)。舞台上方には凝った木彫りの細工とかがあったり、
客席の両端や二階には畳に座布団の桟敷席があったり、はたまた休憩時間には客席まで「お菓子いかがですか〜」と売り子が来たり(笑)。

朝早くから飛行機に乗ったり蛍池駅で謎の撮影会(^^;)をしたり母子10ヶ月ぶりの再会を果たしたりと目まぐるしかったので、
幕が上がってしばらくは、なんだか夢でも見ているようでした。東京より一足早くせらみゅを観られるのが信じられなかったりして。
そんな訳で実のところあまり記憶が残っていないんですが、とりあえず覚えている部分だけでも書き出してみようと思います。
 

最初のシーンに史奈のアナウンスが入ってちょっとびっくり。星がどーたらこーたらとか。途中から春公演の
もっちーのアナウンスにバトンタッチ(使い回し?・・・かとおもったら、微妙に変わってましたね(^^;))。
ちなみに開演アナウンスはちびうさだった。

その後のコアトルのシーン。プラズマン様の科白が細かく変わっていて、別にわざわざ替えんでも・・・と思ってみたり。
ちなみに中座の客席は前も後ろも全部同じ高さなので、プラズマン様の歌声は頭の上を通りすぎていってしまわれました。
でもやっぱり素晴らしかった。生は違う。

十番高校のシーン。うさぎ達のアホを通り越して意味不明な格好にしばし唖然。
はるみちはまともだったが、その後登場のせつほたにもはや呆然。
聖子さーん・・・嗚呼、白衣の下に花柄み・じゅ・ぎ☆+『夢を買います島の旅』の時にはバッグからパレオを取り出して着ける
真央ちゃーん・・・嗚呼、スクールみ・じゅ・ぎ☆+白い水泳帽+浮き輪+鼻に洗濯ばさみ(ああほたるちゃんのイメージが・・・(^^;))
せつな曰く「プールサイドの父兄参観じゃないの?」んな訳あるかい。万一そんなものがあったとしても、なんであーたまで
水着着ないとあかんの?ああせつな、あなただけは常識人だと思っていたのに・・・(その1)。
・・・しかし、いくらストッキング(?)履いているとはいえ、舞台で堂々とそんな格好が出来る聖子さんの勇気とプロポーションに乾杯(笑)。
この時点であっけなく「女は黙って色気で殺」されてみたり(*--*)。

このシーンの最後にいきなり黒コートの怪しい3人組がハーモニカでちょっと曲を吹いて『La Soldier』を歌いながら現れる・・・。
ちなみにこの3人は例の「海賊馬鹿トリオ」だったりするわけだけど・・・”黒ずくめの格好に曲を吹き吹き現れる”って
私が7月に観た山本カナコさんの所属する劇団☆新感線の『直撃!ドラゴンロック2・轟天大逆転』のSt..死神
(セイント死神。黒ずくめコート姿の刺客で、トランペットを吹きながら現れ、その曲を最後まで聞いたものは死ぬという
<曲が終わると喇叭から毒の吹き矢が発射される。ただし曲を最後まで吹かないと発射されない(^^;)。おまけに
轟天達にあっさり避けられた(^^;;)>)のパロディ?まさか・・・せらみゅがそんな事するか?
『ドラゴンロック2』はセラムンのパロやってたけど(^^;)<セーラームーンの格好をした看護婦。しかもカナコさんはちびうさの
カツラをかぶっていた。

ルーフ・メロウと子分達のシーン。ハモリが無くなって残念。代わりに「フォーメーションA!」とかやってたな・・・。
はっきりいって意味がよく分かりませんでした。ここら辺から段々見る目が冷めてくる。

船のシーン。美貴さん船長のまもちゃんへの「好きなんです」にちょっとびびくり(^^;)。
しかし・・・あどさんが、あどさんがカッコイイー!!p(*^O^*)q
あっきー扮する御婦人とのカップルの宝石鑑定士、という設定だけど、宝塚の男役みたいでマジかっこよかったですよ、ええ!
#なんか、やっとあどさん報われて人格ある役をやれたという気が・・・と言っては失礼かな?(^^;)
ちなみにこの後の戦闘シーンでも、武器の石槍(笑)が春は短い2本のものだったのが、今回は一本で両方の先端に穂が付いているものに。
それをぶんぶんぶんぶん振り回す振り回す!もう格好いいたらありゃしません!
#おかげで聖子プーのクロノスタイフーンの時にガーネットロッドを回すのが霞んじゃいましたけど(^^;)、それも許せます(笑)

しかし・・・その後の「ツルの恩返し」が、何とも・・・(--;)。あっきーの緑のパーマカツラが取れてツルッパゲの頭が見えて
みんながそれを笑っているのが・・・いくらなんでも悪ノリのしすぎ、という気がしました。
なんでかぐや島に宝石があるのか、というのの説明のはずなのに、この話はただの冗談だったのか?という気も
してきます(まぁ春公演のかぐや姫の話も結局は嘘だったのですけど・・・でもあの話の方がきれいで好きです)。
それに、このかぐや島の由来の話は、春公演を観ていないといまいち掴みにくいのではないかと思います。
「ツルの恩返し」は、春公演のかぐや姫の話のパロディなんですよね?元ネタである春公演を知っていないと理解しにくいというのは
(元ネタが分からなくても充分楽しめるパロディというのもありますけど)興行的にあまり良くないような気が・・・。いくら改訂版といっても
みんながみんな春公演観ているわけではないですし。
そこらへんを、もしかしたら忘れてしまっているのではないかな、と思ってしまいました。

気になった所をもう一つ。結構みんなの言葉遣いが悪いような気が。
ちょっとシーンは飛びますが、かぐや島に漂着してみんなが集まってくる場面。うさぎに踏んづけられたり(^^;)してキレたまもちゃんが
「こんなツアー来るんじゃかった!」とかなんとか叫び出したりするところ。
春公演でも美奈子が同じ事言ってましたけど、それに比べるとなんだか悪意というか、「うさぎたちを信用して着いてきて馬鹿を見た」
とでも言いたいようにも取れました。そんな事まもちゃんは絶対言わないし、第一考えないと思うんですけど・・・。
#そういえばまもちゃん苛められすぎ。笑えるを通り越してなんだかかわいそう。
#海獣たち(顔が出ててなんだか変)にもボコボコにされてますし・・・あれはちょっとやりすぎ、まずいような
##その前にモンスターモードの部下達が、一人はまもちゃんの両腕を捕まえて正面向かせ、もう一人がみぞおちに蹴りを入れる、なんて
##高度な事をするのが・・・モンスターなんだから、春公演みたいにただ襲いかかっていくだけでいいのでは
他にも宝石を探すシーンの、「亜美ちゃん以外は3人併せてIQ100」と言われた後のほたるちゃんの「もう話したくありません!」とか、
内部達が熱を出して倒れたときのうさぎちゃんの「もうっ、こんな時に・・・」なども気になりました。
 

結論。「アホ」ネタが多すぎる。
小猫にまで「アホが移るー!」とか言わせてるし。吉本新喜劇じゃないんだから。
なんだか余計なものが多すぎて、本筋が良く分からなくなってしまっているような気がします。観ていて冷めてきました。
ここら辺、単に関西バージョンであったと信じたいです。東京公演でもう少しシェイプアップしていること希望。
 

・・・何だか愚痴ばかりになってしまいました。反省。
でも思ったことを正直に書かせていただきました。多分東京公演を何回か観たら気にならなくなるでしょうし・・・。
 

そんな感じで一幕は「なんだかなぁ」で終わってしまったのですが、母@組長とままさんとの義姉妹の契り(^^;)を見届けて
気を取り直して第二幕。

島の食べ物の場面がー!キング見つけるの天野君になってるー!
しかも聖子さんせつな、パクパク食べ物食べているような気が・・・春ではキングの作ったものと分かるまで手を付けなかったのに・・・
ああせつなさん、あなただけは常識人だと思っていたのに・・・(その2)。

とか嘆きつつも、2幕は良い場面がいっぱいでした。
ルーフ・メロウの心の動きとか(アルトゥカ<なんでアルティカじゃなくなったんでしょ?発音しにくいじゃん>設定が細かく出来ていて私好み。
但し一回観ただけじゃ良く分からない)、あとセーラー戦士達の絆が、これは今までのせらみゅの中でも最高級の描かれ方だと思います!
『漂着したけれど』の使い方とか(内部の子達、すごい歌上手くなった!)、はるかとみちるが内部ちゃん達から離れたところで
ひそかに暗黒病に苦しむところとか。
ナオさんはるかは朝見さんみちるにふっと弱気な顔を見せて笑うような、でも泣きそうな声で「死ぬかな・・・」と呟くところ、
ズキンと来ました!!ナオさん名演技!!(*^o^*)

宝石お母さんズが、コンとうさぎ達が話す横で子供のことを嘆く場面。
レア・ルビーの「うちら3人、アホやねん。アホやから、あきらめきれへんのや!」「うちの子かてそうや!うちの子やさかい、きっとアホや。
アホやから、泥飲んでも、砂食うてもきっと生きてる!」
・・・これ聞いた時、大阪でこの場面を観られて本当に良かったと思いましたよ。関西人(いや本当はルビー達違うんでしょうけど(^^;))の
底力というものに、ものすごい実感が湧きました。
#しかし・・・散々アホネタやってたのって・・・ここにつながってくるわけですね?(^^;;;)

そして極め付けの『セーラーWar!』!!5月のファン感でこの曲やったのはこの布石だったのかー!と納得。
みんなが暗黒病に苦しみながら、それでもうさぎ達を守るため、力を合わせて戦い抜こうという、どこか悲壮な、でも強い思いを秘めた
固い決意をみせてくれて、もう最高でした!
#この曲が使われるのを知らずに観て、本当に良かったです。21日の噴水イベントでバラした罪は重いと思います(--#)

『ソーラーミラクルメイクアップ』の代わりに『La Soldier』になったのは、ちょっと残念かも。あの曲好きだったもので。
それと、『La Soldier』はイベントとかでも散々使われているので、多少聞き飽きたかも・・・。アンコールもこの曲ですし。
せめて劇中かアンコール、どちらかだけでも『La Moon』にして欲しかった、というのは贅沢?(^^;)とか思ってみたり。
 
『やっとあえたね』のあとのビルハお母さんに猫ちゃん(ああ、未だにどれが誰の子だか分からない・・・あ、ミックか<春のパンフで調べた>)が
「お顔が見えない・・・」とつぶやいて倒れるところが、すっごいツボ。泣けてきました。

そして今回の超感動ポイント『And Believe in All』!!
暗い息詰まったシーンが続いた後でパーン!!と銀のコケがまき散らされる、すごい開放感があります!
天野君が生歌なのにも驚きましたが(5月の時も生でがんばっていましたものね。練習の成果!)、それ以上に
「So Believe in Love〜♪」が全員合唱になっていたのが!!!もう大感動です!!
歌わなければいけない関係か振り付けが変わって、聖子さん達の動きが少し少なくなったのはちょっと残念ですけど、それを補って余りある演出です。
#・・・やっぱり天野君、演出サイドに愛されてる・・・?(笑)

『Link』、エタムーンへの変身が早すぎてしくみがよく分からなかった(笑)。
奈落がないからか、壁がばーっと取り払われると、そこにエタムーンが!というかんじでした。
#花道ムーン、期待してたのになぁ(^^;)
ダンスは春から多少変わっていましたけど、相変わらずかっこよかったです。
結局、コアトルは破壊しなかったらしい。なんか、ムーンらしいというか。

『みんな誰かに愛されて』で、ついに子猫ちゃんズがママとお揃いの衣装に!!某お方がせらみゅ本で突っ込んでいらしたことが本当に!(笑)
かーわいかったー!(^v^)

カーテンコール。誰かさんとコール合戦をしてみたり(謎爆)。
ダンスでは、なんと聖子さんが最上手に来てくれたおかげでたーーーっぷりダンスを堪能させていただきました!(*^^*)
#本編後半のダンスシーンでは何故かほとんど下手寄りで、余り聖子さんが観られなくて残念だったんです(代わりにナオさん目の前でしたが(笑))
母上も大満足なさった模様(笑)。
 

てな感じでした。
最後まで観た結論からいうと、やっぱり観て良かった。でも正直春より劣っている部分もあるなぁ、といった所です。
いいものも悪いものも、めいっぱい付け加わった感じです。上演時間、休憩入れると3時間近いですし。
東京公演ではどう変わっているのか、あるいは変わらないのか、楽しみというか不安いうか・・・といった気持ちでした。
 

・・・そして観劇後、道頓堀の人混みの中へ消えていく東海組のメンバー達。
夜はまだ始まったばかりなのだった(爆)。

'99.08.25 by かとりーぬ
(8.27 追加)

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