●CWデコーダー
・英文、和文の PIC16F84ＣＷデコーダー（解読器）です。性能は人間解読器には勝てませんが、クリアな信号であれば、まあまあです。
・ バッックライトつき20文字＊4行の液晶LCDにマイコンチップPIC16F84で表示しています。
●特長
・英文、和文に対応し、auto-mode では、英和自動切替え、スピード自動追従。
・自動英／和切替えは、「ツートトツーツーツー」で和文、「ツートツーツートツー」で英文へ切替え。
・manual-mode 用として、英／和切替え、「speed up」、「speed down」のタクトＳＷ設置。
●回路図
・RXからのＣＷの微少信号は、前処理としてＰＬＬ−ＩＣ LM567で共振させて強弱をはっきりさせたあと、4001で整形しています。
・私はバラ部品から組み立てましたが、この部分はＦＣＺ研究所から キットが発売されています。ＣＱ誌97年1月号p.170にも紹介されています。
・添付の回路図は1号機です。上の写真は、2号機の写真です。2号機は欲張ってRTTYも表示しようとしてLM358による２次帯域フィルターを組込みでおりますが、回路図は複雑ですので割愛しています。
・PICのRb.4-Rb.7 に外部プルアップの抵抗 100kΩがありますが、ソフト的にプルアップしてますので、これは省略してもかまいません。
● プログラムソース
マウス右クリックで「対象をファイルに保存」を選んで、ダウンロード。
・・4行ｘ20文字のLCD（sunlike SC2004C)のプログラムは以下です。
◇ダウンロード cwdec1.asm for LCD 4x20chara. -SC2004C
◇ダウンロード cwdec1.hex for LCD 4x20chara. -SC2004C
asmコードのアセンブルには、秋月のAKI-PICプログラマーCDに付属しているPa.exeが必要です。
・・2行ｘ16文字のLCD（sunlike SC1602BS)のプログラムは以下です。
・・sunlike SC2004Cと SC1602BSは、1Pin（Vss) と2Pin(Vdd)が、逆ですので、接続に注意します。
◇ダウンロード Download program; cwd2ld.asm & cwd2ld.hex for LCD 2x16chara. -SC1602BS
asmコードのアセンブルには、秋月のAKI-PICプログラマーCDに付属しているPa.exeが必要です。
・PICのプログラムの後半にRTTY解読部も入っています。Rb.7(auto/manual SW)を押して電源投入時するとRTTY 解読モードに入りますが、この部分は作動を確認していません。
● ＣＷ解読アルゴリズム
これは、ちょっとややこしいので読み飛ばして下さい。
・10msec毎に Ra.2ポートを読み、Ｈレベル（mark)であったら、dashをインクリメントし、Ｌレベルであったら,space をインクリメントします。
・ＣＷのスピードに応じた定数 n（3＜n＜24)があり、スペースとスペースの間のmark について
_________ dash ＜ 2n であれば、短点 dot と判断し、C=0として cwcd をrlf（bit左回転)する。
_________ 2n＜dash＜5n であれば 長点 と判断し、C=１として cwcd をrlf（bit左回転)する。
・以下同様に８回回転させた後、cwcd と短点、長点の構成数length との排他的OR(XOR)をとり、cwcdを仕上げます。
・するとこのcwcdは, 次のように表わされます。（p121 CQ Mar.1998 JR7RAR を参照した）
_______ ８bit code ＝ 1 0 1 0 0 1 0 0 左側の５ビットが符号を表す ﾂｰﾄﾂｰﾄ
_______________________________________右側の３ビットが符号長を表す１００＝４個
_______________________________________よってこれは、「Ｃ」を表す。
______ 1 0 1 1 0 1 1 1 符号長 ７個の場合は、6個目が長点 ﾂｰ を表す「(」
______ 0 0 1 1 0 1 1 0 符号長 6個の場合は、6個目が短点 ﾄ を表す 「？」
あとは、コード一覧表(tableE＝英,tableJ＝和）から一致するものを探し、液晶に表示させます。
● 基板参考パターン 2011.01.22
上の回路の１号機ではなく、OPアンプフィルタを追加した２号機のパターン73mmx80mmですが、参考までUPします。
◇ダウンロード基板パターン
