フォトMOSリレー

UP dated 2001.7.14


●フォトMOSリレー

電子機器、トランシーバ等を小型、省電力に作ろうとするときに、「もう少し小さなリレーがあればな〜」「リレー励磁に25mAはもったいないな」と思ったことは、ありませんか。
こんな時に、フォトMOSリレー(東芝-TLP595A,松下AQV251)を使えば、大きさは6P-DIP,リレー駆動電流は、1mAの省電力化が図れます。

●特長は?フォトカプラーとどこがちがうの?



フォトMOSリレーの内部接続を左図に示します。
LEDとMOS-FETがDIPのパッケージに入っています。フォトTRとフォトMOSの違いは、LEDは小さな電流で十分小さなON抵抗になることと、両方向の電流を流せる(AC や音声のON,OFFができる)ことが特長です。

●使ってみました

QRP_AMトランシーバーの受信AF AMP と送信変調AMPを共用している回路。

左図の回路で LM386のスピーカ出力信号で確認したら、LEDの直列抵抗は、4.7kΩ(IF=0.6mA)で十分で、1kΩ(IF=3mA)との差はわかりませんでした。

●最大定格、特性は?

・カタログによると、TLP595A は、阻止電圧60V, 最大通過電流300mA, ON抵抗=2Ωとなっています。
・ 他に、図の右側に書いているような DIP4P 型(TLP227G)、2回路が同梱されているもの(TLP227G-2) があります。ただし、TLP227Gは、電流が150mAに制限され、0N抵抗が20Ω程度あるようです。
・超小型のSOP外囲器タイプのものもあります。
・東芝のホームページ http://www.semicon.toshiba.co.jp/prd/ccd/ft_ccd.htmlに「フォトリレー」のデータシートダウンロード(pdf)があります。

・松下AQV251は、500mA、探せば他の型番で、1A,2A 開閉可能なものがあります。
・沖電気からも製品が発売されています。

◇他社相当品リストpdf ファイル(NECホームページ)


●部品入手先 2001.7月現在

・ここでは入手できるのを保証するものではありません。私が 見かけたり、雑誌広告で見たものをまとめただけですので、購入に際しては、お店にお問い合わせ下さい。

・松下電工のAQV251他数点は、秋葉原のニッシン (秋月のある路地に面しています)
・AQV251(6-DIP,40V,500mA,1Ω)を横浜の石川町駅北口の近くのエジソンプラザ2Fのお店で購入

・東芝のTLPは、CQ誌のサトー電気の広告にTLP227G(4-DIP,350V,100mA,35Ω), TLP595A(6-DIP,60V,300mA,2Ω), TLP595G(6-DIP,400V,150mA,12Ω)
・東芝半導体の代理店◇ 敬誠◇ では、TLP595A , TLP595G , TLP596A(6-DIP,60V,300mA,2Ω) , TLP596G(6-DIP,400V,120mA,30Ω)

・高周波信号(RF)の開閉も、IF周波数(10MHz)程度であれば,できそうです。実際はやったことはありませんが、どなたか追試して、レポートいただければ次回のトランシーバーに組込みます。Hi



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