「じゃあ、ちょっとだけ」

俺は、好奇心に負け混沌を食してみることにした。

「ぼ、坊主、正気か!?悪いことは言わねぇ止めとけ!」

「そ、そうだぞ雑種!それは、それは聖杯の中身すら凌駕する猛毒だぞ!」

ランサーはもちろんのこと、あのギルガメッシュすら俺が、この混沌を食べることを止める。

「二人の心遣い感謝する。しかし、俺の決意は固い。俺はこいつを食す!」

そういうと、俺は勢いよくマーボーを口に運んだ。

バクッ!

「どうだ、生きてるか?坊主」

ぷるぷるぷるぷる

「雑種、返事くらいしろ!」

ガクガクガクガク

「おい、なんか様子がおかしいぜ」

「そうだな、雑種大丈・・・」

「・・・・・ぶはぁああああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・!!!」

はい。あまりの辛さに、痙攣のち意識を失いました。

「坊主!坊主!ボウズゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

「雑種!雑種!雑種ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」

ピーポーピーポーピーポー・・・・・。

 

 

 

その後、病院に運ばれた俺は、数日後、やっと意識を取り戻せたが、

味覚はそれから2ヶ月もの間、戻らず。

味も食感もない、淡白な食事を味わうことになった・・・。

教訓:過ぎた好奇心は身を滅ぼす。

 

Bad End

 

 

 

出張!タイガー道場

「うがぁぁぁぁああああ」

「師匠、どうしたんすか?そんなに怒って」

「どうしたもこうしたもないわよ!士郎ったら、あんなもの食べて!」

「あ〜。確かにありえないっすね。あれを食べるなんて」

「そうよね!「何で食べたの!?」って言ったら、「食べるつもりはなかった。

頭の中で変な選択肢が浮かんで、気がつくと、あれを食べてた」なんて、

 馬鹿な殺人者が言うようなセリフはくのよ!」

「あはははは・・・。あながち嘘を言ってるとは、言えないっすね」

「え?」

「あ!なんでもないっすなんでも!」

「弟子一号・・・あなた、たまに変なこと言うわね」

「き、気のせいっすよ。そんなことよりもこのエンドの回避方法を教えてほしいっす」

「いつも通りかる〜く、ごまかされたような気もしないことものないけど・・・まあいいや」

「その単純思考!それでこそ我が師匠っす」

「あれ?私、地味に馬鹿にされてる?」

「気のせいっすよ」

「いろいろ突っ込みたいところもあるけど。気を取り直して、このエンドの回避方法は・・・」

「回避方法は?」

「マーボーを食べなければ良い!」

「物凄く当たり前な答えっすね」

「な、何よ!そんなこと言うなら他の回避方法考えてみなさいよ!」

「・・・何も思いつかないっすね」

「でしょ。だからこのエンドの回避方法は、マーボーを食べないこれで決まりよ」

「納得はいかないけど、ここは、妥協するしかないっすね。

というか、こんな当たり前な答えを出すためだけに、呼び出された私たちっていったい・・・」

「気にしたら負けよ!」

「そ、そうっすね!ポジティブシンキングっすね!」

「そう、その意気だ、弟子一号!」

「オッス!」

「と言うことで今回はこの辺で」

「「じゃあね〜」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで師匠」

「ん?」

「なんで、マーボーでダメージ受けたのは士郎なのに、師匠が激怒してたんっすか?」

「何ヶ月も士郎のご飯を食べられなくなったからよ!」

「師匠は、士郎とご飯どっちが大切なんっすか!」

「士郎の作るご飯!」

「回答がベタすぎっす!」

 

 

 

後書き

この行動、実際に自分でやってる行動です。

辛いのが苦手なのに食べてしまう。

好奇心とは恐ろしいものだと戒める選択肢です。