ーびんご・生と死を考える会ー
2004年4月の月例講演会
日時:4月24日(土)午後2〜4時
会場:イコールふくやま大会議室(ロッツ地下2階)

「出逢いに生きる、94歳の青春」

森岡まさ子さん(上下町MGユースホステル創始者)

昭和34年,甲奴郡上下町に開設した広島県内初の民営ユースホステル「MGユース」で,ママと呼ばれて親しまれている森岡まさ子さんは,長年にわたり青少年に交流の場を提供すると共に,原爆の恐ろしさや平和の尊さを伝えています。おしゃれなファッションに,力強い話し方,満面の笑み。誰もを引きつける魅力あふれる人です。

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「びんご・生と死を考える会」の定期的活動(8月と12月は休会です)
(予定は変更されることがありますのでご注意下さい)
参加費:会員は無料ですが、その他の方は月例講演会だけ資料代として500円必要です
(1)月例講演会:毎月一回、第4土曜日 午後2〜4時 会場:福山YMCAその他
  生と死に関するあらゆることについて、講演を聴いて皆で学びます
前半は参加者全員で講演を聴き、後半はピア活動として「あすなろ会」と「ひまわりの会」と、その他の参加者(ボランティアなど)に別れて話し合います
ピア活動の場(ピアとは同じ立場の人とか仲間という意味です)
「あすなろ会」ガンや難病の闘病者と家族による支え合いの会
「ひまわりの会」死別体験者(家族や身近な人を亡くした人)の分かち合いの会
(2)心と命のつどい:毎月一回、第3水曜日 午後7〜8時30分 会場:福山YMCA
宗教、福祉、医学、教育、環境などの分野で講師の話しを聴きます
現在は「仏教入門講座〜仏陀の生涯」と「人間学講座〜渋沢栄一の生涯」を交互に行っています
(3)運営委員会:毎月一回、第2土曜日 午後2〜4時 会場:福山YMCA
会の運営や行事の企画・立案・準備などにご協力いただける方に自由に参加して頂いて、みなさんによる手作りの会としての運営について話し合います

びんご・生と死を考える会事務局
〒720-8522 福山市西町2-8-15 福山YMCA内 電話 090-6842-7519
ホームページ http://www.socialwork-jp.com/bingo-seitoshi-TOP.html
問い合わせ先:びんご・生と死を考える会代表世話人 数野 博
ちょう外科医院 電話 084-923-2643 FAX 084-923-1466
数野 博のホームページ Oasis  http://www.saturn.dti.ne.jp/~chabin

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森岡まさ子さんのプロフィール

自然の森MGユース・ホステル創始者。上下町名誉町民。明治43年(1910)広島県甲奴(こうぬ)郡上下町に生まれる。上下高等女学校、第3回卒業。戦前、新聞記者=森岡敏之と結婚。その後、京都大学フォスコ・マライーニ氏の秘書を務める。戦後、原爆症の夫を抱え〈広島県公認高等文化女学校〉を設立。同校長として就任。戦後の混乱期に若い女性たちへ、夢と希望を与え続けた。昭和34年(1959)広島県内初の民営ユースホステルを開設。夫を亡くした後も経営を続ける。91歳で結腸の腫瘍摘出の手術に成功し、「出逢いは宝」を出版。92歳で「エイジレス章」授章。NHKテレビ「人間ゆうゆう」でも紹介されました。

出会いと愛にあふれた豪快人生

 昭和34年,甲奴郡上下町に開設した広島県内初の民営ユースホステル「MGユース」で,ペアレントとして活躍している森岡まさ子 さんは,長年にわたり青少年に交流の場を提供すると共に,原爆の恐ろしさや平和の尊さを伝えています。おしゃれなファッションに,力強い話し方,満面の笑み。誰もを引きつける魅力あふれる人です。

このMGユースが誕生したのは,原爆症で苦しむ夫・敏之さんの「平和の大切さを若者に伝えたい」という思いから。当時はユース・ホステルが何なのかも知られていない時代。しかも,上下町という山間の町の四畳半の小さな家。ユースを運営して行くには難問が山積みでした。しかし森岡夫妻の熱意が若者達に受け入れられ,ファンが増え,いつしかこの日本一小さなユースホステルから発信する交流の輪は,全国へ広がって行きました。

 昭和42年,敏之さんは「このユースを守って欲しい」という言葉を残し他界しました。その後も変わることなく,このユースを舞台に,若者との交流を続けるまさ子さんですが,これまで幾度となく継続困難な状態に見舞われたそうです。しかし,その都度「困難は飛躍のチャンス」と前向きに進み,乗り越え,現在に至っています。そんなまさ子さんは,92歳を迎えた2002年9月に「エイジレス・ライフ実践者」に選ばれました。エイジレス・ライフとは,高齢者が年齢にとらわれず,自分の責任と能力において自由でいきいきとした生活を送ることで,内閣府では平成元年度から高齢社会で生きがいある生活を送るための参考になるよう,実践している例を広く紹介する事業をおこなっています。

91歳で予期せぬ大病をわずらい,手術と入院を体験したそうですが,医師もおどろく回復力で復活。現在も以前とかわらずペアレントとして奮闘する一方で,講演活動も精力的に行い,全国でこれまでの出会いや人生観を語っています。「手術が成功して新しい命をもらうことができました。せっかくいただいた命ですから,社会のお役に立って生きて行きたいと思っています」と話すまさ子さん。どんな困難にもくじけることなく前向きに生きるその日常は,まさにエイジレス・ライフそのものです。

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