[病院と医者の評価]

[よい病院、よい医者とは?]
[「患者の目で採点」病院側の厚い壁、ある研究会の試み]

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[よい病院、よい医者とは?]

「質問」
また、よい病院の判断基準に付いて参考までにご意見を頂けたら、うれしく思います。単に、外来だけの診察のとき、先生と患者との相性もあると思いますがどういったところをみて、信頼してよい病院としたらいいのでしょう。

「答え」
核心をついた御質問です。残念ながら日本では誰もが利用できる判断基準がありません。数年前からアメリカの制度をまねて病院評価機構というものができて、病院の評価をしていますが、お金さえ出せば大抵の病院が認定されるような仕組みで、結果も公表されずあまりあてになりません。自分で決めるための情報が手に入らないという現状で、日本の医療の大きな問題です。評価の基準は、建物や設備に関するものと、職員の質やシステムに関するものがあると思います。前者は見ればある程度分かりますし、パンフレットなどにも出ていると思います。問題は後者です。一流大学出身の医者は優秀だと思いますが、良い医者かどうかということはまた別の問題です。確かに医者との相性というのも大切だと思いますが、やはり医者の質の問題だと思います。良い医者は知識と経験と哲学があって、医療に対する熱意と、何よりも患者を思いやる心がある人だと思います。患者と家族を中心に考えてくれて、一緒に頑張りましょうという気持ちをもっている医者だと思います。

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[「患者の目で採点」病院側の厚い壁、ある研究会の試み]
社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(NACS)
医療・福祉サービス研究会
朝日新聞「くらし」2000年8月10日

【情報について】
診療科目・診療時間・担当医師名の表示、案内表示の見やすさ、看護基準の表示、文書料の表示、差額ベッド料金の表示、病院案内のパンフレット

【患者対応について】
待ち時間への工夫、インフォームド・コンセントの表示、投書箱の設置、投書箱の回答開示、職員の名札、トイレ内の非常ボタン

【アメニティーについて】
待合室の清潔さ、トイレのにおい

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