[ガンに関する一般的な相談]

[ガンと宣告されても慌てないで!] 胃癌と診断されて手術を受けたが良性だった
[ガンの自然退縮] 胃癌で手術したが取り切れず余命半年と言われたが28年後にまた胃癌で手術した
[タバコはガンの原因の一番] 入院したらタバコを止めるように言われたが何故タバコがよくないのか

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ガンと宣告されても慌てないで!
胃癌と診断されて手術を受けたが良性だった

(相談)石川県2000.8.12
こんにちは。はじめてメールを送ります。早速ですが私の胃癌についての質問です。私は、石川県に住む36歳 独身の女性です。中学、高校時代はバレーボール、社会人になってからは水泳、20歳の頃から始めたスキーが、虜になり、30歳頃までスキーのインストラクターをしていたスポーツウーマン、健康には自信過剰ぎみの私でした。普通の女性よりかなり体力があり、パワーも十分、といったところで無理をし、なるべくしてできた病気だといえるかもしれません。

朝9:00に家を出、帰宅は夜0:00頃、飲食サービス業に就いており、食事は仕事中は、ゆっくり摂らず タバコやコーヒーサンドイッチ、コンビニのサラダやおにぎりで済ませ、帰宅後 夜中にどっさり栄養補給といった生活をしていました。仕事に対するストレスを感じてはいましたが、考える暇をつくらないようにするほど張り詰めていたように思います。1年程前から油っこいものや、大量に食べるとつかえるとか戻しそうになるとか胃液があがってきそうになるとかの症状があり、半年程前からは胃薬がはなせない状態になっていました。6月のはじめに会社で健康診断があり、胃潰瘍くらいにはなっているだろうと思いながら受けました。

6月1日、○○病院にて健康診断で胃カメラを飲む。潰瘍ありとのことで、飲み薬をもらう。胃の組織を採取したとの事だったがやはり潰瘍か・・と全く気にとめず。もらった潰瘍の薬がかなりきき、なくなったらまたこの薬をもらいに行こうなどと思い日々をすごす。

6月8日、携帯電話に病院より、組織検査の結果が思わしくなく、外科的処置を早急にした方が良い、詳しい話をいつ聞きに来れるかとの連絡がある。

6月9日、○○病院内科医師より胃カメラの写真を見せられ、早期胃癌であるとの説明を受ける。1から5までのレベルのうち、潰瘍のまわりが5であること、そのすこしはなれたところが3であることから、3/2ほどの切除であろう。潰瘍が存在したから発見でき自覚症状もあったのでラッキーだと思ったほうがいいと言われる。診断書を書くから自分の思う病院でできるだけ早く手術をしてもらいなさい、発見が半年後だったら手遅れだったと言われる。

6月12日、石川県立中央病院にて診断書を持って手術をしてほしいと受付へ。「もういちど検査しますか」との問いに「手術をしてほしくて来たので」との私の答えに消化器外科に案内される。2/1か3/2の除去で、腹腔鏡手術でおこなう、入院、手術の日を告げられ、血液検査をして帰る。主治医にお腹の筋肉がすごいと誉められ、スキーインストラクターを10年していたと答えると、この冬はちゃんとスキーできるよといわれる。

6月19日、入院、胃の透視検査、心電図、肺活量、の検査を受ける。

6月20日、レントゲン検査

6月21日、麻酔の検査、CT検査

6月22日、内視鏡検査(主治医いわく手術の為の杭打ちだよとのこと)夕方、両親と3人で明日の手術について主治医の説明を聞く。2/1の除去なら腹腔鏡手術で行うが、3/2の除去なら開腹手術になるとのこと。病理の結果によって抗がん剤の投与はありとのこと。そのときは、妊娠については自分の人生なので選択するようにと言われる。

6月23日、9:30より手術。胃の裏側がすこし違和感が感じられたので、大事をとって3/2除去した。体を鍛えていたおかげか、胃がプルプルして取り出せたので腹腔鏡手術で傷口は6センチ、お腹に4ケ所穴があいていると主治医にいわれる。

7月4日、主治医より病理結果をきく。良性線腫で癌とは特定できないものであったとのこと。主治医も納得できず、以前検診で採取した組織を送ってもらい再度検査したが良性とのこと。検診を受けた、○○病院は検査は金沢大学付属病院に出しており、経験の浅い医師がおこなっているとのこと。手術を受けた、石川県立中央病院は、院内で熟練した医師がおこなっているとのこと。胃癌という病名で入院したが、難治性胃潰瘍が最終病名とのこと。癌とは特定できないが、胃の組織とは明らかに異なるものであり、いずれ癌化しうるもので癌体質である事を自覚するようにとのこと。

7月12日、退院。以上宣告から退院までの経過です。全く知識もなく、精神的にパニック状態で、とにかく早く切ってしまいたいと考えていた私でしたが、癌とは特定できないとの結果にショックを受けました。検診を受けた病院の検査結果のみを信じきっていたこと、手術を受けた病院で組織検査をしてもらわなかったこと、この2点でもしかしたら切らなくてすんだ?との疑問があります。

ただ 手術をしてもらった 石川県立中央病院は看護婦さんはもちろんのこと2名の主治医とくに検査から術後のケアまで本当に優しくしてくれた横井先生にはとても感謝しています。入院中は疑問に思ったモヤモヤは、すべて主治医に話して納得がいくまで答えてくれたように思いますが、退院後パソコンを買い、インターネットで癌の検索をしたら先生のホームページを見つけ、尋ねてみようと思ったわけです。こんなことは、あるのでしょうか?長々と書きまして、見苦しい点ご勘弁下さい。大変お忙しいところ申し訳ないですがお返事いただければうれしいです。

癌と宣告されても慌てないで!という例だと思うので皆様のお役に立てるようならホームページに掲載してください。

(答え)2000.8.13
お答えします。貴方の経験されたようなことは残念ながら時々あると思います。まず医療(医師・病院)に対する認識をあらためる必要があると思います。ホームページのトピックス欄にのせてあります「危ない医療から身を守るための20のアドバイス」を読んでみてください。

次に貴方の病気は、貴方自身でつくったことに気付いていると思います。癌(だったとして)も自分でつくる病気で、自分で治す病気です。癌の原因は(1)タバコ(2)食物と環境(3)ストレスだと言われています。生活習慣を改善と心の持ち方が大切です。タバコを吸う人の肺の写真をホームページにのせましたので見てください。

紹介状に病理組織検査の結果を付けることは常識的に行われていますが、病理組織標本(プレパラート)も付ける医師は少ないと思います。貴方の場合、その標本があれば、当然再検査をしていたと思います。今後、紹介状にはプレパラートも添えて渡すことを普及しなければいけないと思います。

それから医学的なことですが、貴方の場合は胃癌の診断の中でも難しい場合の一つだと思います。潰瘍があって癌が疑われる場合には三つの診断が考えられます。良性の胃潰瘍、良性の胃潰瘍+早期胃癌(潰瘍の周辺に早期の胃癌ができている場合)、進行胃癌(進行した胃癌の中に潰瘍ができている場合)の三つの可能性があります。

最終的には病理組織検査で決まるわけですが、まず組織を取る場所によって診断が違ってきます。次に的確な場所で取った組織を顕微鏡で調べる(病理組織検査)わけですが、貴方の場合には顕微鏡で見た細胞の診断が違っていたわけです。細胞の診断にも知識と経験が必要です。

貴方の場合は手術は必要でなかったかも知れませんが、結果的には癌でなかったわけですから、幸運だったという考え方もできます。しかし今後のことを考えると間違いを指摘して、医師個人に誤りを自覚させることと、そのような医師に診断をまかせている大学のシステムの問題を指摘して改善させる必要があります。

医療の現場では、人間は誤りを犯すものだという考えに基づいて、ダブルチェックの体制をとっています。残念ながら貴方の場合にはそのチェックが二重に漏れていたようです。まず病理組織検査での若い医師の診断を責任者がチェックしていなかったこと、県立中央病院で前医の診断を確認しなかったことです。手術の前に一律に不必要と思われる検査まで再検査をする病院もあり、県立中央病院の医師は良心的だと思いますが、やはりちゃんと確認すべきことは省いてはいけないという良い教訓になります。

「癌と宣告されても慌てないで!という例だと思うので皆様のお役に立てるようなら 

ホームページに掲載してください。」

その通りです。あらためてセカンド・オピニオンの大切さを強調したいと思います。大変参考になりますのでホームページに使用させて頂きます。これからは病気をつくらないように気をつけてください。

(返礼)2000.8.13
手術をしなくても良かったのでは?というメールを送った○○です。今まで病院や医師という存在に縁がなかったので全く思わなかったことなのですが、医師という職業は本当に忙しくて大変!と入院中は感じていたので、こんなに早くお返事を頂けて感激です。ありがとうございました。今回の診断及び手術の件で告訴しても・・・とか示談金くらいもらっても・・・とか心も身体も傷ついている私の外野席で騒々しく癌で苦しんでいる方々には申し訳なく思いつつも癌ではなかった事実に対するショックというものもあったように思います。事が大袈裟になるのがいやで、このままそっと蓋をしてしまいたいと思っていました。先生からのメールで、自分が経験した事で今後の医療のありかたが少しでも改善される手立てになるならば微力ながらアクションを起こすこ事は大切なのかなと思いました。告訴とか示談とかは別として、今後こういった事で傷つく方が出ないよう私にできる事もあるのではと心が軽くなりました。

現在は、タバコもすっきりやめ、食事の時間やバランスに気をつけ、くよくよせずなるべく笑顔で過ごせるようゆったり過ごしています。仕事も時間的にも肉体的にもゆとりのある部署にかえてもらいました。今までなんでもなかった事ができない!とか身体がついていかない!とか、以前の自分とのギャップに落ち込みナーバスになった時期もありましたが、焦らない、人に甘える、無理をしないを心に言い聞かせ過ごしています。

私の人生のほぼ半分の時期に今回の病気があり、これからの人生や家族というもの、健康とは、自分の性格、自分がこうして生きている意味、など考えた事は多く、もしかしてこれからの人生ってとても素敵なものかもなどと思えるようにもなっています。なくしてしまった臓器のかわりに多くの事を教わったと思います。これからは 自分の身体にきちんと向き合って 過ごしていきます。ありがとうございました。

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[癌の自然退縮]
胃癌で手術したが取り切れず余命半年と言われたが28年後にまた胃癌で手術した

(相談)1999.11.2
始めまして。私は竹内と申します。今回、母の癌についてメールを送りました。母は28年前に胃がんになり手術を行いましたが取れる癌はなるべくとりましたが色々な所に小さい癌が散らばっていて取りきれないのでそのまま閉めました。余命半年か一年と主治医の先生に父はいわれたそうでそ。それが、奇跡なのか28年も何もなく過ごしてきましたが、今月また、胃がんとの診断で手術をしました。始めは、転移もなくリンパにもはいっていません。との事でしたが、手術してお腹を開いたら腹膜播種がひどく、すい臓の癒着がひどくとれない状態。バイパスで食事ができるようにしました。との事でした。母は、体重が減り、今は体力をつけようと自分で頑張っています。坑癌剤をつかうか決めなければなりません。痩せて体力がないところに坑癌剤をうっても大丈夫なのでしょうか?母は、61歳です。他に何か免疫療法とかあれば教えて頂きたいのですが・・・。言葉が足りない所があると思いますが宜しく御願いします。埼玉県に住んでいます。先生がお薦めする病院があれば教えて下さい。

(答え)1999.11.3
お答えします。大変ご心配のことと思います。28年前の手術の後のことは、奇跡でもなんでもなく、自然治癒力で癌が退縮して(小さくなって)、癌と共存していたのではないでしょうか。川竹さんのホームページが参考になりますので見てください。

癌は手術や化学療法(抗癌剤治療)や放射線療法だけで治るのではなく、それらの治療は癌を治りやすくするだけです。結局は、自分の身体の治す力(自然治癒力や免疫力)で治しているのです。病院の医師は、これらの三つの治療方法しか癌と闘う方法を持っていません。母上に対しては、抗癌剤治療しか方法がないということですが、医師が期待する効果は、わずかな期間の延命という効果だと思います。病院以外での治療は沢山ありますので、本人の希望で決めてあげてください。心の持ち方が大切です。自分で治すためのあらゆる努力をするか、諦めて残された時間の使い方を自分で決めるかだと思います。自分の命、自分の人生ですから、納得のいくように生きて貰ってください。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)1999.11.3
早い回答ありがとうございます。埼玉の竹内です。とても嬉しいです。さっそくまた相談なのですが、母にまだ告知していません。2度目なのでどうしても言えないのです。言わないと治療もできないですよね。解ってはいるのですが・・・。胃がんは坑癌剤は効かないのでしょうか?カテーテルという直接癌に坑癌剤を送る物があるそうですがそれは使えないのですか?佐藤療法は、胃がんに効果ありますか?本人の気持ちしだいだと思いますがこのまま諦めるのは絶対嫌です。帯津病院は自宅から近いので通いやすいかな?とも思うし県立ガンセンターも近いのです。私が一人でアタフタしている状態です。本人に言わない限り先には進めないですよね。アガリスクも使ってみようと思っています。主治医とはなかなか会えず相談もできない状態なので、色々と聞いてしまいすいません。弟は母には言えない。と私とは意見が食違っています。私としては、告知して自分の一番良い治療法を決めてほしいと思っています。父には、言っていません。なぜならば、5月に脳出血をおこし入院。色々な検査中胃がんが発見され6月に手術をしました。早期です。続いてしまったのです。お忙しい所、申し訳ありませんがメールを頂ければと思っております。宜しく御願いします。

(答え)1999.11.4
お答えします。残念ながら病院での治療の限界を越えているように思います。自分の生き方は自分で決めることだと思います。帯津病院はあらゆる希望に対応してくれると思いますが、あくまでも本人の希望です。本人が希望する治療があれば協力してくれると思います。どうやって自然治癒力を再び発揮するかということです。おそらく本人が一番良く知っているのではないでしょうか。もし、あなたならどうしてほしいですか?何も知らずに、おとなしく死を待つ方がいいですか?それも一つの選択です。どれが良いかということは、誰にもわかりません。かかった鍵を開けるためには、どの鍵が合うかはやってみないとわかりません。これは生き方の問題ですので、みんなで良く話し合って、決めてください。できれば本人をその中に入れてあげて、本人が中心となって、みんなで支えてあげれば、どのような結果になっても後悔しないと思います。ではまたいつでもメイルをくだい。

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[タバコはガンの原因の一番]
入院したらタバコを止めるように言われたが何故タバコがよくないのか

(相談)1999.6.25
初めてメールします。「癌」についての知識が皆無に近いのですが、先生のメールコーナーを読んで、本当に沢山の人たちがそれぞれの立場で病気について悩んだり、戦っているのだなあと思いました。この度「癌」について調べるきっかけになったのは、私の知人(65才・男性・喫煙歴??年)の方が、去年の10月くらいから胸が苦しくて眠れないと言って病院で検査したところ、「胸も胃も全くの健康体だ」と先生に言われたのですが、つい先日CTと胃カメラの検査で異常があったそうです。胸には8cmくらいのできもの、胃にはウズラの卵くらいの大きさのものがあり、その病院では詳しい検査が出来ないので「東邦医大蒲田病院」という所へベッドが空き次第入院するそうです。ですが本人は至って元気で、胸が苦しい(仰向けに眠れない)以外は、ご飯もきっちり食べているみたいです。病院の先生は今のところ、病名をハッキリと告げてくれていないし本人は「俺は癌だ」などと言っていますが、覚悟は出来ている(両親、3人のお姉さんたちみんな癌で既に亡くなっているからかも)みたいです。が、私自身完全に治る病気しかなったことがないのであまりよくわからないので、質問があります。
1. 一言に「できもの」といっても悪いできものと、取れば大丈夫なものとがあるとききましたが、彼の場合は「即刻、たばこはやめなさい」と言われたそうです。私も愛煙家(28才・女性・喫煙歴10年)ですが、何故たばこがよくないのかが疑問です。確率が高いのとは聞きますが、そんなに良くないものなのでしょうか?
2. お見舞いに行くときなど、病気によってはお花や食べ物は持っていってはいけないと聞きますが、彼は「病院のごはんはあんまりおいしくないからやだなあ」としょんぼりしています。食いしん坊なので、何かおいしいものを持って行きたいのですが、もしも「癌」だったら、食べてはいけないもの等はありますか?
3. ほんの8ヶ月くらいでも、大きなできものができたりするのでしょうか?しかも、食欲旺盛で、体重も減っていないのです。顔色もいいし、もしも「癌」だったらそんなに元気なものなのでしょうか?

いろいろ疑問や不安がありますが、病気と闘うのは本人なので「今、私にできること」を真剣に考えています。「癌=死」ではないことは、頭では分かっているつもりでも(因みに私の祖母は、30年前に胃ガンで手術を受けその後20年、生きました)、誰しもが明日は分からない(自分自身も含めて)と思っていても、不安や悲嘆するよりも「生きている」ことを考えたいと思っています。

(答え)1999.6.26
お答えします。

1.何故たばこがよくないのか。
現在、医学的にはっきりしていることは、癌の原因が遺伝子の異常であるということです。そして、その遺伝子の異常を引き起こすものが、タバコと飲食物と環境です。そのなかでもタバコが最も強力なものです。先進国では(残念ながら日本は先進国ではありません)すでに20年以上前から禁煙運動が盛んで、公共の建物や乗り物の中では、ほとんどすべて禁煙になっています。癌の治療が進まないので、予防しかないという結論です。タバコを吸う人は、吸わない人よりすべての癌の発生率が高くなりますが、特に多いのは「のど」のあたり癌です。20倍から30倍以上と言われています。芸能人に多発しています。すべてヘビースモーカーです。
もう一つタバコは、血管を縮めるという強力な作用を持っています。タバコを吸うたびに血管が縮みあがっています。そして細い血管から詰まってきます。糖尿病や高血圧やコレステロールの高い人も、動脈硬化がどんどん進んで血管が詰まる病気(目が見えなくなる、脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、村田英雄がなった脱疽など)になりますが、このような人がタバコを吸うと薬を飲んでも効果がありません。タバコを吸うと胃が悪くなったり胃潰瘍になったりするのも、胃の粘膜の血管が縮み上がって血の流れが悪くなるためです。
またタバコは神経を興奮させたり、麻痺させたりします。最初は興奮しますが、やがて麻痺してきます。そして中毒になります。学校でタバコ害を教えない先進国はありません。
2.もしも「癌」だったら、食べてはいけないもの等はありますか?
ありませんが、胃の病気でしたら胃に良くないものは避けたほうが良いでしょう。
3.もしも「癌」だったらそんなに元気なものなのでしょうか?
末期癌の人以外は元気です。この人の病気のことは、あなたのメイルの内容からは判断できません。

人は生まれた瞬間から死に向かって歩き始めます。生きるということは「今」しかできません。元気な人も、病気の人も、たとえ末期癌であっても、今生きているということは同じです。みんな誰も「今を生きる」ことしかできません。今を大切にしたいものです。ではまたいつでもメイルをください。

(返礼)1999.6.26
早速、お返事を頂きありがとうございました。確かに、いろいろな雑誌などで「喫煙はよくない」とありますが、私自身の周りでも病気をわずらう(?)人があまりいなかったので「そんなによくないのかなあ」と思う程度だったのです。祖母(68歳)も父(42歳)も一日60本位を吸っていて、心筋梗塞ですでに亡くなっていますが「喫煙」が直接原因になっているのか不明でした。叔父(56歳)は肝臓癌で、発見された時にはすでに手遅れで余命6ヶ月と宣告されましたが、実際は1ヶ月で亡くなりました。が、今回とても親しくしている方が具合が悪くなってみていろいろと考える機会ができ、まだ年齢的に「癌」を意識するような時期ではなかったのですが、きっと健康とは積み重ね(よいことも悪いことも)なのだと思うようになりました。よく考えてみれば、喫煙で確かにリラックス、気分転換を出来るといっても、健康を害してまで得る程のものかな?と。いまや産婦人科でも強制的に妊婦さんに禁煙させるところはないそうです。「禁煙」が大変なストレスになるというのですが、、、、
最近は、臓器移植もテレビで盛んに報道されていますが、私もカード(黄色い)を持っています。何かあった時、自分の内臓が誰かの命を延ばす事が出来るのであれば、と思ってコンビニでもらってきたのですが、肺だけは汚れに汚れきっていて「使い物」にならないかもしれないですね。10年近く愛煙家でいた罰です。恥ずかしい次第です。ある本によると、他の薬を止めるよりたばこは止めるのが大変だそうです。多分、他の薬より「悪いイメージ」がない(特に日本は)から、なにも無理して止める事はないからかもしれません。私は少なくともそう思っていましたが、美容と健康のため禁煙に三十路にリーチをかける前に禁煙に挑戦してみようと思います。禁煙しても失うものは何もないみたいですね。

先生のHPのテーマから、だいぶはずれてしまってごめんなさい。生まれて来た時点で「死ぬかもしれない」病気だった私は(先天性巨大結腸症という珍しい病気)その後、何度かの交通事故や腸閉塞を起こして救急車に乗せてもらう事にもあいましたが、元気でここまでやってきました。「癌」という病気と戦っている沢山の患者さんや家族の方々、皆に奇跡が起こるわけではないけど、「可能性」は例え少なくともあるはずです。奇跡を起こすのは自分自身なのだから、諦めずにがんばって欲しいと強く思います。最後に、先生もお体に気を付けてお仕事、頑張ってください。私も、全然違う分野で働く者ですが応援しています。いつか病気の人、お年寄りの人に役に立つ身になれるように。

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