生きがい療法

病気から来る不安な気持ちを取り除くために、
生きがいに感じることや笑いなどの前向きな精神活動を積極的に行うことによって、
自然治癒力をたかめようとする心理療法です。

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生きがい療法のポイント
★自律神経の働きを知って効果的に生かす
★心のストレスが癌を悪化させることを知る
★5つの基本方針をまず考える事から始める
★心配を作る心の関心を外に向ける
★死の不安から逃げず共存するコツを実践する
★カウンセラーと絶えずコンタクトをとりバックアップ
★自分の病名を知り恐れをなくして心構えを作る
★同じ病気の仲間を作り協力しあって自信をつける

<危機を乗り越える5つのヒント>
生きがい療法5つの指針

(1)自分が自分の主治医のつもりで病気に対処すること
患者さん本人が自身の病状を理解し、治療法を良く知り、最善の方法を選択し、積極的に治療に取り組む。

(2)今日1日の生きる目標に取り組むこと
病気と闘病中でも、可能な範囲で仕事をしたり、家庭人・社会人としての役割を果たしたり、趣味・スポーツなど、今日1日の人生の目標を実行することです。それによって、生きる意欲が大きくなり、病気克服へのエネルギーを増やすことになります。

(3)人のためになることを実践すること
自分が周囲の人々や社会の役に立つことは、生きる手ごたえを感じ生きがいを発見する近道ともいえるでしょう。つまり他人の役に立つことが自分の生きる意欲を高める効果があるのです。心理学ではこの効果は「ヘルパー・セラピー」(人助け療法)と呼ばれています。

(4)不安・恐怖はそのままに、今できる最善をつくすこと
この項は5つのヒントのうちでも一番重要な位置にあると言えます。なぜなら生きがい・笑いなどポジティブな心の働きをおおきくしょうとしても、不安・死への恐怖があまりに強いとそれに圧倒されてしまうからです。したがって、不安・死の恐怖に上手に対処していく心理学的なコツをみにつけておくことが不可欠といえます。
では、こうしたネガティブな心の働きにはどう対処すればよいのでしょうか。生きがい療法では「問題解決」の対処法が勧められています。たとえば、病気の行き先不安が強く迫ってきたとします。そんなときに、いくら心のやりくりをして安心を得ようとしても不可能です。したがってまずその原因を考え、不安の原因である病気の悪化を防ぐために、今できる最善の治療法や健康法に取り組むと良いのです。原因解決の行動に取り組むと以外に不安と共存しやすくなります。
でもすぐ実行できる解決策がないこともしばしばです。たとえばMRI検査をして次に結果を聞きにいくまでの間は、やはり気がかりで不安感が強くなることでしょう。そうした場合はあれこれ心配しても仕方がありません。心配や不安はちょっと横において、今日1日の人生で実行したほうがよい物事に取り組みましょう。何もすることを思いつかないときには、ごみ袋を持って近くの道路や公園のごみ拾いをしてみてください。それによって不安と共存している自分にきづかれることでしょう。もちろん、ごみ拾いだけでなく、家事・仕事・趣味・スポーツ何でも良いのです。今必要な行動に取り組めば同様の効果があります。

(5)死を自然現象として理解し、今できる建設的準備をしておくこと
「死」といえば誰しも嫌ですから、考えたくない、逃げたいと思うのが人情です。でも死はいつかは直面する事実ですから、いくら逃げても逃げ切ることはできません。逃げればますます怖くなってしまうとも言えるでしょう。したがって逃げるのをやめて、ちょっと振り返って”死とは何か””どう対処すればよいか”を考えておくと、死というものに対応しやすくなるように思われます。
 ”死とは何か”については「死後の世界」を前提とした宗教的考え方も人気がありますが、生きがい療法では科学的観点から、死とは人間の力ではいかんともしがたい「自然現象」のひとつとして理解しておくことが勧められています。自然現象とは、台風・地震・津波・火山噴火など人間の力を超えた現象を指します。死も同じく自然現象だから、仕方がない、と理解しておきましょう。
そして、もしもの場合(自分の死)に備えて今できる「建設的準備」だけはしておきましょう。建設的準備とは、家族・友人への感謝の言葉、財産、所有物の形見分け、仕事やライフワークの継承、葬送の方法など、それぞれの人がさまざまな準備をしておけることでしょう。危機管理の研究によると、大きな危機に直面したとき、最悪の事態を想定して準備対策を行えば、その後の生きる意欲が大幅に高くなる心理的効果もあることがわかっています。

以上5つのヒントをライフスタイルとして要約すれば、「たとえがんや難病になっても、これまで通り社会人・家庭人として普通に行き、周囲の人々や社会の薬に立って生きよう」ということになるでしょう。そうした生き方が、病に負けず今日一日を生き抜く力となるのです。1年後、2年後を想定してそれに向かって・・なんてことは困難です。ですが、1日1日の目標なら可能です。簡単なことでいいのです。自分の気持ちに素直になれる目標を作ってください。それが1週間、1ヶ月となればもっと意欲もわくことと思います。心が安定すれば、伸ばして目標を置くこともできるようになれます

イメージ療法とは

自立訓練法の導入手法として用いられるポピュラーな方法は言葉が理解できる人ならすぐ利用出来ます。つまり理屈抜きで常識として納得できる事実を受け入れる事から入っていきます。その一つが、梅干しを思い浮かべるイメージ法でまず梅干しを口の中に入れたことを想像します。まず口の中が酸っぱくなって唾が出てきます。つまり、暗示によって肉体的変化が起きたわけです。このように暗示によって日常的に我々は無意識に影響を受けさせられているのです。これを良い方法にうまく利用すれば鰯の頭も信心からのことわざどうりに十分な効果が得られます。イメージ療法とはこれをより実用的に研究し医学的心理療法としてシステムが構成されてます 

どんなテクニックがあるかといえば例えば、癌を退治してくれるキラー細胞を強くする方法と してキラー細胞が体内にどれだけあるか、 またどんな働きをするか学習して頭に覚えさせます。次ぎに これを体には害作用のないピラニアと考えこれが癌細胞を見つけるとたくさん集まって瞬く間に食って しまうイメージを考える方法がその一つです 。この他、孫悟空の法、痛みを和らげる蜂と薔薇の法、ロープ縛りの法等いろいろな方法が用意されてますので詳しくは生きがい療法実践会のホームページなどで勉強下さい。

『生きがい療法と精神腫瘍学』

3大療法に対する疑問と医療行政の矛盾
緩和医療の知識を医療常識に
「生きがい療法」とは
「森田療法」の応用を思いついたひとつの出会い
がんと闘うための5つの基本方針
「死の恐怖」は相対化して共存を
ユーモアトレーニングでNK細胞を強くする
イメージトレーニング
生きがいを実感する共同体験学習
日本列島徒歩縦断!
アメリカから「がん克服・日米合同富士登山」の提案が届く
「生きがい療法」の医学的裏づけ

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生きがい療法実践会

生きがい療法実践会についてお知らせします。
問い合わせは

710-0253 倉敷市新倉敷駅前3-73-1-6
TEL(086)525-1231
FAX(086)525-1231
mailto:ikigai@po.harenet.ne.jp

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「生きがい療法五つの指針」
1)自分が自分の主治医のつもりでガンと闘っていく。
2)今日一日の生きる目標に打ち込んで生きる。
3)人のためになることを実践する。
4)死の不安・恐怖と共存する訓練に取り組む。
5)死を自然界の事実として理解し、もしもの場合の建設的準備をしておく。

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