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[診断がつかないまま後腹膜腫瘍と言われて手術を受けたら子宮肉腫だった]

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[診断がつかないまま後腹膜腫瘍と言われて手術を受けたら子宮肉腫だった]

(相談)東京都2000.2.24
ずっとホームページを見ていたのですが、沢山の人からメールがきていたので、相手にしてもらえるかと心配だったり、勇気がなかったのですが、やはり相談にのってもらいたくて、ご連絡してしまいました。私の母は51歳になるのですが、去年12月から腰や腹痛に悩まされ、お風呂に入って暖めると痛みはなく、疲れたり冷えたりする事によって、水ものどに入らなくなり、今年1月に市内の病院に行きました。CTやMRIの検査結果、腹部に8センチの腫瘍がある事が解りました。1月31日に入院をしたのですが、入院したその日に主治医に呼ばれ、「腹部腫癌」という風に言われました。「まだ悪性は見つかっていませんが、骨肉腫と同じ位まれな病気で、大きいものだと悪性の可能性が80%です。」との事で、「手術をして全部取りきらなければ、余命半年、取り除けても5年です。今後の検査は、血管造影と大腸癌の検査をしますが、血液がたらなくなって輸血をしますので、それでエイズなどに感染するかもしれませんので、それを承諾の上、書類を提出して下さい」と言われました。私は骨肉腫も名前しかわからず、その後の検査にも納得できなかった事と、その話している場を母に見られてしまいました。普通なら母にみられないところで話すのが普通だと思っていたので、母を不安にさせた主治医がどうしても信用できなかったです。その為、強制的に母を退院させて、知合いの医者しか信用できなかった事もあり、○○医大の教授秘書をやっている友達の紹介で、2月より○○医科大学に行きました。結局、検査も始めからする事になり、CT、レントゲン、尿、血液検査の結果、総合内科での診断は「後腹膜腫瘍」という事で、その腫瘍が腎臓を圧迫し、水腎症になりかかっているとの事でした。その為、どっちにしても手術をしてその腫瘍をとらなくてもいけないとの事ですが、泌尿器科の先生と相談をして、その先生が自信がないという事であれば、他の病院を紹介しますとの事でした。母は昔から腎盂炎などにかかり尿の出も悪かった為、その時は骸骨を使った説明をして下さり、納得が行きました。しかしながら、1週間後は、他の先生と相談した結果、産婦人科の疑いがあるとの事で、今度はMRI、超音波の検査をする事になりました。結果、腫瘍は2つに分かれている事が解り、卵巣に原因があるか子宮筋腫だと思われますとの事で、今は悪性という事もないし、癌細胞はみられません。との事でした。結局、検査結果がでない内に臨床検査をし、3月3日以降に入院日と手術日をお知らせしますとの事になりました。始めは緊急だったにも関わらず、急がなくていいですとの事になり、入院もベット待ちの状態です。私は、どうしも納得いかない事があり、2つあるうちの1つは産婦人科で良いのかもしれませんが、もう1つも産婦人科で良いのか心配で仕方ありません。前の病院で突然の事で、ショックで顎の震えがとまらなくなってしまったのですが、先生の言葉などを見てやっとこうやってメールを送れるくらいになりました。もしも卵巣癌だったら、病気がすすんでしまうのではないかと心配だったり、腎臓の細胞やリンパ腺や筋肉からきているものではないかと疑ってみたり、母も腰が痛かったり、ご飯が思うように食べられないので、それを見ていると不安で眠れません。弱い所を見せなかった母が、今は家でずっと寝ているので、多分すごく辛いのだと思います。後腹膜腫瘍というのは30種類くらいあるとの事ですが、子宮や卵巣から来る後腹膜腫瘍はどんな腫瘍なのでしょうか。まだ結果がでていないので、私の説明はすごく解りにくいし、答えようがないと思いますが、心の準備や、私が母を治してあげたいと思っています。その為に色々な場合にベストな行動したいと思っているので、先生に相談にのって頂ければと思いました。どんな病気が予測されるのか、こういう患者さんに遭遇した事があるのか、お時間の許す限りでお教えしていただけると大変幸いでございます。結果もでていない状態から筋違いなお願いをしてしまって申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。東京都○○市 ○○

(答え)2000.2.25
お答えします。大変ご心配のことと思います。「後腹膜腫瘍」というのは、「後腹膜」という場所にできた「腫瘍」という意味です。「後腹膜」というのは、「腹膜」の後ろという意味です。つまり、お腹の中の臓器は腹膜に包まれて、お腹の壁(腹壁)で囲まれた入れ物(腹腔)の中に入っています。胃や腸などです。これに対して、腎臓や副腎、膵臓などは、後腹膜という場所にあります。簡単に言えば、お腹の底、背中側ということです。後腹膜には、前記の臓器以外にも色々なものがあります。神経や血管や筋肉などです。泌尿器(腎臓、尿管、膀胱)や女性性器(卵巣や子宮)も後腹膜にあったり、つながったりしています。これらの、何かからできた(発生した)腫瘍を総称して「後腹膜腫瘍」といいます。腫瘍ですから、その中には、良性のものも、悪性のものも含まれます。悪性のものには、癌や肉腫などがあります。診断は困難なことが多く、手術して取ってみて、初めて診断がつくことが多いようです。治療は、まず手術ですが、完全に取れない場合もあります。良く説明を聴いて、納得のいく治療を受けてください。大学病院は、研究と教育のための施設ということも付け加えておきます。ではまたいつでもメイルをください。


(返礼)2000.2.25
数野先生早急に大変ご丁寧なメールのお返事を頂けて、何とお礼を申し上げたら良いかと大変感謝の気持ちでいっぱいです。本当に有り難うございます。前の病院では、「産婦人科ではありません」との事で、今回の大学病院では「産婦人科です」との返答が来て、とても不安でした。先生のおっしゃる通り、診断が困難だという事がこの結果だったと思います。私の家族は他にも弟がいますが、弟には結果がでてから言おうと思っていたので、1ヶ月間ずっと悩んでいましたが、メールを見たとたん、主治医に聞きたい事がわかって、やっと行動できる気持ちになりました。母に内緒で来週の火曜日(29日)、主治医にもっと詳しい話しを伺ってきます。先生に負担をかけて申し訳ないのですが、又ご報告させて下さい。母がどんな病気でも、最後には必ず良い結果報告のメールが送れるように、頑張りますので、これから、宜しくお願い致します。東京都○○市 ○○(25歳)

追伸:先生に体調を崩されてしまうと、私みたいな人がとても困ってしまいますので

先生もお急がしいと思いますが、お体には気をつけて下さい。

(相談)2000.3.6
数野先生ご無沙汰しております。お元気ですか?母の「後腹膜腫瘍」の事で相談したものです。先週母に内緒で産婦人科の先生と内科の先生にお話しを伺ってきましたので、ご報告させて下さい。産婦人科の先生は、医学的な名前をつけようとすると、難しいものになるとの事で、「子宮筋腫の変性」の可能性が高いと思っていて下さいと言われました。悪性の所見がでておりませんが、切ってみて肉腫という悪性の可能性がないという事は否定できません。との事でした。内科の先生には、始めのレントゲンを見た時には、正直な所、手術が出来ないと思っていたので、腫瘍専門の「国立ガンセンター」に紹介状を出そうと思っていたそうです。泌尿器科と産婦人科と放射線科で全て意見が違っていたので、まれな病気とかではなく、判断がつきにくいというのが本当の所、産婦人科で積極的に手術をするというのは、産婦人科で何か考えがあるかと思いますので、そんなに心配はしなくて大丈夫でしょう。との事でした。前の病院では、悪性の可能性の方が強いと言われ、腫瘍が全て取り除けて5年。取り除けなければ1年。などと余命を言われたのに、今回の病院では違う事を言われたので、病院によってそんなに違うのかと思ってなんだか余計心配になってしまいました。大腸癌の検査まですると言われたのですが、今回の病院では、そんな検査をするような事を言われませんでした。現在母は、1日ずつ具合が悪くなって、それもものすごいスピードで悪くなっています。今は、胃が圧迫されて妊娠している時と同じ“つわり”のような症状で、ご飯が食べれなくなっています。動かせるのは手を口だけで、手も力が入りません。産婦人科の先生にその旨を伝えると、4月まで予約がいっぱいでオペ室があいておりませんので痛み止め(非ステロイド性の抗生物質と座薬)を飲んでいて下さい。との事で今様子を見ていますが、悪性だった場合こんなに放置しておいて良いわけないと思っているのですが、母をこのまま自宅で休養させておくべきなのでしょうか。数野先生、病院によって見たてが違うのは、やはり判断が難しい病気だからでしょうか。上記の症状では、説明不足だと思いますが、数野先生は家の母の病気の事どう思われますか?お忙しい所申し訳ございませんが、教えていただけると大変助かります。宜しくお願い致します。○○

(答え)2000.3.7
お答えします。早く入院して、治療や手術を受けるべきだと思います。前回も言いましたように、手術をしてみないとわからない場合もあると思います。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)2000.3.27
数野先生ご無沙汰しております。以前後腹膜腫瘍についてご相談させて頂いたものです。先生がお返事を下さったように母の体力にも関わるので、早急に入院をさせて頂き手術をお願い致しますと伝えた所、産婦人科の主治医より「炎症止めの座薬をお渡し致しますので、本当に痛くてどうしようもなくなったら救急で来てください。手術ですが、一番悪い方向で考えた上での外科、泌尿器科、産婦人科を含めた7名くらいの体制で行いたいと思っております。少し時間を下さい」との事でした。それから母は薬を飲み始めて3日位の間は、食欲も出て動けるようになったのですが、腎臓が圧迫されている事もあり、薬のせいで体がむくんでしまいました。その為、3日くらいで薬を止めたのですが、薬を飲まなくても食欲も出て、お風呂に入れる位にはなりました。母本人が言うには、病院通いの疲れが出てしまったそうです。なので、先日お話しを聞いてもらった時よりひどい状態ではなくなったので、入院を待つ事にしたのですが、数野先生に一つ教えて頂きたい事があります。主治医に聞きにくかったので、先生に聞いておきたい事があるのですが、子宮肉腫というのはどんな病気なのでしょうか。肉腫にも良性と悪性があるのでしょうか。お時間がある時に教えて下さい。宜しくお願い致します。○○

(答え)2000.3.29
お答えします。腫瘍には、良性と悪性があり、悪性腫瘍には、癌や肉腫、白血病、悪性リンパ腫などがあります。上皮細胞からできた悪性腫瘍を癌といい、それ以外の細胞からできたものを肉腫といいます。特殊なものとして、白血病や悪性リンパ腫などがあります。

ではまたいつでもメイルをください。

(相談)2000.4.18
数野先生以前、母の後膜腫瘍の事についてご連絡をしたものです。4月14日に手術をしたので、ご報告したくて又メールだしてしまいました。手術前は、子宮筋腫の変性という事で14日に手術を行いました。手術をした結果、お腹の中は相当炎症をしていて、その炎症が尿管にかなり癒着していました。3時間弱の手術だったのですが、取り出した結果として、子宮からつながっている腫瘍ではなく、子宮とは独立した背骨の方に拳2つ位の大きな腫瘍で、色はピンクと黄色と白で、固い軟骨のようなものでした。結局、お腹の中が炎症していた為、子宮と卵巣はぴったりくっついてしまって、母は去年閉経していたので子宮と卵巣は全部取った方がいいだろうという事で全部取りました。ただ、その腫瘍が、未だ何から発生している腫瘍かがまだわからないとの事です。神経かもしれないとの事ですが、先生方もとても珍しい腫瘍で見たことがないと言っていました。手術中の簡単な検査では、悪性の所見はでなかったようですが、未だ悪性か良性かの検査を行っております。そこで、先生に色々と聞きたい事があるのですが、全然関係のない事なのかもしれませんが、母は私がお腹の中にいる時に、口の横に腫瘍ができて、お腹が大きくなると同時にその腫瘍も大きくなったそうで、病院に行って切ってもらったそうです。でも、又再発して腫瘍ができてしまったのですが、私が産まれたら小さくなって、普通に戻ったらしいです。又、弟がお腹の中にいる時も同じ腫瘍ができて、産まれるまで腫瘍が大きくなったそうです。その時も先生が見たことのない珍しい腫瘍だと言って、検査に使わせてもらっても良いですか?と聞かれたと言っていました。結局それは良性だったのですが、今回も閉経をしてホルモンのバランスが変わったので、私がお腹にいた時と同じような腫瘍が今度はお腹の中で発生してしまったんじゃないかって思ったのですが、素人考えで勝手な事を考えてしまったのですが、ホルモンのバランスが崩れた時にそういう腫瘍ができる人とかっていうのは、いるのでしょうか。これが悪性でも、良性でも、やはり顔が違うように体も人それぞれ違うと思うので、その体と上手につきあっていく方法をどうしても知りたいのですが・・・。後、一般的に悪性の場合は、やはり癌と同じ治療をするのでしょうか。まれな腫瘍だと前例がないので、効果のある治療方がはっきりしないのではないかとすごく心配になります。お時間が許す限りで教えて頂けると幸いです。宜しくお願い致します。○○

(答え)2000.4.19
お答えします。初めて聞きましたが、ありえないことではないと思います。卵巣等を取ってしまったのであれば、もう心配はないと思いますが、ご本人がご存じなのではないでしょうか。決まった治療方法はないと思います。病院での癌(悪性腫瘍)に対する治療方法は、手術と化学療法(抗癌剤治療)と放射線療法しかありません。いずれにしても最終的には自分で治すことになります。検査の結果を待ってから考えても良いのではないでしょうか。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)2000.4.19
数野先生、いつもメールのお返事ありがとうございます。本人は子宮も卵巣も取ってしまった事を知っております。先生、あれこれ質問だらけで申し訳ないのですが、卵巣を取ってしまうと、女性の体はどのようになるのでしょうか。良く更年期障害という言葉で人それぞれですが、イライラしたり、心臓がドキドキしたり、精神的に苦痛だと聞くのですが、母もそうなってしまうのでしょうか。又、母の腫瘍が神経だった場合、悪性度は高いのでしょうか?なんだか、良くわからないので調べ様がなくて落ち着きません。質問ばかりですみませんが教えて下さい。

(答え)2000.4.21
お答えします皆そうなるとは限りませんし、なったとしても人によって程度は色々です。可能性として、更年期障害と同じようなことが起きるかも知れないということです。神経性だから悪性度が高いとは言えません。結果が出てみなければ、今の段階では何も全くわかりません。ではまたいつでもメイルを下さい。

(返礼)2000.4.23
数野先生私の不充分な説明でいつもお返事のメールを頂き大変感謝しております。母は明日退院することになりました。検査結果で悪性がでなければ、このまま社会復帰ができますが、もしダメなようであれば、又再入院します。検査結果がでたら又数野先生にご相談するかと思いますが、その時は宜しくお願い致します。

(相談)2000.5.2
数野先生、ご無沙汰しております。母の病理検査結果が思ったよりも早くでて、先週金曜日に「悪性」だった事が解りました。月曜日に主治医から呼ばれて病院に行った所、母の病名は悪性度の高い「平滑筋肉腫」だと言われました。その為、これからの治療のお話しをしてきたのですが、まずは放射線治療をして、その後に抗がん剤の治療にはいります。必要でしたら、温熱治療も考えています。との事でした。期間は今年いっぱいで、5年間は検査等をして様子をみますと言われました。ただ、心配なことが沢山あって、主治医も悪性だとは思ってもいなかったとの事で、「あまり所見が違うっていう事がないので、こんな結果になってしまい申し訳ございませんでした」と謝罪をされてしまったのです。いつか数野先生から、手術は専門的知識が必要として、余後にも影響するようなことを伺ったので、色々と不安があるので、以下の事を数野先生に教えて頂きたいのですが・・・

1、悪性だと思って手術したのと良性だと思って手術したのでは、全然違う結果がでるのではないかと心配です。先生の謝罪はそういう意味なのでしょうか。

2、出来るだけ早く治療を始めたいという医師から言われ、手術した母が回復すると思われる日程ぎりぎりで予定をたてています。それは、この「平滑筋肉腫」というのは、インターネットなどでみるように、肺に転移するというのを想定しての事なのでしょうか。もしくは、母はそんなに進行してしまっているのでしょうか。体力がとても心配なので、もう少し遅らせてほしいという気持ちがあります。

3、これから放射線、抗がん剤などの治療で今年いっぱい入院することになりましたが、血液検査や尿検査、MRI、CTでもわからなかった悪性が、治療をして治っているという経過をどのようにして判断するのかが、素人の私では理解できません。もしかしたら必要以上の放射線や抗がん剤の治療をするのでは、なんとなく気が進まなくなってしまうのです。

4、卵巣や子宮をとってしまった事は本人は知っているのですが、そのとるのととらないのでは、何か変わる事があったのでしょうか。主治医の話しから「子宮と卵巣はとってしまったので、問題ないかと思うのですが」という事を言っていました。なんだか私は調べても良く理解できないのですが、「平滑筋肉腫」は卵巣、子宮、胃、腸など発生する場所によって細胞自体が違うのでしょうか。(すごく変な質問をしていると思うのですが、肺動脈にできるとか色々な事がかいてあるので、「平滑筋肉腫」について教えていただけますでしょうか。

5、母が金曜日から熱(38.2度)出して、1日で下がりましたが、その後下痢が続いています。以前49キロあった体重も、身長153センチで45キロになってしまいました。悪性という事を聞いた精神的なものでしょうか。病気が進んでしまっているのでしょうか。

すごく解らない質問ばかりで困らせてしまったらすみません。ただ、母は手術をしてから、今まで排尿困難や便秘に悩まされていたことも解消し、体のむくみもなくなり、自分ではすごく楽になったと言っています。「六君子唐」という漢方薬やハーブでできた腸をきれいにするお茶をずっと飲んでいたのですが、それをのまなくても良くなったとの事です。なので、「平滑筋肉腫」がどういう病気かはわからないけれど、今回悪性だという事が発見できた事を良かったと思い、事実は変わらないので、絶対に治す事ように頑張る気持ちは沢山あります。なので、これから先生に沢山質問してしまうかもしれませんが、

医療に対しての私の考え方が間違って進んでしまっている時は、ご指導して頂きたいと思っています。宜しくお願い致します。

(答え)2000.5.3
お答えします。
1、その可能性があります。手術中の所見で、医師は良性と判断していたようです。
2、医師側は、早く治療を始めたいのだと思いますが、慌てることはないと思います。
3、あなたの考えは正しいと思います。
4、平滑筋は自分の意志で動かすことの出来ない筋肉で、消化管や子宮、血管などの壁を作っている筋肉です。消化管や子宮は場所が決まっていますが、血管は身体中にありますので、平滑筋肉腫はどこにでもできることになります。腫瘍の細胞は悪性度によって違うと思います。悪性度が高いと、「未分化」といって、元の細胞の特長が分からなくなりますし、悪性度が低いと、「高分化」といって、元の細胞に似ていて、腫瘍がどこの細胞から発生したかということが、わかる場合もあると思います。
5、病気は、そんなに急には進みません。今年は下痢をする風邪がはやっていますので、風邪ではないでしょうか。

病院での治療には、あまり期待しないほうが良いかも知れません。残念ながら、病院では、平滑筋肉腫に対する決めては持っていないと思います。医師に良く話しを聴いて、治療方法を選択してください。徹底的に治療を受ける選択から、受けない選択まで、色々な選択があります。結局は、自分で治す以外に方法は無いのです。ではまたいつでもメイルをください。

(返礼)2000.5.8
数野先生メールありがとうございます。今日、病院に行って先生とお話しをしてきたのですが、やはり、どうしても抗癌剤は必要不可欠だという事を言われ、気乗りしないまま、納得しないまま病院から帰って来ました。不安や質問が沢山あったのに、やっぱり担当の先生に聞きづらくて、もやもやした気持ちで、メールを開いた所、先生のメールが入っていて、うまく言えませんが、安心して涙がでてしまいました。今、母は抗癌剤に絶える体力の自信がないという事だったので、先生から頂いたメールは、これからお母さんがどういう治療をしたいとか、どうしようかっていう事を考えるのに、頼りになると思います。お母さんに家に帰って先生のメールを見せてあげたいと思います。少し元気になると思います。お母さんと頑張ります!!又、メール出させてください。取り急ぎお礼まで。

(相談)2000.5.10
数野先生、いつも突然のメールですみません。「平滑筋肉腫」になっていまった母について、又ご相談にのってください。先生に頂いたメールを母に見せた所、自分の力で病気と戦かって必ず治すと言ってくれて、先生のメールのおかげで、自分で治せるんだっていう気持ちに背中をおしてもらえた様子でした。それからは、熱も下がり下痢も落ち着いて、なによりとても元気になってくれたのです。精神的な部分から、先生の言うとおり風邪をひいてしまっただけのようでした。先生本当に感謝しています。昨日、母抜きで母の治療について、主治医に話し会いの時間を設けてもらい相談しに行きました。結果、今日までに治療を受けるか受けないかの返事をする事になり、切羽つまった状態で先生にメールを書いています。主治医の話しによると、肉腫というのは、癌よりたちの悪いものだから、絶対に治療を受けた方がいいと言われました。しかし前のメールでも書いたように抗癌剤を使って母の悪い細胞が死滅するかわからない(治っているかの判断がつかない)のであれば、やはり抗癌剤治療は気が進まないので、抗癌剤や放射線の治療から逃げているわけではないけれど、やはり抗癌剤の治療はやめる事にしました。今までの生活を見なおして、治る方法を見つけてあげる方を選ぼうと決めました。ただ、素人考えでとてもお恥ずかしいのですが、手術をしてそのままにしておくより、放射線治療だけはやっておいた方がいいのではないかと今すごく迷っています。反面、先生が、平滑筋肉腫は、消化管や子宮、血管などの壁を作っている筋肉で、血管は体中にあるものだと教えてくださったので、つながっているものの1部分に放射線をあてても抗癌剤と一緒にやらなければ、あまり意味がないのではないかと思ってしまいます。一般的な事で、放射線のみの治療というのは、どうなのでしょうか。やはりそれもなんとも言えないのでしょうか。又、以前頂いたメールの中で、悪性度が高いと、「未分化」悪性度が低いと、「高分化」というという事を教えてくださったのですが、その悪性度というのは、主治医に聞くと教えていただけるのでしょうか。すごくたちの悪いものだと言っていたので、これからどうなってしまうのか、どの位の人が治っているのかそういうのを参考にしたくてたまらないのですが、今はまだ再発していないので、そんな事を考えてはいけないと思うのですが、治すヒントを見つけたいです。変な文章ですみません。宜しくお願い致します。

(答え)2000.5.11
お答えします。治療方法の選択と、治療の結果については、だれにも予想がつかないと思います。また、このような病気に対する決め手を、誰も持っていないと思います。治療方法の選択は、ご本人の生き方の問題だと思います。長年、がん患者さんの治療に携わってきた、埼玉県川越市の帯津三敬病院の帯津良一先生の言葉が、大変参考になると思います。

「治癒の条件」

治癒というものが、元来、客観性、再現性のないものであれば、統計なんてなんの役にも立ちません。ひとつひとつの症例を克明に記録し、その記録をじっくり読んで、治癒の条件を読み取っていくことです。どういう治療をしたかが関心の的になりがちですが、そうではなくて、その人が病気の中で、どういう生き方をしたかに焦点をあててみてください。治療法そのものよりも、その人が各種治療法にどうかかわっていったのかーというなかに、治癒のヒントがあるように思えるからです。(帯津良一、「私たちがガンを治した体験談集」より)

「がんほどミステリアスなものはない」(講演の要旨)

ホリスティックながん治療をはじめてから16年が経とうとしています。これまでに一体どのくらいの患者さんと出会ってきたでしょうか。さまざまな患者さんとの出会いを重ね、今思うのは「明日のことはわからない」ということです。突然よくなることもあれば、その反対もあります。予測のつかない展開が起こるのです。しかも、きわめて個性的なものです。がん治療には王道もなければマニュアルも存在しません。「がんほどミステリアスなものはないということですよ。だから(治療として)なにをやってもいいんです」これはロイヤル・ロンドン・ホメオパシック・ホスピタルのがん治療責任者ともいうべきアン・クローバー医師の言葉です。まさに至言です。科学的に検証された方法はそれとして、同じように未だ科学的に証明されていない方法も、どちらもしっかりわきまえていけばいいはずです。長い間、現場で苦労を重ねていれば「これはよく効きます!」とか「こんなものが効くはずありません!」…と断定的なものの見方はできなくなるでしょう。本当にがんほどミステリアスなものはないのですから。

NHKラジオ第一放送の午前4時からの「心の時代」で、今日と明日の二回、帯津先生の話を放送しています。聴いてみてください。ご本人にとっては人生最大の危機だと思いますので、あわてることはありません。結論を出すのは、少し待ってもらってからでも良いと思います。やり直しは出来ないのです。ではまたいつでもメイルをください。

(返礼)2000.5.11
数野先生、メール本当にありがとうございます。そして、帯津先生の言葉は本当に参考になりました。こういう時だとすごく心に響くので、数野先生には本当に感謝しっぱなしです。今日主治医に、又時間を作ってもらい、もう少し考えさせてほしいので入院を伸ばしてほしいという事と、もし、母が、放射線だけでも治療をしたいと言ったら、丸山ワクチンやハスミワクチンを併用してほしいと伝えてきました。「うちの病院では取り寄せていないから、自分で取り寄せて持ってきなさい。打ってあげます」と言ってくれたし、他の病院を探すなら、カルテや画像もコピーしますという事で、それを用意しますとの事でした。ずっと主治医にバカにされてしまうのではないかと思って言えなかったことを全部言って来ました。これは、数野先生とメールをして、同じ医者だから、ちゃんと言えば解ってもらえるのではないかという事と、気持ち良く私達に選択をさせてくれるのだという事が解ったからです。まだ、病院を替えるとか何も決っていませんが、私は母の決めた事に全力で頑張ります。

余談ですが、以前頂いた先生のメールを母に見せて、抗癌剤はやらないと決めた母は、下痢もおさまって、顔色も良くなったという事を伝えたかと思うのですが、これからどうするか考えてるばかりだと暗い時間ばかりでもったえないから、体に手をあてて悪い所を治しているというような先生が近くにいるので、ちょっとだまされたと思ってそれをやってみようよと進めてみました。母は、半信半疑のような事を言っていましたが、まずは気持ちを元気にして、早く体力を回復させてあげたかったので、治療に入る前に、その先生に毎日来てもらって気を送ってもらったり、お堅いニュースなどを見ないように、毎日「クレヨンしんちゃん」のビデオを借りてきて見たり、筋肉ムキムキになるようにプロテインを飲んだり、そういう毎日を送っています。他人には、私の頭はイカレテルと思われるので言えませんが、不思議と母が食欲もでてきて、家事も少しやるようになって、クレヨンしんちゃんのものマネを毎日練習しています。それを見てる私は、どんなに恐い病気でも治ってる人がいるのだから、母をその仲間に絶対いれてあげようってすごく頑張れる気持ちになって、私まで元気になったし、弟まで元気になったし、飼ってるうさぎも元気になりました。これは、数野先生にもらったヒントと元気のおかげです。又、メール出させてください

(相談)2000.5.20
数野先生お元気ですか?平滑筋肉腫の事でお世話になっております○○です。いつもご相談にのって頂きありがとうございます。又ご相談にのって頂きたい事があったので、メールだしてしまいました。以前、放射線や抗癌剤は気が進まないという事を先生に聞いてもらいましたが、母の平滑筋肉腫瘍の悪性度は高く、グレード3だという事です。(グレードっていうのは、何段階まであるのでしょうか?)数野先生が教えてくださったように悪性度が高いのは「未分化」で、再発すると元の細胞の特長が分からなくなるといってましたがまさにその状態なのですよね?そうなってしまったら今より治療方法がなくなってしまうので、今のうちに色々な事をやっておかなければならないと思い、色々な免疫治療をしている病院に行ったりしてみました。しかしながら、当たり前ですが、ガン細胞を死滅させるのではなく、「その病気がこれ以上悪化しないようにして行きましょう」というようなニュアンスのものしかなく、やはり再発の可能性を少しでも低くするなら、放射線や抗癌剤治療を受けるしかないのかと思ってしまいました。でも、数野先生が、治療の方法ではなくてその人の生き方だと教えてくださったので、副作用の強い治療は絶対したくないという母には自己流の"再発しない計画"をたててこれが、素人考えすぎて本当にこの希望通り行くかは不安ですが以下のような計画にしてみました。

1、現在いる聖マリアンナ病院を出て、築地にある国立ガンセンターを紹介してもらう。
2、主な再発防止治療として「重粒子線治療」をしてもらう。放射線、抗癌剤は一切使わないでこの治療だけをしてもらう。
3、免疫治療として
 ・横浜の佐藤治療を受ける
 ・池袋のCLPクリニックで治療を受ける
 ・丸山ワクチンを打つ
 ・蓮見ワクチンを打つ
4、民間療法として
 ・アガリクスを飲む
 ・ベネフィン(サメの軟骨を飲む)
 ・プロポリスを飲む
5、健康維持として
 ・プロテインを飲む
6、再発してしまったら、手術ができるのであれば手術で取り除いてもらい、又その時に計画を立て直す。今の考えでは、重粒子線治療一本と奥野放射線クリニックで併用して治療。

そこで先生に質問なのですが・・・数野先生にはこうやって言えるのですが、ガンセンターに行った場合に、数野先生に言ったように、重粒子線治療だけの治療をしたいと言ったら、

1、一般的にはやはり放射線と抗癌剤を併用して下さいと言われてしまうのでしょうか。
2、「重粒子線治療」というのは、再発防止のためでも受けることができるのでしょうか。
3、母が両胸脇と腰が痛いと言っているのですが、この悪性平滑筋に関係があるのでしょうか。卵巣と子宮をとってしまったからでしょうか。
4、女性ホルモンを補う良い薬や、漢方薬をご存知でしたら教えて下さい。
5、上記の計画では、やりすぎで本人を疲れさせてしまうだけでしょうか。

母は、私が言うこと全部に納得してくれるのですが、母には絶対それで大丈夫と言ってやる気を起こさせてしまっていますが、本当は自分に自信がありません。先生は色々な情報を持っていると思うので、いかにもこれはやめた方がいいという事があったら、教えていただけると嬉しいです。変なお願いをいっぱいしてしまってすみません。これからも宜しくお願い致します。

(答え)2000.5.24
お答えします。子宮体癌の場合は、顕微鏡で見た腺癌をグレード1(良性)、2(中間)、3(悪性)と分類するようですが、肉腫にも当てはまるのかどうかは知りません。重粒子線治療は、日本では千葉の放射線医学総合研究所だけしか行っていないのではないでしょうか。それも試験的なものだったと思います。それに重粒子線治療はかたまりになっている癌に対して行われる治療です。両胸脇と腰の痛みと平滑筋肉腫とは、おそらく関係はないと思います。手術の後遺症の可能性はあると思います。女性ホルモンや漢方薬は、婦人科で処方してくれますので相談してみてください。薬局で買ったりしないほうが良いと思います。池袋のCLPクリニックの治療については知識がありません。ではまたいつでもメイルをください。

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(返礼と相談)2000.7.12
数野先生、ご無沙汰しております。平滑筋肉腫の事で相談させて頂いてます○○です。先生にお詫びをしなければい事があってメールを出しました。以前、平滑筋肉腫とお話しをしてきましたが、後膜平滑筋肉腫で子宮平滑筋肉腫ではありませんでした。私の説明不足で申し訳ございませんでした。数野先生には、しなくていけないと思っていた放射線や抗癌剤治療をしなくても選択するのは、本人の意思だという事を教えてもらえて、治療法の事では、沢山相談にのって頂きましたが、抗癌剤治療はお断りをして、免疫治療で頑張っています。以前重粒子線の事でご相談したかと思いますが、やはり数野先生の言うとおり、今は臨床検査段階で千葉の放射線医学研究所でしか行われていませんでした。実際、意見書を書いてもらい、直接話しを伺ってきましたが、腫瘍がないのに、重粒子はあまり進められないので、抗癌剤を受けた方が良いと言われました。重粒子は出来ないという事は理解しましたが、やはり抗癌剤はしたくなかったので、放医研宛に書いてもらった意見書をコピーして横浜佐藤クリニックに行ってきました。母には数野先生の話しをしているのですが、パンフレットに、数野先生の名前が書いてあったのを見て、この治療に対しての安心感もあったし、担当の先生(後藤重則先生)はとても良い先生で、色々と相談をしてるうちに、抗癌剤治療をやめて免疫治療にしようとやっと決断できました。

昨日は、2回目の治療を受けてきました。医療費がものすごくかかりますが、母はその治療がとても良かったようで、1回目を受けて3日位で、とても良く動けるようになったり、良く食べるようになったり、肌がものすごく綺麗になったりするのを実感できてとても喜んでいます。すごく活動的になって、家をきれいにしたり、食器をそろえ出したり、好きな食べ物を食べたり、治療っていうのは、こういう事だなって大変嬉しく思っています。大学病院では、他の治療をする事をやはり医学では証明されていないので、他の病院に持っていくので、紹介状を書いて欲しいとか検査結果を下さいという事を言うと、すごく反対されるので、検査は、少し遠いですが奥野放射線クリニックで行っています。術後のMRI検査も何も問題ありませんでした。自分の母が、病気になって私はすごく色々な事が解り始めた気がするのですが、大学病院で進められた治療法に沿らない治療法を選択すると、大変な事ばかりです。医療費も高額医療費が認められなかったり、検査結果もスムーズに他の病院にもって行けなかったり、だから、治療法は選択できると言っても、医学で認められていないものを選択するとものすごいエネルギーを使うし、家族が色々としてあげるのはいいけれど、患者である本人がそういう事をすると、精神的なストレスになったりして病気にはあまり良くないのかもしれません。大学病院の先生は、母の手術をしてくれてすごく信用している先生だからこそ、何でも相談にのって欲しいと思うけれど、実際は、理解してもらおうという事が無理なのかなと思いました。

なんだか、思っている事を書いてしまいましたが、数野先生に教えて頂きたい事があったので、又宜しくお願い致します。母の病理組織検査報告書です。

臨床診断 後腹膜腫瘍+子宮筋腫
     脊髄周回より発育
     9×7×7cm大
     utevesは12?で切開してあります。(1.これはどういう意味でしょうか)

2.以下の意味がすごく知りたいのですが、教えて下さい。
1)leiomyosarcoma,high-greade,peritoneum,excision 
2)leiomyosa uteri, uterus,resection
3)chronic cervicitis,uterine cervix,resection
4)serous cystadenoma, ovary, resection

所見:摘出された後腹膜腫瘍は9.0×8.0×7.0cm大の偽被膜を有する白色、
   充実性腫瘍です。
   組織学的に腫瘍は錯綜する紡錘形細胞からなり、一部にnecrosis、
   myxoid degenerationを呈しやや大型で異型な細胞の出現を伴う
   pleomorphicな部分に広くみられます。免疫組織科学的に腫瘍細胞は
   human muscle actin(-)、smooth muscle actin(+)、
   sarcomeric actin(-)、S-100(-)です。
   前述のpleomorphicな部位では核分裂像が目立ち
   MIB-1陽性細胞も多く見られることから
   leiomyosarcoma,high-greadeと診断します。

いつも御忙しい所、わがまま言ってすみません

追伸:数野先生が紹介して下さった、帯津先生の言葉をもっと知りたかったので本などを読みました。すごく参考になるし、健康食品も沢山飲んでいたけれど、それは迷っている事だと書いてあったので、2つにしぼりました。母が楽になったと喜んでいたので、反省してしまいました。

(答え)2000.7.13
お答えします。

>臨床診断 後腹膜腫瘍+子宮筋腫
>     脊髄周回より発育
>     9×7×7cm大
>     utevesは12?で切開してあります。(1.これはどういう意味でしょうか)

すみませんが、分かりません。

>2.以下の意味がすごく知りたいのですが、教えて下さい。
>1)leiomyosarcoma=平滑筋肉腫、high-greade=等級が高い、peritoneum=腹膜、excision=切除
>2)leiomyosa uteri=子宮の平滑筋肉腫、uterus=子宮、resection=切除
>3)chronic cervicitis=慢性の子宮頚部の炎症、uterine cervix=子宮頚部、resection
>4)serous cystadenoma=漿液性の嚢胞性腺腫、ovary=卵巣、resection

ではまたいつでもメイルをください。

(相談)2000.8.28
数野先生、ご無沙汰しております。後腹膜平滑筋肉腫で相談させて頂いている○○です。以前から気になっていた事があるのですが、後腹膜平滑筋肉腫が発病したと想定される頃から、母の頬の部分には、おできができています。始めは赤かったので、すぐ治ると思っていたのですが、以下のようなHPを見つけてからは、これも悪いものだからとらなくてはいけないのではないかと思い始めて、先生に又相談してしまいました。

HP内容
滑筋に由来する悪性腫瘍で、横紋筋肉腫に比べて発現頻度は低い。発生部位から3つの型に分類される。(皮膚・皮下型、後腹膜・腸間膜型、血管起源型)肉眼的には弾力性のある硬い腫瘤で、限局して被包されたように見えるが組織学的には浸潤性である。組織学的所見;腫瘍細胞は長紡錘形の細胞からなり、これらの細胞が様々な幅の束を形成し直角に交錯するため、その縦断面と横断面が見られる。横断面では円形〜類円形細胞のように見える。核の柵状配列を見ることがある。核はクロマチンに富む両端が鈍な長楕円形を呈する。この腫瘍細胞の長軸に沿って細網線維が平行に走っている。腫瘍の分化度が低くなるにつれて多形性が出現し、多核巨細胞や核の変形、核分裂像なども目立つようになる。
◎ 成人の大腿、躯幹、上肢の皮下及び後腹膜に好発する。
◎ 口腔領域;きわめてまれだが、頬部、口底、舌、下顎部粘膜、上顎前歯部歯槽堤、口蓋、上顎洞部などに発生したという報告がある

現在母のおできは、中が黒く、硬いもので、おできというより肉だなという感じです。でも、担当の主治医に関係ないです。と言われてしまえば、皮膚科に行く事になるかと思うのですが、もし上記のHPに書いてあるように、平滑筋肉腫に関係しているものだったら、きちんと調べてもらってきちんとした方法でとってもらいたいのですが・・・。どこでどういう風に伝えたらいいのでしょうか。先生お忙しいのに申し訳ないのですが、教えて下さい

(答え)2000.8.29
お答えします。いずれにしても、皮膚科に行くことになると思いますので、まず主治医に相談してみてください。主治医から皮膚科の医師に紹介してもらうのが一番良いと思います。ではまたいつでもメイルをください。

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