[特に参考となる例]

[肺非小細胞癌(腺癌)で余命半年と言われたが医師の対応が不満で民間療法もしたい]

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(相談)愛媛県2000.2.18
父(74歳3/26で75歳、慎重160cm、体重39キロ)が、今年平成12年1月6日の骨シンチ検査の結果、骨に転移していることがわかりました。1月19日から13回、右胸部に放射線治療を受けました。2月14日のCT検査で、原発が活性化し、肺全体に散らばっていると言われました。担当医(愛媛県○○市○○病院)は、これまでの診察を4週間から2週間に1回にすること、必要、又は希望があればいつでも入院しても良いこと、薬の服用に関する事、それ意外に、積極的な治療法、対策ついては何もありませんでした。父だけ外に待たせておいて、母と二人で話しが長くなると、父が後で不安がります。幸い、父は放射線治療といっても赤外線くらいの認識しかなく、自分の病状には全く気づいていません。このまま出来る限り知らせたくないと思っています。入院させると、他の患者さんとの接触で、自分の病名に気づく心配があるので、出来る限り自宅療養させるつもりです。平成8年2月2日に初期肺がんと診断され、肺の3分の1を切除しました。昨年平成9月に、下腹部に痛みを訴え、診察を受けましたが、便秘によるものと言われ、便秘薬を服用しました。が、その後10月末に手術した辺りに鈍痛があって、夜寝られないので、急患で診察を受けましたが、特に検査もせず、痛み止めをもらっただけでした。その後ずっと痛みが続き、1月6日に急患で、偶然部長先生の診断で、骨シンチ検査を受けることになり、転移がわかりました。私は医学のことは殆ど無知に近い状態なので、これから父のために、どういう事を知って、どういうことに気をつけてあげればいいのか、わかりません。まず、出来るだけ早く、父の状について詳しく、ガンの種類、進行度、服用している薬のことを担当医に尋ねるつもりです。他に、今の時点で、私が担当医に確認しておくことは何でしょうか?父は今、1日置きに点滴を受けに自分で車を運転して行っています。でも、点滴を受けない日は、食欲がなく、気分も沈みがちです。昨日もこのまま、「ジリ貧で行ってしまうんじゃないか」という言葉を口にします。私は、両親の家から10分ほどのところに住んでいて、仕事が夕方からなので、出来るだけ毎日、父が欲しがる夕食を作って一緒に食べるようにしています。循環器系の診察には、一緒に行くようにしています。でも、このまま、指を加えて父の様子を見守るだけでいたくありません。もっと積極的に病気を治す方向に進みたいと思っています。そのために、私に出来ることを教えてください。インターネットで、肺がんについて資料を集めて今読んでいるところです。どうかよろしくお願いします。○○(愛媛県)

(答え)2000.2.19
お答えします。大変ご心配のことと思います。

一番大事なことは、本人が自分の病気のことを正しく知ることだと思います。自分の命ですから、残された時間をどのように使うかということを、自分で考えて、納得のいく生き方をしてもらう方が良いと思います。納得できれば、治療にも前向きに取り組むことができるようになると思います。残された時間がどれくらいかを聴いておいたほうが良いでしょう。

残念ながら病院での治療の限界を越えていると思います。残された方法は、自分で治すという方法しか無いと思います。心の持ち方と生活習慣の改善が大切です。癌は心で治すとも言われます。癌に限らず、病気は自分で治すものです。家族はそばにいて、それを支えてあげることです。ではまたいつでもメイルをください。

(返礼)2000.2.20
数野先生、お忙しい中、早速お返事いただき本当にありがとうございます。とても心強く感じています。先生のご好意に甘えてまたメール送ります。

先生のお返事を今日母に見せました。父の性格を考えると、とても告知に踏み切る勇気がないと言います。自分がガンと聞いただけで倒れてしまうのではないかと心配しています。父の兄が肺ガン、姉が直腸ガンでなくなっているので、自分もガンに対してかなり不安を持っています。このことは折りに触れ、家族で相談して行きたいと思っています。私自身、数年前にアルフォンス・デーケン先生の講演を聴き、自分は真実を知って、残りの人生を納得の行くように生きたいと考えていますが、父に関しては不安が残ります。先日心細いことを口にしたので、「このまま、行ってしまうんじゃないか。なんて言ってたけど、そんな気の弱いことじゃ、病気においでおいでしてるようなものだよ。自分で元気になるんだって思わなきゃ。」と言うと、「そりゃそうだよ。自分の体なんだから、元気にならないかんて思ってるよ。」という返事。少しうれしくなりましたが、その時、「真実を伝えたら」という思いがよぎりました。父がそれを正面から受け止めてくれるかどうか今判断できません。

今日早速自然治癒力の本を何冊か買ってきて読んでいます。

1. 「癒す心・治る力」アントルー・ワイル著
2. 「ガンを治す大事典」帯津良一編著
3. 「薬草の自然療法」東城百合子著
4. 「くすりの事典」小林輝明監修

代替療法として、アガリクス(数年前から飲んでます)、ビワの葉温熱灸と温シップ(庭の葉を取って明日から始めます)、散歩(近くの公園の辺りを1時間くらいかけてゆっくり歩くを週数回してます)、あとは、これから食事療法もよく調べてから玄米・野菜を中心にした食事を始めようと思っています。お昼と夕食にお酒を熱燗で1合ずつ飲んでいますが、週に一度くらいは休んだ方がいいでしょうか?時には、食が進まず飲まない時もありますが。月曜日に点滴を受けに行きますが、その時に母と二人で、小細胞ガンか非小細胞ガン(腺ガン・扁平上皮ガン・大細胞ガン)なのか、進行度は何期なのか、余命がどれくらいなのか、尋ねます。またその結果をお知らせします。とりあえず、現状をお伝えしておきます。

(相談)2000.2.22
数野先生、またお便りします。今日、担当医に確認しました。非小細胞腺ガン進展型第4期、余命半年と告げられました。大体予想していた通りだったのと、その言葉をそのまま信じる気になれなかったし、あくまで目安だと考えていたので、あまりショックはありませんでした。内容をまとめると、

原発平成8年2月2日:右上肺野3cm、3分の1切除
転移平成12年1月3日の骨シンチ(LDH-211,ALP-100)で判明:第9肋骨小さ目(詳しい大きさは記録していませんでした)
 ・放射線治療3Gr.×13回=39Gr.(かなり効果があった。痛みが殆ど消えた)
 ・血液検査・正常値内で、特に放射線治療の悪影響はみられない。
今後の対処法:血液検査次回5月頃、CT検査次回5月頃(放射線科で3/14にCT・血液検査予定)2週間に1度の診察・今後は除痛を中心に対応、月に1度の診察(放射線科)
現在点滴1日置き:複合ビタミンB剤(ネオラミン3B)、ビタミンC、制吐剤(プリンペラン)・量を聞き忘れました。
現在服用している薬:
 1.総合胃腸薬(S.M.散)1日3回毎食後
 2.(恐らく)去痰剤(ペーリンガーイルゲルハイム社のBLと書かれた錠剤)1日3回毎食後
 3.高脂血症治療剤(メバロチン)1日1回夕食後
 4.胃炎・胃潰瘍治療剤(ムコスタ)1日1回朝食後
 5.不整脈治療剤(メキシチール)1日2回朝夕食後

おとといから、玄米食とビワの葉こんにゃく療法(こんにゃくが負担になったらホッカイロで代用)を始めました。今日は、背中のおできのように盛り上がったところがかゆくなったそうです。効いているのでしょうか、それとも葉が直接触れたからでしょうか?明日か明後日SOD食品が届きます。アンドルーワイル博士の「癒す心・治る力」を読んで、2ヶ月で体質改善を実行するため、空気清浄器と浄水器を設置します。人口染料、保存料などが入った食品を全て廃棄予定、有機野菜を明日から購入します。点滴の間、「呼吸の観察」を実行しました。寝室と居間に花を飾りました。アガリクスは毎日飲みます。

先生、いろいろ質問があるのですが、早く知りたいことは、
1. 川竹さんのホームページで半身浴を実行されていることを知りましたが、数日前のNHKで血液中にタコの足のようなものがでて良くない研究結果が出たと聞きました。父には有効でしょうか?その場合の温度や時間、注意点を教えてください。

2. 去年の10月頃から背中の痛みを訴えて、寝られない日が続き、急患で診療も何度も受けましたが、(母に確認したところ)検査も薬もなく、「手術後が癒着している痛みで心配ない。」を繰り返されました。夜寝られないので、仕方なく座薬を買って服用していたそうです。今年1月5日の急患で、たまたま担当医ではなく部長先生の診察で、骨シンチ検査を受け、転移が判明しました。その後の定期診察で、私も、あれほど放っておいて、はい、転移が見つかりましたという態度にはらわたが煮えくりかえるような思いで、その気持ちをぶつけましたが、最初は血液やX腺検査は頻繁にしても大して差はなく、体にも良い影響を与えないと言う返事です。私は、「その間、もっと早く検査をしていれば、あんなにつらい思いをせずに済んだのにと思うから言っているんです。」というとやっと、「それは私が至りませんでした。」と非を認めましたが、これで済むのかという気持ちを抑えて帰ってきました。今日も、血液・CT検査は基本的に3ヶ月後だと言われました。こういう場合、それが妥当な期間なのでしょうか?大阪に済む助産婦をしている妹は、「訴えてもいい」くらいのミスだと言います(去年検査をしなかったこと)。痛みを訴え始めた頃、最終血液検査は1ヶ月前の9月でした。本来なら12月にするべきところ、1月まで担当医は行わず、先に転移が見つかったのです。私は、今は父のことを一番に考えて、担当医といざこざを起こさず、協力体制を整えておきたいと思っています。が、1/6,1/17,2/14の3回の診察で、明確な病名、進行度、余命など告げられませんでした。今日初めて、私が質問を文書にしたものを見ながら尋ねていると、書きましょうかと自分で書いてくれましたが、患者や家族が聞かなければ告げられないものなのでしょうか?本人がいるところでは具合が悪ければ、その旨(幸い父は耳が遠いので同席してもあまりよく聞いていません、後で母と二人で説明します)を知らせてくれれば、もっと早く母と二人で話しを聞きに行くことも出来たと思います。それより、去年検査も薬もなく、痛がる患者を放っておいたことに対して、こういう担当医の態度を、先生の目からご覧になって、どう思われるのか、本当に信頼できる医者なのか、去年のミスは、「私が至りませんでした。」で済むのか?是非お考えをお聞かせ下さい。(今日、先生自身が同じ診断をされたらどうしますか?という質問には、「あきらめます。(私が聞き返すと、「まあ、それは私の人生観ですから」)あがきたくないので。」でも、最後には、自分自身、自分の家族のつもりでこれから協力させてもらいます。話しはいつでも来てください。」という言葉で終わりました。)長々と書いてしまいました。こみ上げる思いをキーボードにたたいてしまいました。お時間のある時にお返事いただけたらうれしいです。○○(愛媛県)

(答え)2000.2.22
お答えします。

>1. 川竹さんのホームページで半身浴を実行されていることを知りましたが、数日前のNHKで血液中にタコの足のようなものがでて良くない研究結果が出たと聞きました。父には有効でしょうか?その場合の温度や時間、注意点を教えてください。

半身浴については知りません。NHKの話も聴いていません。本人に判断してもらって下さい。

>2.、痛たがる患者を放っておいたことに対して、こういう担当医の態度を、先生の目からご覧になって、どう思われるのか、本当に信頼できる医者なのか、去年のミスは、「私が至りませんでした。」で済むのか?是非お考えをお聞かせ下さい。(今日、先生自身が同じ診断をされたらどうしますか?という質問には、「あきらめます」、私が聞き返すと、「まあ、それは私の人生観ですから、あがきたくないので」でも、最後には「自分自身、自分の家族のつもりでこれから協力させてもらいます、話しはいつでも来てください」という言葉で終わりました。)

日本では患者や家族が中心の医療は、ほとんどの病院で行われていません。私も今、あなたと同じように家族として、病院の対応を情けなく思い、怒っています。私は医師ですので直接院長に訴えるつもりです。市民(患者と家族)の力で、医師や病院を評価して公表し、医療環境を少しでも良くする運動を始めます。皆が黙っていては進歩しません。医療だけでなく、政治や環境問題など、すべてにおいて日本人はもう少し自立しなければいけません。おまかせ医療ではいけないのです。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)2000.2.24
今日部長先生に担当医を変わってもらいました。今後は、注射と薬で自己免疫力を高める治療をするといってくれました。最近2回のCTを見せてくれて、どこかどう小さくなったか、説明してくれました。

「日本では患者や家族が中心の医療は、ほとんどの病院で行われていません。私も今、あなたと同じように家族として、病院の対応を情けなく思い、怒っています。私は医師ですので直接院長に訴えるつもりです。市民(患者と家族)の力で、医師や病院を評価して公表し、医療環境を少しでも良くする運動を始めます。皆が黙っていては進歩しません。医療だけでなく、政治や環境問題など、すべてにおいて日本人はもう少し自立しなければいけません。おまかせ医療ではいけないのです。ではまたいつでもメイルをください。」

はい、もっと自立しなければいけないと痛感しました。質問ですが、丸山ワクチンについて調べたところ、濃縮された「アンサー20」が保険適用薬として認められていて、薄めて丸山ワクチン治療を行っている病院もあるということを知りました。是非、お願いしようと思っていますが。先生のご意見はいかがでしょう?

(答え)2000.2.24
お答えします。

>質問ですが、丸山ワクチンについて調べたところ、濃縮された「アンサー20」が保険適用薬として認められていて、薄めて丸山ワクチン治療を行っている病院もあるということを知りました。是非、お願いしようと思っていますが。先生のご意見はいかがでしょう?

保険で出来る医療には、厳しい制限があります。つまり保険でできる検査や治療は、病気によって決められていて、規則に当てはまらない場合には、当然ですが出来ないことになっています。担当医と良く話をしてみてください。丸山ワクチンは、手続きも簡単で費用も高くありません。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)20002.25
いつもお返事ありがとうございます。丸山ワクチンについては、明日担当医と相談します。ガンの患者相談学の掲示板に、食品添加剤・丸山ワクチンについて質問を出して以来、いろんな方から、情報をいただきました。今日受け取ったもので、65%プロポリスとエンテロコッカスがあります。プロポリスは、先生の相談室のメールでも読んでいたし、何冊かの本の中でも目にしました。

1. プロポリスは、早速詳しいことがわかったら、入手しようと思っています。
2. 今日初めて聞きました。腸内細菌と成人病予防[医学書]の中で、がん細胞の増殖抑制作用の臨床がとれています。その他昭和59年6月17日の読売新聞一面でコレステ-ロ-ル下げる腸内細菌発見副作用なしで動脈硬化予防.昭和61年7月16日の日刊工業新聞で発ガン物質を中和、無毒化する腸内菌.61年6 月2日の読売新聞で腸内細菌が発ガン物質無毒化などで発表されています。菌体名は、エンテロコッカス・フェカリス・101株とラクトバチルス・ロイテリ-・302株です。その他13の特許をもっています、そのうち9つが剤の特許をもっています。安心という健康雑誌でがんに著効医師が使って効果に驚いたと記載されています。

★がん細胞と戦う免疫系★ヒトの一生の間には10億回もがん細胞の発生する機会があるといわれています。これほど多くの機会があるにもかかわらず、ヒトが簡単にがんにならないのは、免疫系ががん細胞の発生と増殖を防いでいるからです。生体に細菌やウイルスなどの異物が侵入すると、生体は異物と「自己」を判別して、異物を攻撃・排除します。この働きを免疫といいます。マクロファ-ジ、リンパ球(B細胞、T細胞)などの細胞、およびこれらの細胞が放出する物質が互いに協力しながら複雑なネットワ-ク(免疫系)をつくって、生体防衛の役割を果たします。がん細胞は自己の正常細胞に由来しますが、免疫系には異物、すなわち「非自己」であると識別されて、攻撃・破壊されています。この免疫系がなんらかの影響により障害されるとき、生体はがんに冒されることになります。(腸内細菌と成人病予防の医学書から抜粋 )このことから、自己免疫力がたかまれば人間にとって、異物であるがん細胞が免疫細胞に攻撃され消去できることがわかります。その免疫をたかめるには、腸内細菌しかないのです。その中でも、ス-パ-スタ-であるエンテロコッカスなのです。このことはすべて医学的にうらずけされています。色々な健康食品があります、それぞれ素晴らしいと思います。しかし、合う合わないがあると思います、それはその人の吸収する腸の受け皿に問題があるのです。

この2つについて先生のお考えをお聞かせ下さい。あまり夢中になって何でも手をつけたい気持ちですが、最終的には父と相談して、どれを選ぶか決めたいと思っています。現在は、昨日からSOD食品を始めました。偶然、部長先生が新しく処方してくださった漢方薬と味が似ているそうです。点滴は昨日から毎日受けられることになりました。(前の医師は、こちらから点滴を希望し、毎日出来ないのかと聞くと、保険に引っかかると言いました。月曜日その差額を調べて欲しいと頼んで、水曜日に返事をするといったのに、母が尋ねてもはっきり返事しなかったそうです。出来るわけがありません。点滴は毎日しても、保険に引っかかるなんて事は全くないことが、親切な看護婦さんの話しでわかりました。とんでもない医者です。父を殺したいのかと聞きたくなりました。先生、よろしくお願いします。

(答え)2000.2.25
お答えします。健康食品の類は沢山ありますが、あくまで食品ですので勘違いしないようにしてください。心の持ち方と生活習慣の改善が大切ですが、食生活の改善の一つの方法と考えてください。なるべく身体に良くないものを避けて、身体に良いものをとるという基本的な原理です。何を食べるかは本人の自由です。これでなければいけないというようなものはありません。

>その免疫をたかめるには、腸内細菌しかないのです。その中でも、ス-パ-スタ-であるエンテロコッカスなのです。このことはすべて医学的にうらずけされています。

自己免疫力の話はそのとおりだと思いますが、この文章の内容は初めて聴きました。スーパーの特売のチラシと同じと考えたほうがよさそうです。それは単なる金儲けではないでしょうか。あまり惑わされないほうが良いと思います。ではまたいつでもメイルをください。

(返礼)2000.2.27
一番肝心な本人の心の持ち方について、やはり告知しないで、自己免疫力を高めることの難しさを感じています。これからの大きな課題です。アドバイス本当にありがとうございました。新しい担当医が点滴に加えてくた制吐剤の効果なのか、2,3日前から食欲が大分戻ってきました。丸山ワクチンについては、担当医は協力すると言ってくれました。アンサー20を使った丸山ワクチン治療については、父は放射線治療を受けているので、適用できるそうですが、詳しいことについては、もうひとつ突っ込んでお願いすることが出来ませんでした。3月10日の次回診察の時に、どちらにするか具体的に相談します。数野先生、またお便りさせていただきます。

(相談)2000.3.12
またお便りさせていただきます。父(73歳、非細胞肺腺がん第4期、第9肋骨に転移、放射線治療39グレイ、1/19-2/4、2/14余命6ヶ月の診断)ですが、以来、ビワの葉温熱療法、SOD食品、65%プロポリスを始めましたが、3月10日の診断で、骨転移の部分が以前

より大きくなっていると言われました。放射線治療後は、痛みも少なくなっていたのですが、2週間ほど前から、夜トイレに起きた後、じくじく痛んで寝つきにくいので、ポルタレン座薬を使っています。

ガン細胞は熱に弱いと幾つかの本で読みました。全身温熱療法というのもあると聞きました。温泉にも週1回、計2回行きました。ガンが進行しているのが、ビワの葉や温泉で暖めたせいなのか、本人は暖めると気持ちがいいというので、少しずつでも痛みが取れるのを期待していたのですが、暖めることによって、ガン細胞の増殖を助長するということはあるのでしょうか?ビワの葉温熱療法、温泉療法をこのまま、続けて良いのか迷っています。丸山ワクチンについては、アンサー20、週2回の投与で同じ効果が得られるのかがわかれば、お願いするつもりです。担当医は、痛みを取るために、化学療法の、脚の付け根からカテーテル(?)を入れて、患部に直接薬を投与する方法を、考えているそうです。3/14に放射線科でCT、血液検査があります。その結果を見て、今後の方針を決める予定です。先生、教えてください。

(答え)2000.3.13
お答えします。温熱療法が癌細胞の増殖を助長するということは心配しなくても良いと思います。続けてあげてください。アンサーは丸山ワクチンをうんと濃くしたものですので、同等以上の効果があると思います。脚の付け根からカテーテルを入れて、患部に直接薬を投与する方法は、今注目されている血管内治療だと思います。技術的は大変難しいと思います。ポイントは直接患部に行く血管があって、その血管にカテーテルが入るか、何を注入するのか、ということです。ただ漠然と抗癌剤を入れるだけでは、副作用があるだけです。担当医に良く聞いてみてください。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)2000.3.16
メイルいつもありがとうございます。先生のお返事を本当にありがたい気持ちで読んでいます。涙が出そうになるくらいうれしいです。でも今は泣いてる場合じゃないので、前にどんどん進んで行こうと思っています。昨日、おととい、病院での話し合いを思い出すと、どうしても寝られません。

3月14日放射線科の診察のため、助産婦をしている妹が大阪から来てくれました。診

察の受付の前で、偶然、前の担当医(不誠実な点が多々あったので部長先生に代わってもらいました)と会いました。妹が先生とお話をしたいので時間を取ってくれるよう頼みました。その医師は今は担当が違うので、部長に聞いてくれと言いました。妹はこれまでの先生の治療についてのお話ですと説明して、放射線科の診察の後、二人で外来室に行きました。妹の「担当医を変わってもらいましたが、何故かおわかりでしょうか?」という質問に対して、2度いろいろと言い訳をしたので、これまでの怠慢によるいろいろなミス、過失について問いただしました。私は、ただ申し訳ないだけでは、納得できないので、どこがどういうふうに悪かったのか、具体的に理解した上できちんと謝罪してほしいと言いました。3点、去年痛みを訴えた時に、転移を心配してすぐに検査をしなかったこと、痛みに対して何の処方もせず、本人と母に精神的、物理的な苦痛を与えたこと、点滴が毎日出来るのに、その事実を知らないことを謝りもせず、1日置きにしておいたことに対して、謝罪しました。「私は平に謝るしかないのですが、もし、これ以上のことを求められるのであれば、、、」と言う言葉をさえぎって、「私は、これからもこの病院にお世話になります。人の話がいろいろ聞こえてきます。その中で、○○先生は本当に良い先生で、○○先生に診てもらって本当に良かったという話が聞こえてくるのを心から望んでいます」と震える声で訴えました。

3月15日、定期診察ではありませんが、循環器部長先生の診察の日だったので、妹と話をするため、時間を取ってもらいました。アンサー20をすぐに始めて欲しいこと、今投与している週1回の筋肉注射はピシバニールであることを確認して、抗がん剤は、希望しないことを話すつもりでした。3時に医事科の方へ来て欲しいと連絡があり出かけました。部屋の前で待っていると、医事部長が「どうぞ」と言うので、私は人違いだろうと思っていまた。妹は「医事部長が来たということは、昨日の話が上まで伝わったんだ」とすぐに気づいたそうです。部長先生は単刀直入に、「こちらの過失ですが、これから○○医師と面談するとかそういうつもりがあるのか知りたい。私は直属の上司なので、部下が何かミスをしたら私の責任になりますから」というので、前日の私の言葉を伝えました。はっきりと過失という言葉で認めてくれたので、胸がすっとしました。でも、やはり立場上の言葉なのか、「でも彼は、関西出身で、話すとなかなか本当は誠実なんですよ」という言葉を2回繰り返したときには、「はあー?」と大口を開けて、私達に対してどこがどう誠実だったのか、追及しようと思いましたが、これからの経過を見てからでもと思いとどまりました。

この言葉を思い出すたび、思ったことを率直に言っておけば良かったと言う気持ちが広がって、寝られません。「心から尊敬し、信頼を寄せる○○先生のお言葉なので、真摯に受け止め、あぁやっぱり部長先生のおっしゃったことは本当だったと、心から納得して、実感できる日が、1日でも早く来ることを、父や私達家族だけでなく、この病院を頼って足を運んでいるほかの患者さん、この病院で医療に携わる人達、ひいてはこの病院全体のためにも、1日でも早く来ることを、心から願っています。」とか、いやいやもっと厳しい口調で反論すれば良かったとか、こう言えば良かったという思いが渦巻いています。数野先生は、以前のメールで直接院長に訴えるとおっしゃっていましたが、どういうふうに伝えられたのでしょう?専門的な部分は妹が説明してくれますが、自分達が受けた心の痛みをどう伝えればいいのか、本当にコミュニケーションを取るということは、難しいことだと再認識しました。

アンサー20は、今週の金曜日から、週2回(水・金)投与することになりました。筋肉注射は中止しました。ただ、アンサー20は保険適用が2ヶ月なので、その後は自己負担になるそうで、1回¥4,230−です。その時に丸山ワクチンに手続きするか、自己負担でアンサーを継続するか、決めます。病院の内情はそれぞれだと思いますが、これから父のことだけに専念したいのですが、また、病院側とこういう内容の話をする時、どう言うことに気をつけたら良いのか、教えてください。

(答え)2000.3.17
○○さんへ、メイル有難うございました。大変勇気のある行動だったと思います。言わなければ彼らは気がつかないのです。弱い立場のものの意見が無視されているのが現状です。私は直接院長に訴えましたが、残念ながら素直に非を認めません。訴えられたら困るとでも思っているのでしょう。しかし、アメリカのように医療訴訟が増えなければ、医療が良くならないようでは、情けないことです。私たちは、二つのことを始めます。まず、私たちは「患者の権利」を主張しなければいけないということです。良くない主治医には交代してもらうとか、病院をかわるとかは私たちの権利です。次に、多くの人が持っている色々な不満や疑問を集めて公表することです。患者のためでもあり医師・病院のためでもあります。医療現場の人たちに「患者中心の医療」ということを気付かせなければいけません。今回のことがあって、遠藤順子さんに手紙を書いたところ、5月に講演をしてくださることになりました。「心やさしい医療」という講演です。多くの医療関係者に聴いて欲しいと思っています。ところで、ピシバニールという薬は「抗癌剤」という分類になっていますが、免疫治療剤です。いわゆる「抗癌剤」ではありません。ではまたいつでもメイルをください。

(相談)2000.3.23
数野先生、お返事ありがとうございました。とても勇気付けられました。まだまだ、心の中の思い鉄の塊は完全に溶けてはいませんが、今後の対応を見ながら、より良い医療を受けられるよう、前向きに進んでいくつもりです。先生がおっしゃっていた、患者の権利を主張することは、今後もしていくつもりですが、不満や疑問を集めて公表する方法がまだわかりません。父のことが落ち着いたら、具体的に考えようと思っています。いろいろアイデアはあります。まず、病院側に、より良い医療を目指すために具体的にどういう事をしているか、確認する。先生のメールにあったような講演に積極的に参加するよう依頼する。患者の不満や疑問を受け付ける窓口がなければ、設置してもらう。部下の医師に対して、上司の医師がどう対応するのか、その指導教育体制を確認する。

今日もちょっとしたことがありました。先週の金曜日からアンサー(水・金)を始めましたが、今日両親に会った時、今日点滴だけで、注射をしてないことがわかり、すぐに病院に電話してこれから行くことを伝えました。看護婦は用意をして待っていると答えました。散歩に行った帰りだったのですが、父は、痛みを訴え、とても病院には行く気分じゃないというので、断りの電話をしました。その時に、前にもピシバニール(週1回)を忘れたことがあったので、注射を受けるシステムはどうなっているのか、確認しました。看護婦は、ミスを指摘されて、慌てている様子で、素直に「済みませんでした」と言えば、こちらも「これからはこちらも気をつけますので。2重3重にチェックできるようにしておいてください」と言えたのに、「伝票に書いておきましたから、これからはこういうことのないように気をつけます」と仰々しい態度でした。ミスは素直に認めて、それに対してこう対処しますという事をこちらが尋ねる前に言ってくれれば何も問題はないのに、敢えて問題を大きく捉えているように思えました。ミスをつつかえれて、自分の責任が問われたら困るという態度があからさまに感じられました。とても悲しい気分でした。私は、せっかくアンサーを始めたのだから、きちんと水・金に投与して欲しい、それだけの気持ちでした。明日、今日の分しても、手続き上、また、その効果を考えて、出来るかどうか、担当医に確認してくれることになりましたが、数野先生、アンサーは保険適用条件が週二回になっています。丸山ワクチンはA液とB液を交互に1日置きに投与することになっています。アンサーを2日続けることには、何も問題はないのでしょうか?教えてください。

それともうひとつ、金曜日に薬をまた処方してもらう時に、担当医と話をする予定ですが、今のところ、痛みを押さえる方法は、ボルタレン座薬25mとセデス顆粒です。1日にそれぞれ1つ使っています。それで朝まで寝られるようなので、第4ステージ骨転移の疼痛としては軽い方だと妹が言っています。今後、痛みがひどくなる場合、
1.放射線治療(同じ所にあてる可能性が残っていることを14日、放射線科の診察で聞きました。)
2.血管内治療ですが、a.タイミング、b.直接患部(第9肋骨)につながる血管があるのかどうか、c.何を注入するのか--アンサー20、ピシバニール、ソニフィラン、その他。数野先生のメールでピシバニールは自己免疫力を高めるものだと教えていただきました。水上先生の資料で、ソニフィランというのがあって、それもピシバニールと同じ部類だと妹が、勤務先の医師に確認しました。何を注入ればいいのか、数野先生のお考えをお聞かせ下さい。

先生と呼ばれる職業につく人は、弱い立場の相手の気持ちを十二分に推し量って接することの大切さを今回のことで学びました。私も、以前にも増して、自分の生徒に対して、自分のミスを見つけたらすぐに謝り、相手の不満に敏感でいることの大切さを、忘れないようにしようと心に刻みました。

(答え)2000.3.23
お答えします。早く患者の権利についてまとめてみたいと思っています。患者の権利と病院側の義務ということになりますが、逆に、患者の義務と病院側の権利ということも、あるのかも知れません。調べています。

アンサーを2日続けることには、問題は無いと思いますが、あまり意味が無いのでとばしてもいいと思います。放射線治療を同じところにあてることは普通はしません。効果が無いからです。

血管内治療ですが、早くするにこしたことはありません。転移性の腫瘍部分にだけ血液を送る血管にカテーテルを入れることができれば血管を詰める薬を注入しますが、大変困難だと思いますので、一部でも腫瘍に血液を送っている血管にカテーテルを入れて、抗癌剤を注入するのではないでしょうか。医師によって、病院によって、やり方が違いますので、担当医によく話を聴いてみてください。

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