内橋 克人さん
アメリカ流の聖域なき構造改革に厳しく警鐘をならし続ける経済評論家

『悪夢のサイクル ネオリベラリズム』 2006年10月 初版発行/文芸春秋
それはただの景気循環ではない、バブルと破綻を繰り返すなかで共同体を破壊し、人々の心を狂わせる「悪夢のサイクル」なのだ。
何だかんだいっても、市場しかないのではないか。そう疑問をもつかたもいるかもしれません。大事な問いだと思います。
それに対して私はこう答えることにします。国家でもない、市場でもない、第三の道がある。国家が市場を計画し、すべてをきめるのではなく、
市場が人間を支配するのでもない、第三の道。それは人間が市場をつかいこなすという道です。
第一章・未来は見通せていた、第二章・なぜ、私たちはルール変更を受けいれたのか、第三章・市場原理主義の起源
第四章・悪夢のサイクル、第五章・日本のシカゴ・ボーイズ、第六章・バブル再考、第七章・戦争との親和性、第八章・人間が市場を
『浪費なき成長―新しい経済の起点』  2000年2月 初版発行/光文社
いま、舵を切らねば日本は生き残れない
膨張大量生産、膨張大量消費、短サイクル、大量廃棄。戦後の日本経済を支えてきた「浪費型経済構造」は行き詰まり、「グローバリズム」の名のもとで進められてきた「規制緩和一辺倒論」も破綻した。そしていま、消費者は本当の豊かさを求めて人格を持つ、理念ある経済行為を価値高い生き方として選択しはじめた。二十一世紀に向けて停滞する日本経済を救うのは、もはやこの浪費しない経済成長の道を目指すしかない。
●浪費にすがる景気回復策●領貯金をハイリスク市場におぴき出す政策●規制緩和万能論に躍った経済学者●市民が阻止した多国間投資協定●浪費型社会からの脱却こそが真の「改革」●節約と成長が両立する理念型経済●市民が市場を制御する時代●「自覚的消費者」は企業の理念を選ぶ●日本型自営業の理想モデルは「バネ型」にあり●廃棄物ゼロの「産業連鎖」が新基幹産業を生む●「多元的経済社会」が始まる
[頭金者の利息192兆円はどこへ移転されたのか] (ゼロ金利政策)内橋克人著「浪費なき成長」より転載(2000年2月、光文社)
『浪費なき成長―新しい経済の起点』(目次)内橋克人著(光文社) 2000年2月刊

[規制緩和で幸せになれるか―ニュージーランドの経験に学ぶ](岩波ブックレット458,1998年)より抜粋
[すり替えられた規制緩和] 内橋克人「規制緩和 何をもたらすか」(岩波ブックレット1998年)

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