◇針供養
二月八日(地方によっては一二月八日)、平素裁縫などに使って折れた針を、豆腐やこんにゃくに刺したり淡島神社に納めたりして供養をすること。その日一日は裁縫を休む。
片づけて子と遊びけり―/今井つる女
【事八日(ことようか)】陰暦二月八日のお事始めと一二月八日のお事納めの称。全国的に針供養を行うほか、東日本では一つ目小僧や厄神が訪れるという伝承があり、目籠(めかご)やニンニクなどを庭先に置いて妖怪の到来を防ぐ風習がある。かつては厳重な物忌をすべき日であった。八日節供。八日吹き。
【▽御事納め(おことおさめ)】(1)江戸時代、陰暦二月八日に年神の棚をはずして正月の行事を終わること。(2)古く東国で、陰暦一二月八日に農事を終わることを祝って行なった行事。
【▽御事始め(おことはじめ)】(1)江戸時代、江戸で陰暦一二月八日、上方では一二月一三日、煤(すす)払いをして正月の準備を始めること。(2)古く東国で、陰暦二月八日に農事を始めることを祝って行なった行事。
*大辞林(国語辞典)からー